永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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トートバッグ 考


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干支の入れ替わる大晦日です。私の年末は、のんびりと時間をつぶしています。昨日は退屈でしたので少しばかりのお節をつくりながら、自分用のトートバッグを作りました。暇の時間を見つけて針を持つと不思議な充実感があるものです。バッグは好きで規制品も幾つか取り替えて持つようにしていいるものの、皮製品は中身をあまり入れなくても年々重く感じて直ぐに変えたくなる。日常は、やはり使いやすいサイズのトートバッグが一番と思えるようになりました。


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いつもは手提タイプですが、今回は肩で抱えるショルダータイプを作ってみました。使いやすいと感じる布は、厚手の木綿です。裏はできるだけお洒落にして、布製の蓋をつける。そして小さなパスネット用のポケットも欲しい。ハンドルに当たる紐を細めにするとショルダーで使わない時は結んで短くなる。できあがりにワクワクしながら、半日楽しんでしまいました。家族の少ない正月は毎年質素にと思うようになり、美味しいお雑煮を頂くことを楽しみにしています。やはり気楽が何よりの御馳走です。また稽古始めになると私の新年がやってくるので女正月から御馳走を食べるという昨今です。
by kuyugengen | 2016-12-31 10:40 | よもやま話

稽古納めしました。


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12月26日今年も元気に稽古納めすることができました。今年は、運勢が悪い年に当たっていましたので、できるだけ慎重に行動して、前向きに対処したので思いがけず充実した1年を過ごしました。毎日「蕎麦がき」を練り少々疲れましたが、みなさんに喜んでいただけたので、疲れも吹っ飛び元気です。アトリエの居間に創った「組子」の評判もよく嬉しく思いました。また来年も楽しいインスピレーションをキャッチして頑張ります。どうぞみなさま よいお年をお迎えください。

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by kuyugengen | 2016-12-26 18:41 | よもやま話

手つくりのお菓子


毎月欠かさず和菓子を作って下さるご夫人があります。12月のお菓子は、ニッケの風味が後を引く珍しいお菓子。一言に説明すると八つ橋の味に似ていてホロホロとしています。私は八つ橋が大好きなので、さっそく相伴しました。サラサラと熨斗紙に絵も描いて素晴らしい!みなさまと共に喜びを分かち合えて、心から明るく見るからに可愛らしい奥様です。

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by kuyugengen | 2016-12-23 20:27 | お菓子
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表参道にアトリエがあった時、近所に新潟県のアンテナショップがありました。ショップは,様々な職人の仕事を紹介していました。私は建具の仕事に感銘して、多くの作品を注文しました。久しぶりに月島のアトリエの雰囲気を変えたく、居間の障子2枚を「組子細工」で創りました。組子に障子紙を貼ったので表からみる景色と裏からみるシルエットの違いが楽しめて思った以上に素晴らしい作品が完成しました。狭いマンション生活ですが、日常の楽しみを追いかける気持ちの余力もまだあり幸せに感じました。


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建て付けの調節をしながら、「長い付き合いになりましたね」と問かける。猪俣さんは、「あの時、僕は30代のでした。いろいろ創らせてもらいました。」とポツンとおっしゃる。彼は親から引き継いだこの稼業を今では世界に羽ばたき充実した職人生活を目指されるこの方の仕事をみるにつけ自分のことのように嬉しく思います。作品を創り販売路を広げることは、現代の職人の能力では容易なことではないと思う。彼は真剣勝負をしているということですね。これからも更に良い仕事を期待しています。

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裏側からみる「組子のシルエット」は表面とは全く違う印象です。猪俣さんの作品は、紙を貼らないタイプが多いですが、障子ならではの文様が、浮かび上がる楽しみがあります。
by kuyugengen | 2016-12-21 07:18 | よもやま話

日陰のかずら 考



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高松から東京へ気分転換を兼ねて茶の行事に参加される老夫人がおられます。お茶の追っかけを生きがいにされていて、いつも元気で明るく気さくなお人柄。今日は休みだったので、お茶でもしょうと電話をかけた。足も痛いというのに「日本橋三越にいまーす」と元気な声が聞こえる。さっそく会い世間話。その中で正月飾りの「日陰のかずら」の話題がでて、その方は山奥に入ってくれる知人があり、毎年数人に貴重な「日陰のかずら」を差し上げるという話を聞いた。この植物は、湿った日なたの傾斜地や崖に自生して岩に這いつくばって生えているそうです。余程の茶人でもない限り葛飾りはできない。花屋に頼んでも手間賃は計算できないので販売はしない。「それはそうでしょう!」と納得です。

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貰う人はそのご苦労も知らず貰うらしいが、「最近のお茶の先生は物知らずだから知識がない!」と話しは続く「私はいろんな会に出ているので、利口な話はたくさん聞いても人に会うのが嬉しくて、聞いた話は帰る時に玄関に置いて帰るんじゃ」と高松弁で話は続く。「こんな自分より知識がない先生が多いんじゃ」とおっしゃる。そうかもしれないと私も納得。家元の初釜なので拝見する葛は茎を正月飾りにする姿です。共に飾る卯槌は正月の卯の日に邪気を祓う意味で地面を叩くためにつくられたもの。梅・桃・柳の木桃の古材を用いるのは、桃の木は、邪気を祓う神木の意。その枝を錦の布で巻き、それを中心にして、日陰の蔓を長く重なるようにする。その回りに水引をかけて、ヤブコウジ・ウラジロ・ユズリハなどつけて意匠した宮中のしきたりから伝わったものです。日陰かずらのお陰で楽しい時間を過ごしました。
by kuyugengen | 2016-12-19 23:00 | よもやま雑宝帳

松喰い鶴の文様の話



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松喰い鶴の文様に連続した亀甲を地模様に配して酉歳の帛紗を意匠しました。本年も高評の内、現在ラストに近づきました。若松の小枝をくわえた飛鶴の意匠は古来「まつばみづる」とも呼ばれて伝わっています。世界を見渡すと古代オリエントに鳩などの鳥がオリーブの小枝やリボン、真珠などをくわえる文様を古裂の中に見ることがあります。こうした文様は、よい兆しの前兆を告げる瑞鳥とされ愛されているからのようです。
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正倉院の御物の中にも鳳凰が花の小枝をくわえる瑞鳥の文様があります。しかし日本文化の中に馴染みのある文様はやはり若松を加えて飛ぶ鶴の姿が定着していて途切れることのない吉祥紋様として愛好されています。干支の意匠は、毎年2月には次の年の図案をほぼ完成させなければ間に合いません。紋紙をつくり何度かの織の試織りをしてから夏の頃完成するという運びになっています。そんな訳で私の感覚ではもう酉は終わり、新しい戌の文様に移っています。時間を掛けて織物を創ることはなかなか大変でリスクもあります。しかし今の所パーフェクトに支持されていますが、マンネリにならない内に終了しなければいけません。今思うのは2周目の兎まで頑張れたらいいな?などと思っております。今年もみなさんの力で人づてに広めて頂いたこと感謝の気持ちでいっぱいです。
by kuyugengen | 2016-12-15 09:06 | 仕覆ってなんだろう!

歳末のお菓子



12月14日から月島の稽が古始まりました。今月の吉はしさんのお菓子は、練切りで〝柊”という銘のお菓子です。柊の形を模して中の餡は、白小豆で作って下さいました。しっとりと舌に触れる小豆のきめの細かさが絶品です。

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稽古納めでもあるので、今日は蕎麦がきの中にこし餡を混ぜて作ってみました。ふんわりと柔らかく美味しいできばえでした。

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午前のお菓子は、金沢・たろう工房から今月限定のどら焼きは、〝いちごホワイト”と銘ある、どらちゃんです。どらの皮も和三盆の甘味で整えられた面白いお菓子です。たろう工房のどらには、さまざまバージョンがあり今回は白いミルク餡と真っ赤ないちごソースが特徴のどら焼きです。誠にクリエーティブ! 金沢は日本でも上位の甘味処で消費量も日本一のようです。

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by kuyugengen | 2016-12-14 15:43 | お菓子

二人三脚の治療


私は外見から見るととても元気に見える。本来は難病を抱えての生活ですが、気持ちは病気に負けていません。「仕事は休まない」という気力が病をやつけているのかもしれない!今年を振り返ると人の支えをたくさん貰った気がする68歳でした。病気が発覚した頃は、70歳まで生きればいい!と思う日もありましたがその日が近づくと〝75歳まではいける”と思うようになる。そんな状況があるので健康に良いことは、まず取り入れています。しかし「不必要」と感じた時は直ぐ止めるというさっぱりした性格です。現在は東洋医学研究所の鍼灸と勝鬨カイロプラクティックの気功カイロが最終的に信頼できる治療と感じています。気功とカイロを取り入れた治療に通うようになったのは、他の診療院からの勧めでした。
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通ってみると月に一度の治療で持続性も高く、マッサージ好きな私が、行こうという気分が起きなくなったことです。気功という目に見えない施術は今までにあまり良い印象はなかった。しかし体がいつまでもホカホカして心地良く足の裏もしっかり地面を踏んでいる。昔のようなボキボキカイロではなく負担の少ない治療で何度も行く必要がない治療は好む所です。私にとって鍼灸治療は長年のキャリアがあります。自宅で灸をすえる治療なので月1度位の外来診療で充分になりました。ツボの治療の中に三里のツボと呼ばれる点がある。このツボの効果は絶大で体全体に良い効果のあるツボのようです。
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膝の外側、お皿の下から指4本分下がった、いちばんくぼんでいる場所。向こうずねの外側です。胃とつながりのあるツボで、気の不足などによる症状や、体全体の治癒力を高めます。昔から足の疲れを取るなら足三里と言われていました。その他は腎臓関係の灸点を幾つか毎晩のケアーとして行っています。自分に合う治療を見つけることは容易なことではありませんが、今まで良い施術師と知り合う機会があったので病と楽しく付き合っています。そしてよく踏ん張ってくれている私の腎臓さんに今年も感謝します。
by kuyugengen | 2016-12-10 11:27 | 与えられた一病の楽しみ方

年末に咲いてくれる花



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昨日東京に帰宅しました。金沢滞在期間は良いお天気が多く、真夜中の嵐は嘘のような静かな朝!なんとか傘要らずで過ごしました。街の風景は雪吊りの木々の用意や雪囲いで庭師さんは忙しそうです。私は、10年来のお付き合いで何でも相談できる浦さんのご夫婦が掃除にきて下さいました。大切にしている山シャクヤクの花も芽がでているので、春花が咲くまで風邪を引かないようにと帽子のような〝わらぼっち”を2個かぶせて帰られました。いつも当てにしているたいせつな方です。今玄関や庭に咲いているのは、椿一色です。何もない冬枯れの庭に一筋の光が射すようです。

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右・加茂本阿弥・左・胡蝶侘助・紅妙蓮寺・一輪の枝を挿し木して数年1m近くになったでしょうか?茶事に使った後の一枝は〝雛侘助”の花、今年初めて2輪の花が咲きました。紅色の妙蓮寺椿は、夏にたくさんの葉を害虫に食べられて今年は珍しく花芽が少ない。来年は気を付けなければと反省しています。

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by kuyugengen | 2016-12-07 13:44 | お花

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夕べ3時頃から突然の嵐!風神雷神の演奏曲が始まり目が覚めました。北陸のこうした気象状況のことを「鰤おこし」と呼び、鰤が富山湾に押し寄せる合図で漁港は活気づきます。この頃から鰤は脂がのり美味しい時期の到来となります。昨日は風神さんの方が優勢でしたが、本格的な「鰤おこし」は、地鳴りのような雷神の太鼓の音を響かせるものです。d0133199_18395053.jpg
私は雷神さまの威勢の良い音が好き!金沢の澄んだ空気に響く音は鼓動の太鼓のようです。嵐の訪れは北陸に冬の訪れを感じるころになったということです。無事に今年も泉野の教室の、稽古納めをしました。また3月にお会いましょう。皆さま しあわせな新年をお迎えください。
by kuyugengen | 2016-12-06 18:41 | よもやま話