永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

納めの稽古

今日で月島の稽古も無事に納めの日を迎えました。制作された作品を少し紹介します。抹茶垸の仕覆は明治期の出雲地方の農家の人の手機で織った残糸を一枚の布にして野良着などにした生地で凹凸もあり、素朴な美しさがあります。能楽のばち袋を創られた方は、先日数珠入れをいくつも作られた方の残りの裂で、二人のお嬢さまへのお形見を創られました。一本の角帯を使い切り有意義な作品となりました。茶入の仕覆は、干支の裂を使い来年還暦茶会の茶筥の中の茶器袋として完成されました。茶筥の仕覆から作り始めて中の道具にも思いを込めての完成品の数々となりました。


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カメラが趣味のお主人のお手元供養の袋にはカメラの形を提案して今日の完成となりました。確かに笑みがこぼれる供養かもしれませんね!




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# by kuyugengen | 2018-12-25 16:27 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

降誕祭

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冬至・天長節・降誕祭つぎは新年と忙しいこの頃です。月島の稽古も明日で納めとなり年末年始は少しゆっくりできそうです。


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# by kuyugengen | 2018-12-24 13:27 | よもやま話 | Comments(0)

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平成最後となる天皇の誕生日、次世代へのバトンタッチも近くなるようです。平成は災害の多い年でしたが、天皇皇后両陛下の被災地へのご訪問も度々のことでした。病んでいる地球ですが、どうぞ穏やかな日の多いことを願いたいものです。
天長節祝うおもいに旗ゆらぎ 祝へる言の葉 御幸の町に♪



# by kuyugengen | 2018-12-23 10:24 | よもやま話 | Comments(0)

歳旦歳末

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今年もいよいよ押し詰まりりました。明日はNHKも稽古納めの日です。月に一度の稽古ですが、お休みはあまりなくこの12月の出席は良いので驚きます。月島の稽古場の煎茶テーブルの壁床も藤村庸軒の“歳旦歳末”の軸が掛けてあります。利休もみがみの上下の落ち着いた漢詩の軸は私のお気に入りの軸です。漢詩の訳は加藤静允先生にユニークな訳をつけてもらいました。漢詩の詩が韻か陽をふくんでいたのでそれを和してつくるということのようです。♪頂戴しました詩 まことに結構でございます。そのお筆には感心 梅の香るが如きもの 雪解けの路はぬかるんでいるようです。我が老いの身には、時は ゆっくりと移ろい 春の日向で 楽しいときを ぐずぐず過ごしています。♪返詩・きれいにして さあて・と 頭も結い直し お金はいくら残ったやら ざわざわしていた街も 静かになって のどかな 初春の梅を楽しみましょうか




# by kuyugengen | 2018-12-21 20:05 | よもやま話 | Comments(0)

温暖な朝

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今朝は清々しい目ざめ空は澄み朝日の昇る景色をみる温暖な朝です。朝のウオーキングは軽く歩き、ニュースを聞いていると北陸は雷が多くなったと伝えています。いわゆる“ぶり起し”という現象でしょう。とても凄まじい雷神さまの合奏となります。

鰤起し能登の太鼓は乱れ打ち(いかづち)ひかり漁をしらせる♪という歌を詠んでみました。これからは鈍色の空となり暗い日本海の景色を思い出します。



# by kuyugengen | 2018-12-19 07:11 | よもやま話 | Comments(0)

師走のお菓子

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12月のアトリエのお菓子は、久しぶりに金沢たろう工房の“雪色ひいらぎ”と言う饅頭を選びました。小さな柊の葉が1枚中心にあり、ほうじ茶風味の皮にホワイトチョコと餡が合わさり“ミルクテイ”の雰囲気を表したお菓子のようです。餡の真ん中に黒豆が一粒隠れています。遊びこころの多い“たろう”のお菓子。この饅頭は“たろうの一週間”と銘打った月始めの限定シリーズです。期間は、ずれましたが無理をお願いして楽しんでいます。



# by kuyugengen | 2018-12-15 06:42 | お菓子 | Comments(0)

腎臓先生へ

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稽古は9日から始まりました。あいだを少し休み14日から25日までの予定となっています。昨日は病院へ検査に行き、結果は横ばいながら良い値でした。主治医が女医先生になり丁寧に説明してくださる。待ち時間はお茶をしたり昼食を食べたりしますが、今日は年末なので院内は混んでいます。「お元気そうですね」と相席の奥様に声を掛ける。「80歳になると体力の低下と気力も無くなりました」とおっしゃる。「70歳代とは違うのですね!」と会話が繋がる。長生きは辛抱が多いようです。確かに気力の低下はいけない。好奇心のない自分を考えるだけでも恐ろしい。新年号になるだけでも古い人間になった気がするので、好奇心旺盛に生きなければいけない。一病を与えられたことで、新な自分を発見できて良かったです。



# by kuyugengen | 2018-12-11 13:27 | よもやま話 | Comments(0)

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梅のふくらむ晴天の下、新宿御苑の茶室を使い針供養の会を行いました。その中に濃茶・薄茶・香席を設けた豪華な展観があったので回想の纏めとして紹介しました。毎回の展覧は形を変えながらの思考の会でした。香席を御家流のお仲間の方に、私は薄茶席を持ち宋時代四耳壷の両脇の耳に紐を飾りユニークな設えを愉しみました。そして濃茶席広間は裏千家業躰・藤谷先生に協力をお願いしました。それぞれに見どころの多い春の1日を過ごしました。


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この年は私の干支である子歳の春、時代切れの人形や子に因む軸飾りなども愉しみました。待合席には青竹を組み、野の花を挿し贅沢な構成でした



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何回か青竹を演出に使つています。それは千葉の山から竹を切り出してもらったものです。青竹は色があせやすく笹はしおれやすい、青々と色を持たせる為の色止めを施してあります。ほんの数日の愉しみの為ですが心を砕いて頂いた親切は忘れない記憶の中に残っています。




# by kuyugengen | 2018-12-08 06:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

展覧会の想い出

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若い頃は23年に1度の見ごたえのある展覧会を主催しました。それぞれ記憶の中にある会は季節に恵まれ、環境も素晴らしく、いずれの会を思い出しても満足ある仕事でした。アーカイブスとなった画像集も選びパソコン内でデジタル保存しています。今回紹介する画像は、(しょう)()(えん)での展示会です。文京区にあり椿山荘に隣接していて6000坪の敷地をもち、回遊式庭園に囲まれた旧田中伯爵邸で時折ロケや催事が行われていますが一応非公開の建物です。(しょう)()(えん)は四季折々植物の美しい森の中に居るような建築物です。




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銀座日産ギャラリーでの展覧会のスナップ写真も紹介します。大きな会場を彩る作品展を主催するのは労力の要ることでした。若いというエネルギーは驚くべきことです。回数は多くありませんが毎回真剣勝負できたと思います。今年は静かに、いろいろな思い出を回想した年の瀬となりました。振り返り思うと確かに一期一会の夢を叶え多くの方々に支えられた幸せが残っています。感謝




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# by kuyugengen | 2018-12-06 20:07 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

九游・玄々のこと

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十数年に渡りさまざまな茶事の演出を提案した金沢の時間は、今でも私のアルバムの1ページになっています。人は年齢を重ねると無理もできなくなる。58歳の時心機一転金沢に茶室と住まいを建築して、若い頃から育んできた自分らしいお茶の在り方を実践する場を見つけました。しかし私はお茶の先生ではないので、自分の表現できる茶の範囲の中で少し気の利いた道具を使い日常の茶人の在り方を全うしたいと思いました。漆の町金沢が舞台だったので、茶室の中にも自然な形で漆を使いたいと考えました。その思いは本席の天井と立礼席の床に思いを叶え夢の一歩を進みました。




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楽しい陶片を路地に敷き、にじり口の雰囲気にも親しみがあるようにと個性的な茶室構成にしました。そして茶室内部には古材を用いることで落ち着きある設えを表現。玄々と名付けた庵は「糸を束ねる」の語源もありその時ぐうぜん木曽の生糸問屋の玄関柱が変わる時期に当たり、庵の床柱にと縁を頂きました。四畳半の設えは愛着ある空間となりました。また薄茶席“九游”はいろいろに游ぶという意味を込めた呼び名です。天井は、ゆったりと古材で十字を組み、収集した茶筥や職人の力を得てオリジナル制作した茶筥などを披露して皆さんと共有の時を過ごしたものです。1年を通して五節句の茶事や降誕茶会の演出を楽しみました。現在お茶を卒業したので、茶室は少し手にあまる空間でもありますが、私の夢に花を咲かせた余韻が残っているように感じています。



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# by kuyugengen | 2018-12-06 06:06 | 茶事 | Comments(0)