永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

115日念願の法師温泉へ行きました。標高の高いこの宿の紅葉は今が盛り、さっそくフルムーンで有名になった法師の湯を頂戴しました。山里にあって不便な思いをしながら新築することも考えず贔屓の客の“残してくれ”の要望に自問自答しながら山のいで湯を守ってきた。という名高い法師の宿に縁あり親しくさせて貰っています。昔ながらの木の湯にひたりゆっくりとした時を過ごしています。静寂な山里はもみじ狩りの真っ最中です。宿泊した部屋は、デラックスで4室も用意されている大きな部屋、戸惑いながら一晩の休息をとりました。


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錦繍の山の調べや秋日和 法師の里は秋もたけなわ   




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百年の煤もゆかしき古民家に 囲炉裡かこみて暖をとるなり





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雨あがり霧の連なる山の峰 手のとどくほどに雲はたなびく

          

次第に秋が深まってきてたのでしょう!標高の低い里の木々は段々と枯淡になり散る前の最後の力を振り絞り深い色へと変わる。カエデの赤、イチョウの黄色も惜しむ秋の色を感じるものです。いよいよ冬も間近という風情の木々の色のことを“からび”と呼ぶ表現が残っています。日本人は、そんな季節感を昔から愛したのでしょう。




くれないの枯淡になりて もみじ葉の 色もふかまり からびゆかしく

          



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6日の夕暮れ前に里山十帖へ入りました。こちらの宿は、地元の古い建物を上手にリニューアルしてオープンした宿のようです。玄関の大扉を開けると十帖へようこその案内が始まる。玄関ロビーには楠木の大きな福小槌を小さな大黒さまが持ち上げています。




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湯の宿の外の景色も闇となり 今宵はもみじの夢をみるやも


          




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漆黒の夜の闇、夕食は客室が満員の為に745分に始まった。10品目の十帖のご膳はベースを野菜から取った出汁で構成されています。まずその出汁の味を味わうことから始まる。薄味の地元で生産された野菜だけと川魚などが提供される。とても理に適った食事で外食の心配は全くなかった。若いキッチンスタッフが毎日収穫できた野菜でメニュを考えるそうです。土鍋のご飯も「煮え花」の一口サービスもあり、お米の里の米の匂い味を堪能できました。里山十帖は雑誌「自遊人」を経営する会社が母体の素晴らしいコンセプトでお客さまを迎えています。2日間秘境の宿から現代と融合した宿造りの温泉巡りができて、ひと時の雑念も空になり幸せでした。11日まで金沢にいます。金沢では“沖縄ひとり旅”で知り合った友人との会食の予定が待っています。




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朝起きて見る山の景色も爽やか、澄んだ空気をいっぱいに吸い混んで気持ちはよい。命の洗濯とはこういうことなのでしょう!

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朝食の献立6品目の一部を紹介します。ご飯は玄米を選び味噌汁は野菜たっぷりの土鍋の味噌汁・味噌は個人の好みに合わせて味噌の量を加減できる。鰯の煮物や佃煮・イクラなども薄味仕立です。夕食の部屋とは場所が異なり和の設えで落ち着いています。




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# by kuyugengen | 2018-11-06 16:24 | よもやま話 | Comments(0)
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例年11月いっぱい帛紗の販売がありますが、今年は1カ月早くラストオーダーの日が近づきました。いつも小袱紗のみ大きい文様の帛紗を創っていましたが、大袱紗を使う方々にもサービスしようと40枚限定で急遽創りました。これは型となる紋紙の変更をしなければならないので職人さんに、面倒を掛けました。後20枚位残っています。購入希望の方は、電話又はブログ記事の中でコメント欄をつくりましたのでお問い合わせ下さい。



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常連のお客さまの中には、帯を創って欲しいとの要望もあり、これも紋紙の変更をして制作しました。帯裏もオーダーなので締め良い帯となっています。



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# by kuyugengen | 2018-11-01 10:43 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(1)

開炉の茶事回想

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(つくばい)に息ととのへり敷松葉 亭主のこころ客も知るなり

         




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11月になると茶の湯では開炉を迎え、風炉から炉へと移り茶庭や路地に松葉をほぐし一面に敷つめる作法があります。これは昔から苔庭であれば苔が傷まないように保護する、また茶庭には芝を用いないので、侘びた風情を景色に見立てる日本庭園独特の冬の装いとして考えられています。私の茶室の壺庭もそれに習い毎年敷松葉の用意をしていました。この仕事は老夫婦の親切に甘え夜なべ仕事で頑張ってもらっていました。松葉を切り1本々ほぐす仕事は松ヤニもつく仕事でゴミ袋いっぱいの量を用意するのは大変です。松の香りを感じながら水屋仕事に勤しむ私も毎年用意できることへの幸せに感謝して安堵したものです。


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福井出身横笛の演奏家福原一笛先生の演奏をお願いして雅な茶事を行った日も思い出されます。今考えると吾ながらがんばったと誉めてあげたいと思うようです。長い年月の茶事生活の思うことが叶えられて皆さんの支援をいっぱいに受けて幸せだったと感謝しています。



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飛び石に松葉を敷きてあらたまる 茶の正月は趣ふかし


           





# by kuyugengen | 2018-10-31 21:29 | 茶事 | Comments(0)

日々のよもやま

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10月の稽古もあと1日となりました。今月は特に忙しい日が続きました。この所、新人さんも増えて賑やかに仕覆創りを楽しんでいます。


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今日は福井の里芋や新潟の天然ナメコなど頂いていたので、さっそく芋煮をしたりして、みなさんとのお昼ご飯を堪能しました。美味しい食材を頂きありがたいことです。11月の追加稽古は4日ともう1日相談して作ろうと考えています。5日から少しの間金沢へ行き美味しいもの頂いてくる予定です。その途中に法師温泉と里山十帖の温泉へも行こうと予定しています。今月も無事に終わり感謝いたします。



# by kuyugengen | 2018-10-30 20:11 | よもやま話 | Comments(0)
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日本の伝統芸能の一門を背負って活動なさっていた在りし日のご主人への供養にとお世話になった方々に一周忌法要の忍び草にと気持ちを込めて、主人愛用の角帯を用いて少しずつですが、数珠入れを創られた方があります。1本の帯からできた数珠袋は8個位です。よく締めこまれた帯なので傷のない部分を使いました。在りし日を忍ぶよすがに、よい作品と感心いたしました。




# by kuyugengen | 2018-10-25 16:32 | よもやま話 | Comments(0)

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秋の草花の中で黄色のきりん草は籠の花入れに彩り美しい花です。しかしこの花は街の中で群れをなす「背高泡立ち草」の仲間。最近は何処でも見かけて、日本固有の花になったのか?と感じるくらいです。空地があると一面にはびこり、アレルギーに反応するのではと嫌われる花です。秋のきりん草など可愛らしい花であれば喜ばしいですが、何メーターにも背高になるこの植物はやはり困りものですね。

泡立ち草 王者のごとく はびこりて 埜山の花の顔してたたずむ

        





# by kuyugengen | 2018-10-23 09:21 | お花 | Comments(0)

10月の検診結果

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今朝は、2か月振りの腎臓先生の診察へ行きました。検査結果は横ばいを維持先生に褒められました。今年5月からダイエットを考えてマンション内ウオーキングとスクワット100回を根気よく行っていました。暑い夏の歩きはお休みでしたが、9月から再開。食事も小食になりましたが、4kgがやっとです。私は痩せにくい体質なので、あまり期待はしていませんが、毎日の体重測定と食べた食事表も記録しています。先月は全く変化なしですが、諦めず努力しています。安定期に負けない気持ちが大切だから気長に頑張ります。「今日の検査結果の中でコレステロール179や中性脂肪130と値が低いので運動の効果はでています。」食事の塩分やたんぱく質も理想的なので、今回から血圧の薬「ノルバスク」は1粒を半分にするように指示がありました。100を下回る日が目立つので、処方に変更がでた。私は重篤な腎疾患ですが、努力すれば、応えもでるということなのでしょう。軽いトレーニングですが、毎日続けることが大切のようです。

診察日まちて退屈悶々と 時はあゆまず待つはながし

                 




# by kuyugengen | 2018-10-22 15:57 | 与えられた一病の楽しみ方 | Comments(0)

十三夜の思い出

今年の十三夜は1021日です。中秋の名月(十五夜)の後なので「後の月」とも呼ばれています。十五夜は中国から伝わってきましたが、十三夜は日本古来の固有の風習、秋の収穫祭りのひとつです。宮中では、観月会が行われて民間でも団子をお供えして月を愛でる習慣が残った。私の記憶に残る観月会は、鎌倉東慶寺さんの観月茶会です。月を眺めながら本堂で藤村志保さんの朗読源氏物語は美しい語りでした。殆どの大寄席茶会には行かない私ですが、時折東慶寺さんには行かせてもらっていました。本堂前にある立つくばいの水の面に月が写り込み素敵な思い出をつくりました



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つくばいの水に浮かべる十三夜 藤村志保の語りゆかしく

          



# by kuyugengen | 2018-10-20 19:04 | よもやま話 | Comments(0)

日日是好日の映画鑑賞

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「消えたつ煙のようになりたい」という気持ちで日日過ごされた希林さんの半生は、正に座右の通りの最期であったと感じました。お昼から銀座の映画館で「日日是好日」の映画を見に行きました。観客動員数は満員で希林さんを惜しむ人々が集まっていた。遺作として良い作品であったと思いました。繰り返しのお茶の稽古の中から、気づかない自分を見つけて聴こえなかった自然の声を聞けるようになる。地味な内容でありながら日々の積み重ねが、幸せの感謝に繋がる日本文化はやはり素晴らしいと感じました。希林さんの遺作となる映画がゆったりした時の流れがあり良かったです。ご冥福祈ります。



# by kuyugengen | 2018-10-18 17:53 | よもやま話 | Comments(0)

つりふね草の追憶

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夏の時期になると日本古来のつりふ草が自生します。黄花や紫の花が小舟のような形で咲いています。10月に咲いている種類は外来種のようですがこれも中々愛らしい花です。湿った土が好きで庭に地植えする時は水やりは欠かせない。若い頃初めて見た感動は今も鮮明に覚えています。



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せせらぎの釣舟草は揺れもせず


          未知なる夢の(かい)をこぐなり



# by kuyugengen | 2018-10-12 11:49 | お花 | Comments(0)