毎年師走が近づくとクリスマスを祝う茶事を愉しんだ日を想い出します。今年のような穏やかな年もあり又予想に反して雪が降った日もありました。気象のことや仕事のスケジュールを考えて毎回月始めに行いました。お客さまも降誕茶会に参加した記憶が深くなるようにと、肩から美しい異国の布を掛けて写真撮影をするといった演出をしたものです。どなたも100万ドルの笑顔ですね。
主茶垸には、塩釉の瑠璃聖杯を表しています。薄茶席の離れの間はマハラジャの敷物「細かいミラーワーク」を敷き星空を表しました。私の性格としては、昔の思い出を語ることは、自分でもおかしい!でも余程楽しい思い出であったということのようです。今振り返りますと、忙しい日常にあってあれ程のハードで神経の張りつめた仕事は、もう一度やれと言われても、体がついていかないと思う。良い年齢の時に行ったと感謝しています。