永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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2月の稽古も残り1日となりました。今日は珍しい袋ものができたので紹介します。男性のキモノ用のスマホ入れの袋です。角帯の間に竹の引っかかり部分をつくり茶杓型の竹を挟み、穴を空けた部分に紐を通す。スマホを入れる紐に飾り結びをして安定させるというアイテムです。和装のお茶の先生には、印籠のように腰にぶら下げるお洒落で機能的な袋です。直ぐに携帯が出せるように口は開き気味にしてあります。初めての提案だったので、まず竹を再現することから始めたので記憶に残る作品となりました。袋ものの範囲は広いので、いつも新な発見があるものです。

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この所お気に入りのぐい呑みに仕覆を付ける方も多くあります。このぐい呑みは、安食ひろ氏の〝いびつな形”で収まりにくい製図。この方は時間をかけて焦らず創る方なので忙しい日常の自分の時間を楽しむを大切にされています。人のスピードは様々なので、あせらず自分のテンポに合わせて楽しむことが大切であると感じます。土曜・日曜日に通われている仕事を持つ方々も、それぞれ自分なりの楽しみを見つけることができているようなので、様々な要望に応えたいと考えています。

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by kuyugengen | 2017-02-27 20:39 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)
この頃、お絵描きの記事が多くなり本業の画像紹介が少なくなっていました。今日は月島の方の3種の作品を紹介します。

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阿古陀型の螺鈿の香炉なので、南瓜のように湾曲した形です。右・左が違うので型紙を裏・表にひっくり返してヘラをするので、うっかりし易い製図紙です。年配ですが、若者よりはるかに集中力もあり、睡眠も少ないのに、あくびをされることもない不思議な方です。「人には、おない年なし」とはよく言ったものです。

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OLさんなので休みを利用して通われているお嬢さんです。私のウォーキングの相棒でもあります。娘の使っている名刺入れを見て「作ってみたい!」とおっしゃり2個も創られました。紐飾りもいろいろできるようになられて創るものの幅も広がりたのしそうに見えます。

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黒小棗に仕覆を付けられた方は、私のアトリエでは黒一点の男性の方です。学校の教師をしながら、裏千家の青年部でご活躍。本業よりお茶活動が好きという男子。長い付き合いになりましたが、丁寧できっちりと作品を創られるコツコツタイプで楽しそうです。
by kuyugengen | 2017-02-26 15:51 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

2月NHKの稽古


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2月25日(土)はNHK青山の稽古日です。今日は「宿題もできました。」と完成作品を見せてくださった方があります。土浦から毎回通っておられるご夫人は、ご両親2人の介護でとても大変な生活であると思う。介護サービスのショートステイを利用して、ひと時の息抜きをして居られます。古布に触れることと、お針仕事が好きで忙しい合間の時間を上手に使い、楽しんで居られて「凄いな!」といつも感心しています。これからも、頑張ってくださいね。
by kuyugengen | 2017-02-26 08:13 | Comments(0)

雛まつり


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旧暦の3月3日は桃の花が咲く時期にあたり「桃の節句」と呼ばれています。2月の稽古もあっという間です。アトリエの片隅に居場所を得て、ひいなの節句の豆雛や貝合わせが並び、和やかに稽古の雰囲気を盛り立てています。私もこの所「立雛」を熱心に描いています。毎日描いているので、段々とキモノの文様が上手に表現できるようになりました。とても楽しいです。今までと違う脳を動かしているようで体のバランスと精神性がアップしたような気もします。〝ボケ防止”にもなるかもしれません。この歳になると、迷惑が、からないよう頑張らねばなりません。

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「鳥取県には、昔より「流し雛」の風習があります。災いや穢れを遠くまでもって行ってもらう日として、流し雛祭りが伝わっています。

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金沢は1月・2月休みましたが5日に移動します。みなさまにお目にかかる日を楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。
by kuyugengen | 2017-02-24 20:55 | よもやま話 | Comments(0)

2月アトリエのお菓子

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2月の稽古は昨日より始まりました。午前のお菓子は金沢「たろう工房」の雪ダルマの饅頭と3時の休憩には、ハートモナカを用意しました。クリエーティブな、たろうさんの季節に合わせたお菓子です。期限のある限定品ですが毎年特別に作ってもらっています。餡子とチョコのハーモニーが上手く纏まっています。ナッツも散らしてあるので、触感もよく日本のバレンタインを表現するお菓子として優れてると思います。

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by kuyugengen | 2017-02-19 15:26 | お菓子 | Comments(0)

東劇へ


散歩の途中にある東劇はこの所、興味深い出し物が多いので毎月立ち寄っています。近松門左衛門が書き下ろした世話物浄瑠璃で、歌舞伎座さよなら公演の舞台、仁左衛門は一世一代の舞台を務めていました。複雑な家庭環境により荒んだ生活を送る油屋河内屋の息子・与兵衛の哀感と狂気の入り混じった身上を美しくも哀れに演じています。放蕩息子は地味に働くことが出来ない、今も昔も変わらない顛末です。色男も借金の為には鬼になるしかないという話です。

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私は近松の世話物はあまり好きではありませんが、毎回東劇の前を通るとその美しい美男の仁左衛門のポスターが「来てきてとウインクしている」仁左衛門は下を見ても上をみても所作が美しく東西きっての美男だと思う。今日は春一番の風に押されながら、「女殺し油地獄」を鑑賞してきました。先月の玉三郎の「阿古屋」も夕方ロングランで上演しています。やはり役者の名演技は何度鑑賞しても心を打つからなのでしょう。映画で観る歌舞伎は時にはアップ過ぎて汚く感じることもあるが、今回は安心して観られました。題名に"油地獄"とある通り、借金に追いつめられた与兵衛が衝動的にお吉を殺害する場面での、油まみれになりながらの立廻りは、大きな見せ場となっています。与兵衛を演じる仁左衛門の横顔はとても奥目で面長なので以外に描きやすかった。三留縞の町衆の拵えに黒繻子の掛け襟・何を着ても絵になる美男は美しい!
by kuyugengen | 2017-02-17 16:07 | よもやま話 | Comments(0)

内助の功の仕覆創り

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毎回満面の笑みでお出でになる、伊賀窯の福森さんは人の出入りの多い家なので、煩わしい日々に辛抱もあり、私の所にお出でになる時と電車に乗るひと時が一番のほっとする時間ですゎ!とおっしゃる。長いお付き合なので、互いは気の置けない間柄です。今回は、稽古日ではありませんでしたが、特別に2日間のレッスンをして帰られました。どんなに忙しくても、忘中の閑は誰にでもある時間です。古い人間は、若い人のように手軽に遊ぶことも出来ないので、習い事は、息抜きに最も適切な楽しみであるようです。先月からの続きの茶入を丁寧に仕立られました。陶芸家のお宅の奥様として、自分の居場所を得て内助の功を奏する励みになるのでしょう!そうした意欲と楽しみが彼女の元気に繋がって居られるようです。

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山里の生活を生かした「ちりめん山椒・福さんご・伊賀牛のしぐれ煮やそぼろ」なども販売されている〝女将の味”は、美味なる作品です。賢い奥さまと、いつも感心しています。これからも元気でご活躍くださいね。
by kuyugengen | 2017-02-15 09:00 | アトリエの製作品 | Comments(0)

茶席開きの茶事へ


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2月11日(土)京都のとあるお宅へ茶室披露の招待を受ける。前日京都に着き5名のお仲間と八瀬のホテルに滞在した。この日は淡雪がチラついたり日が当たったりとぐずついたお天気です。途中失せ物が直ぐに出てきてくれる有難い蘆山寺さんに立ち寄りお札とストラップを受ける。夕方ホテルに到着中高年とはいえ、中々かしましく驚いたことに話題は尽きないようで、まるで女学生のような、若やぎがあった。遠路札幌から馳せ参じた方も居られて流石お茶へのパワーも健在のようです。

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今宵の空模様を眺めながら、「明日の天気を占いながら就寝」目が覚めると窓の外は、真っ白な銀世界。枯れ木の枝には六つの花も満開です。思いがけず美しい雪景色を拝見した。しかし迎えの車が来る頃は青空も広がり日も射している。豪邸の玄関の石畳みは限りなく広く一面の苔と木々・かすかに水の音を聞きながらそこには日常を忘れる別世界への入り口があった。

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2月の茶事は極寒なので裏千家では大炉を使う茶事がある。大炉とは、茶室に切る炉のひとつで、正式な寸法の一尺四寸四方で四寸大きい炉のことをいう。またこの様式は、草庵茶室の原点でもある設え。炉縁は北山杉木地丸太が使われ一般では飴色で渦の彫りが施され色紙形の金箔押しがあるものが手本となっているが、骨董に造形の深いご夫妻は白鳳時代の瓦を用いられていた。これは、なかなかの風情であった。大炉は炉も大きいが釜も通常より大きめな広口・野溝釜(のみぞ)が掛かる。火力も強いので部屋全体が暖かくなるのも早く感じる。また、炉縁、瓦からも分かるように、通常の炉とは全く違う設えになっているので、初めてご覧になったであろう「おおみやびと」もこの斬新な発想に驚かれたことでありましょう。私達現代人もオール電化も珍しいことではなくなった昨今、こうした原始的な火の移ろいを見ているだけで、心が安まるように感じた。大炉の後炭点前を初めて拝見しましたが、瓦の向うに組み炭を飾り、湿し灰をたっぷりすくい炉中にまく。逆勝手の点前で所作事は面倒ですが、裏千家ならではの風情ある点前であると感銘しました。帰宅して使用された名品の数々を思い出しながら自分への会記を認めブログを書くと夜はとっぷり暮れていました。極楽への旅路から日常に帰りましたが、しばらくこの感動は心の中の栄養となることでしょう。
by kuyugengen | 2017-02-12 07:15 | Comments(0)

バレンタインの楽しみ


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2月9日東京にも雪が、ちらつき寒い日です。2月如月の語源は、寒さで着物を更に重ねて着ることから、着更着(きさらぎ)の字を当てたり、また草木の芽が張り出す月で「草木張り月(くさきはりづき)などの意味もあり、いろいろな当て字があるようです。今月はバレンタインのことを放送する番組も多いこの頃。私は先日銀座を歩いているとアルマーニのお店の店先にバッグの紹介と共に、バッグ型の真っ赤な缶に綺麗にはめ込まれたチョコの6個入りが飾ってあった。缶好きには答えられない入れ物です。「これは自分の為のバレンタイン」と決めて包んでもらう。厚手の上等なベルベットの袋まで付いている。日頃チョコレートには、さほど興味はありませんが、この意匠は見逃せない。店員さんに聞くとバレンタイン限定とのこと素晴らしい!帰宅してさっそくケースだけにして〝お裁縫用具入れ”と〝絵の具入れ”にして毎日眺めています。
by kuyugengen | 2017-02-09 17:25 | よもやま話 | Comments(0)
出光美術館は開館50周年を迎えます。その記念企画として所蔵の絵画作品より、国宝・重要文化財を中心とした優品を厳選し、三部構成で一挙大公開です。第1部のテーマは、宮廷文化と共に発展した「やまと絵」美しい花鳥風月や源氏絵の数々に観客の吐息も聞こえるような展示でした。私は展示品の多さに2日間連続で拝見いたしました。展示品の合間に古織部・楽・献上手伊万里の優品も展示されていて気分も変わり嬉しい展示会でした。

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毎回楽しみにしている朝夕庵の季節の設えも素晴らしい!床の軸は毎回仙厓和尚の作品で纏めてあります。今回は松竹梅画賛・花入・青磁・筍型・香合祥瑞獅子型・硯箱飾り・釜・日の丸型大西浄中作大正から昭和中期の京都三条釜座(かまんざ)の釜師で、大西家の十四代目。出光の古いコレクションは数々ある中、現代作家の作品の優品をすっきり取り合わせる間合いが勉強になりました。当然炉縁も合わせて木村表斎・風炉先屏風は奥村吉兵衛作・而妙斎好なのでこの茶室が表千家であることを表している。水指は高麗卓に呉州赤絵写六角 奥田穎川作茶入・丹波肩衝 銘 立霞・茶垸は井戸・茶杓了々斎共筒 銘 串柿・建水は砂張・蓋置・交趾竹引切写 保全作と古今融合の道具組を美術館で拝見できることは印象に残りました。
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お昼ご飯を食べてから岩佐又兵衛のパンフレットを真似て描いてみました。うりざね顔は難しい!また線の巧みも源氏絵の中核となっているナ。などと思い出ながら今日は余韻を楽しんでおります。

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余韻を楽しんでいると、ふともう少し細密な絵も描いてみたくなり、2時間も掛かりましたが振袖の文様を描いてみました。初めてなので当然下手ですが、文様を写すのは面白いと思い興味が深くなりました。
by kuyugengen | 2017-02-04 09:11 | Comments(0)