永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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台風の襲来の多い月です。8月の稽古も恙なく済み元気に夏を乗り越えたことは有難いことです。99日は新暦の「重陽の節句」です。古来奇数は縁起のよい陽数で偶数は好まれない陰数と考えられていました。季節の節目としてお祝いしたのが五節句です。重陽の節句は菊の節句とも呼ばれ、菊の花は薬草としても珍重されていました。



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「菊酒」をつくり、「被せ綿」といって前日に菊の花に綿を被せ、翌朝菊の露を含んだ綿で体を清めると長寿を賜るといわれていました。茶の世界では、菊の花に被せる真綿を赤・黄・緑など食紅を用いて染めて花に被せる風習が残っています。しかし本来は菊の盛りは109日頃にならないと様々な菊は揃えられず、薬用菊である山形産の「もって菊」の天然も手に入らない。そんな訳で、私は旧暦を待って重陽の茶会を主催していました。菊の香は清々しもので、今年の猛暑の辛さも忘れさせてくれると良いですね。


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床飾りは生の菊の花の薬玉を創り、軸は和歌巻朗詠集露の部・憐れむべし 九月初三の夜 露は真珠に似たり 月は弓に似たりを掛け朗読などしたものです。重陽の茶事は年数を重ねるごとに道具も充実して愉しい茶席となりました。




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(きせわた)綿をくるみて菊花夜もすがら

          あしたの君は若ゆばかりに





主菓子は、“栗きんとん”吉はしさんの栗は何とも美味であり口の中で解ける。しかし「栗の時期と蓬の時期は辛いです」とおっしゃる。毎日のことなので納得できるお答えです。




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by kuyugengen | 2018-08-31 20:08 | 茶事 | Comments(0)

くす玉創り・・・!

NHKで指導をお願いしている佐伯先生、今日の作品は摘まみ細工の“くす玉”飾りができました。とても綺麗に完成しました。ご自宅でお茶の指導もされているので、また小さな演出に使われると思います。




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明日1日を残して8月の稽古も終わります。猛暑の中の稽古お疲れさまでした。面白い作品をピックアップされる方があり、今日はアーティステックな表情の硝子の器の仕覆を完成されたので紹介します。裂の表情も作品のイメージとよく合い面白い作品となりました。




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夏用の硝子のお茶に涼しげな薄衣の仕覆ができました。天の川の銀河のような雰囲気になりました。こころを込めてひと針ひと針頑張られたので素晴らしい作品になりました。





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by kuyugengen | 2018-08-29 18:53 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

ふと秋の訪れを感じる頃になりましたが、また暑い日が続いています。アトリエのみなさんは、夏バテの方も少なく元気にお出で頂いています。 完成作品を少し紹介します。

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水指は楕円系で口造りも歪みのある見どころの多い作品でした。少しざっくりした印度ネシア間道を選んでみました。縞目も美しく合いすっきりと仕立てられています。正面と上からの姿を写してみました。


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籠の中の仕組み物を完成された方があります。籠・建水・小茶垸・棗と心入れの作品集となりました。棗の裂は、幕末の長崎更紗の小柄の部分を剥ぎあわせ素晴らしい取り合わせとなりました。



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江戸期の生紬で作られた裂は江戸後期の織部・フクロウの香合なので形がいびつで難しい作品ですが綺麗に納まりました。



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思い出のあるキモノの生地で作られた茶垸の仕覆も完成しました。まだ入会して間がなく確か二作目だったと思います。子供に手が離れた可愛らしいお嫁ちゃんです。同居のお母さまに貰われた布地を上手く利用して作品にしています。親子でお茶も習われている微笑ましい方です。



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ジャワ更紗現代の裂でお茶の仕覆をつくられた方の作品です。極スタンダードで型紙は簡単ですが、標準というのは、シンプルなものの難しさもあります。上手にお仕立になっています。


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この仕覆は曲げの二段重ねの弁当です。春・秋と入れ替えて持って行きたいと、替えの仕覆を創られました。文様も綺麗に合い美しい作品ですね。日比谷公園で行われる例会の秋の山野草展に毎日お持ちになるそうです。






by kuyugengen | 2018-08-26 11:09 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

昭和記念公園の鷺草鑑賞



鷺の花今とびたつよ暑き夏

              咲き競いたり朝かぜに立つ


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今日は休日でしたので、朝から昭和記念公園の「鷺草」の鑑賞へと出かけました。私は東京近郊に素晴らしい自然がたくさんあるので、一つでも知りたいと言う好奇心で機会あるごと出かけています。朝は大きな綿を重ねたような雲がモクモクとわき蒸し暑い朝です。公園の鷺草は入り口の直ぐ近くにありました。展示室には珍しい薄に自生する「南蛮キセル」の花も飾ってあります。



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水ごけの草の植え込みすずしげに


         真白き花は鷺をかたどる



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 歩いていると姫・岐阜蝶に似た愛らしい蝶がポーズをとってくれる。



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紅葉の青も美しい枝振りです。ここは広大な敷地なので、季節の木々や花が出番を待っています。園内サルスベリの花もたわわに紅白の花色を付けています。



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公園の周遊バスも2台あり園内の説明と季節の花の楽しみを話してくださる。子供から大人まで楽しめる公園です。マイナスイオンの風に吹かれて思いがけずの公園散策は良い思い出となりました。




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若者のこのような周り方もあり、歓声があがっています。楽しそうです。



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花すすき若芽は籠に彩そえて

           枯れて (うば)(かみ) 見るひともなし   







by kuyugengen | 2018-08-23 18:14 | お花 | Comments(0)

甲子園のなみだ

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甲子園の暑い夏も終わり、また一つ秋の気配に近づくようです。高校野球の球児のスポーツマンシップは、いずれも素晴らしかった。大阪桐蔭の胸を借りてプレーできたことは幸せな経験で金足農業の健闘は特に素晴らしかった。今夜は熱帯夜と天気予報が伝えています。クーラーを付けて休みます。

ふまれても また立ち上がるコスモスよ


                「金足農業」なみだ清らか





by kuyugengen | 2018-08-21 19:46 | よもやま雑宝帳 | Comments(0)

亥歳の帛紗紹介します。

           亥・喜游子紋紹巴


二回りの亥の帛紗創りには、独創性のある図をと思いを巡らせた所、

細石翁から頂いた古い賀状を思い出し、西陣の織物として完成しました“亥ハ喜ビテ子とあそぶ“大きな猪の背に小さな鼠が乗り、手綱を引いている図はユニークで面白く、帛紗として豪華な作品となりました。裏面の図は、愛らしいウリ坊が楽しく遊んでいる様子を入れて、周りに草花を配し纏めました。古帛紗専用のサイズで織りあげた表の文様と裏の文様が変えてあります。お楽しみ下さいませ。


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毎年の制作となると、色合いも使い尽くした気味がありますが今年もめでたく完成しました。楽しくお使い下さると嬉しく思います。卯歳をもってオリジナル帛紗制作は終了の予定です。


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             亥・亀甲松葉宝尽し紋紹巴


干支も二周目となると能力にも限界があるようです。小柄の亥歳の帛紗は、納まりの良い茶味ある意匠をと考えました。文様は、松葉亀甲の中にウリ坊と宝尽くしを配し目出度い意匠として完成しました。猪は愛宕神社の神使なので、火伏せの意味もあり、茶の正月である開炉からお使いになるとお目出たいと考えます。色も再三ためし織りを繰り返し、今回の亥の帛紗が完成しました。










by kuyugengen | 2018-08-18 12:30 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

世界文化社きものSalon秋冬号の発売は819日です。本誌の中に“和美人百貨店”というオリジナルの通販サイトがあります。この号に親子で制作した商品が販売されています。きものサロンを購入して下さい。

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今回提案した懐紙挟みは、中の仕切りも多く底の部分に扇子を納められるなど便利で機能的な手縫いの作品です。つい笑みがこぼれることから“えびす袋”と名付けました。席入りする時は、帯の背にさりげなく用意できるので茶席に便利であると思います。 



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玉房結びを施した「鼻緒留め」です。お出かけ先で自分の草履がひと目でわかる素敵な目印になる可愛らしい「鼻緒留め」の紹介です。本文の中では、「お針箱講座」のページもあり、亜希乃先生の指導による動画もネットで検索できるという親切なページ構成も楽しみのひとつになっています



お申込みお問い合わせは、0120-1-777-31です。


by kuyugengen | 2018-08-17 19:36 | よもやま話 | Comments(0)

旧暦の七夕

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明日は旧暦の七夕の日です。旧暦は月の満ち欠けにより月日が決まるので、暦に当てはめた旧暦の七夕の日付は毎年変わります。織姫星のペガ彦星のアルタイの星は7月より見えやすくなるようです。そんな訳で2018年の七夕は817日となり来年は87日になります。しかし、いずれにせよ都心の空では天の川は見えないという悲しい現実があります。以前金沢で主催した七夕の茶会のアルバムを見ながら思い出に浸っています。時候も旧暦で考える方が暑さ寒さも成程と理解できるものですね。




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太郎坊富士の夜空に天の川


         都心でみえねペガやアルタイ






by kuyugengen | 2018-08-16 07:54 | Comments(0)

面白い切れの使い方

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8月の稽古日も近づいてきました。休みの間ほとんど外出しないで、おとなしく雑用をしていました。この月は、亥の帛紗の完成もあり用意など忙しくしていました。お倉入りになっていた美しい金地の中に短冊や色紙を模り巧に名物切れの文様を織り込んだ織物があります。しかし残念なことに金地の部分のはじに力がなく横さけする。本金の糸は今手に入らないので勿体ないと思いながら暫くしまっていましたが、ふとアイデアが思い浮かび、早速かんたんな数寄屋袋を創ってみました。短冊と色紙の部分を細かく縫い貼り付けてみる。出来上がるとほとんど糸目はめだたない。はじめての試作品ですが、まぁまぁのできです。“きりばめ“にする土台の切れの塩梅を考えれば面白い作品がいろいろできる。そう思いながら頑張ってみたいお弟子さん用にも配置を考えて用意してあげようと思う。どうして織ったのだろう!と考えるそんな仕事に時おり遭遇することがあります




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調子がでたので、もう一つ中心部の丈夫な部分を使い小型の数寄屋袋を創ってみました。可愛らしいです。下の画像が本来の切れの姿です。古布は古いながらコンデションの良いものが一番の高級品ですが、こうして仕事の良いものは、よく吟味して新しい使い方を工夫するのも良いと思います。切れはいろいろな表情を持っているので面白さがあります。本金は独特な鈍い光が美しいですね。




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としつきを 針ひとつ持ち 紡ぎくる


          けふの光を糸につなぎて





by kuyugengen | 2018-08-13 15:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

夏の甲子園

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夏の甲子園は、選手も応援団も暑いので大変ですね。私はスポーツ音痴なので全く普段は野球に興味がない。しかし高校野球は、ちらり見ていてもフレッシュで純な戦い振りに感動します。空には入道雲も湧き夏景色です




満塁の高校野球になみだする


            球児の汗のうつくしきこと



by kuyugengen | 2018-08-12 10:53 | よもやま話 | Comments(0)