永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

埜弁当は、元禄時代の物で、コンデションも良く美しい手箱のような貴品を感じます。内側に施されてる“梨地蒔絵”も一段づつ表現も異なり“いい仕事ですね”手間暇を惜しまず作られた一品です。本来は、春草 秋草と用意されていたのでしょう!現在では、私のように何とか春秋をも、表現しょうと労する者は、「手元不如意と云うこと」そんなささやきも聞こえてくるようです。しかし「私もいつまで茶事ができるでしょう」今の一会に、たくさんのことを表現して回数を踏むのが“価値”(カチ)やと、だじゃれを云ったりしている昨今です。

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# by kuyugengen | 2008-03-06 14:13 | 茶事 | Comments(0)

彼はお利口な人で、私とは、弟のような間柄 です。長い付き合いで大切な友人の一人です。年は私より、少し若く、お茶暦は先輩です。お互いに藪の内流とは云えず「やぶ薬師」のようなものです。その友人より、今日は珍しく、解かりやすいメッセージが届きました。「うかうか三十・・・きょうきょう四十・・・・どきどき五十・・・・・わくわく六十・・・・・・!」いつも理のかった難しいメッセージが届きますが・・・・今日は理解しやすく心に響きました。私の「わくわく還暦」を、みすかされてしまったようです。本日の道具組みの中にも驚かしの茶入を使いました。不昧公の塗師でありました、不入作 長瓢形茶入細川家伝来の茶入の写しで張り貫です。
(重々しくお点前をして席中を驚かせました。袋も紅花の“泣いた”古ちりめんに刺繍が施してあり、まさに還暦使用の袋です。紅花の場合は退色したとは云わず“泣く”と呼ばれています。ゆかしい大和言葉ですね。ここで、わくわく六十の表情をお伝えします。

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# by kuyugengen | 2008-03-04 21:50 | 茶事 | Comments(0)

本日この日のために“子の字”の語源を、字行で蒔絵を施して、オリジナルの菓子器として、できあがりました。形は私の職方の木地師、塗りと蒔絵は加賀漆司”能作”で制作しました。
子の字の語源は、玄を二つ並べて冠にして、下に子を書きいて“悶える”の意です。当用漢字では、下の字である「子」の字のみ、表されています。息子が篆刻をしていますので、文字の意匠をお願いしました。昨年の亥まで、地の底からの悪い事柄も表われました。今年より序所に良い方向に変化して行くであろうと言う風水から来る語源です。もちろん内側は、くすみのある朱色です。
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# by kuyugengen | 2008-03-04 18:41 | 茶事 | Comments(0)

ひいなの茶事のお菓子は、菓子の司水本さんの「雛小袖」襲の色目も美しい“蓬餡”のお菓子です。菱の木皿でおもてなしをして「雛手点前」を自分流にアレンジしてご披露しました。

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# by kuyugengen | 2008-03-04 18:30 | お菓子 | Comments(0)

待合の床飾りも玄関も、人形でいっぱいです。家のあちこちも今まで収集した人形たちが、楽しい出番を待っていました。今年は健康でしたので、がんばってこのように、人形たちも総出となりました。掛軸は花柳正太郎筆の「人気きつね」です。

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# by kuyugengen | 2008-03-03 22:18 | 茶事 | Comments(0)

本席の装い


私にとって、初めて訪れた“還暦の雛祭り”です。金沢の草庵で気の合う仲間と共に、茶事をする一期一会のご縁をここ金沢で、楽しく過ごしました。私の若い頃の、茶の師匠のお一人でありました F先生の生前の書、まさに揮毫なる一行です。「乾坤一草堂」を選び、この日に掛けることは、これからの私の新しき門出をも表しました。私も深々と頭を下げて、今の幸せに感謝して、初心の私にタイムスリップなどして一人感慨に浸りました。

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# by kuyugengen | 2008-03-03 21:56 | 茶事 | Comments(0)
ほのぼのとした女性のお愉しみ茶会なので、今回は強肴の器に、元禄時代の埜弁当を用いました。席中歓声もあがり楽しい一日となりました。秋埜蒔絵の埜弁当なので、錫の徳利の腰に、水引で桃の花結びをしたりして又、塗り盃には、根津美術館の西田さんの還暦の時の引き物で戴いた“華の字蒔絵の盃を用いて、私も相伴いたしました。春秋をクニクの策で表現しました。試行錯誤するのも又、亭主のお愉しみですね!

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# by kuyugengen | 2008-03-03 21:30 | 茶事 | Comments(0)

弥生の雛茶事のために、可愛らしい手あぶりカバーを作りる。華やかな茶事にはお似合いで、脇役ながらも目立つ作品となりました。この手あぶりは、不昧公のお好みで女性用のお籠の手あぶりです。

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# by kuyugengen | 2008-03-03 21:27 | 茶事 | Comments(0)

幾人かの方々に今年はいろいろなお守りを戴きました。そのことをブログに書きましたので、本年の守り神である“大黒さま”をこのページで紹介します。この大黒さまは室町時代の可愛らしい仏像で、このお姿は蓮の花の上に立ち、袋を肩に掛けそして着ている衣装は、麻の葉の細かい「切りかね」がほどこしてあります。大黒さまは俵に乗っている物と思われがちですが、それは桃山時代以降からの形式です。蓮の連弁の上にある、お姿に出会えば、それは、室町であると時代の判断がつきます。たとえば、お重が四重か五重かで、その時代を判別できるのと同様ですね・・・!お厨子を閉めると蓮の実の形になり中々の一品です。ちなみに止め金具は南鐐でしかも、砂金袋が、打ち出しで形どられています。細部まで細やかな神経の行き届いた作品で驚く仕事です。

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# by kuyugengen | 2008-02-22 13:07 | よもやま話 | Comments(0)

ここに紹介するTさんは、東京教室で稽古していらっしゃいます、この春めでたく、十年目を向かえられました。一回も欠席することなく、千葉より来ていらっしゃいます。嬉しいことです。「その間、ご自分も、健康であり、家庭生活も平穏であったと言うお印ですね」と私はお話しました。
ともかく皆がそうできる環境にはなく、それは、珍しいことです。私も記念に十八世紀の金更紗を少し差し上げました。「ジャワで十八世紀に染められて、金彩を置いたのは、十九世紀です。いまでは手に入りにくい貴重なる切れとなりました。

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# by kuyugengen | 2008-02-20 11:26 | よもやま話 | Comments(0)