永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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亜希乃からの便り



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6月27日から7月4日まで娘はアメリカへ遊びに行っています。ラスベガス・グランドキャニオン・今日は、アリゾナからメールが届きました。出かける時は、ゆっくり用意もできずバタバタして出かけましたが、アメリカの旅は余程楽しいのか、いつも笑顔の写真が添付されています。私は一人で留守番ですが、これも〝のんびり”命の洗濯です。毎日顔を合わせていると〝うっとうしい”のかもしれませんね。親子関係は難しいものです。

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by kuyugengen | 2016-06-30 23:03 | よもやま話 | Comments(0)

朝顔の花に学ぶ

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夏休みの花といえば朝顔の花です。清々しく朝一番に咲きだし昼の陽ざしがきつくなる頃は、しょんぼり萎んでしまう。夏の草花は僅かですが、いずれも美しい花。遣唐使の時代、中国より伝えられたこの花の種は、まず薬用として使われたようです。中国では「牽牛子(けんごし)」の花と呼ばれるようです。しかし万葉集の中で「朝顔」と呼ばれる花は、現代の朝顔ではなく、桔梗であったり槿の花を指しています。その他初夏に好きな花に撫子(なでしこ)がありますが、この花も(常夏(とこなつ)の花)と呼ばれて和歌などの詩にもよく登場する花です。万葉の言葉とは、やんどころなく美し響きがあります。

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by kuyugengen | 2016-06-27 10:33 | お花 | Comments(0)

風の話・・・!

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年々過ごしにくいと感じる夏。地球温暖化という現象は誠に辛いものがあります。先日お稽古にお出でになった方の一人に裏千家のゼミに通って居られる方があり、「先生・薫風自南来」という一行の軸がありますが、この薫風とは5月の心良い風と思っていましたが、夏に近い暑いと感じる風」と習われたそうです。お茶をする人は一度は出会う有名な漢詩であり禅語にも通ずる一行です。この句は、唐の皇帝・文宗とその臣下・柳公権と交わした漢詩であまり読まれることはないが「殿閣生微涼」(でんかくびりょうをしょうず)と続く詩がある。つまり皇帝の立場では、暑い夏の日でも広大な殿閣の中では涼しく、暑さなど覚えないでしょう。しかし民百姓はそうはいきません、暑さにあえぎながら家業に精ださなければなりません。そこで蘇東坡(そとうば)が皇帝たるものもっと天下万民の上に思いをいたすべき、と戒めの句を作ったという逸話があるそうです。季節感が解りにくくなった昨今ですがそうなるとこの軸は初風炉の時に使うことが多かったものの、7月8月の方が適切であるように感じます。
by kuyugengen | 2016-06-26 08:59 | よもやま雑宝帳 | Comments(0)

6月のお菓子



6月のお菓子は、〝吉はし”さんの〝水ほたる”と銘のある練切りで涼やかなお菓子です。3時のお茶の時間は、みなさんから歓声もあがり私も喜んでもらえる幸せを感じています。

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金沢の初夏のお菓子でお勧めしたいのは、森八製の〝葛きり”これは厚さも歯応えも良く素晴らしい
黒蜜と白蜜も丁寧に付いております。箔も細かく切ってあり美しい意匠です。

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by kuyugengen | 2016-06-18 21:17 | お菓子 | Comments(0)

七夕飾り



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七夕も近くなりました。笹の葉に願いを込めて短冊を飾る習わしは江戸中期の頃より始まり、日本らしい風習となりました。本来七夕の前日笹飾りを施し7日の夜に飾るものです。しかしこれ程日本人に定着したお祀りはなく少しでも長い期間楽しみたいと思い、昨年乞巧奠で九游の壁床に飾った竹の輪を月島へ持ち帰り飾ってみました。この黒竹の輪は、自在に大きさが変わり場所に合わせて円の大きさを決めるように作ってもらいました。マンションの壁に季節を愉しむ思考も嬉しいものです!

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毎月3時のおやつタイムには煎茶席もあるので甘露な滴を頂戴できて幸せです。毎日生きる喜び幸せに思うひと時です。今月は18日から30日まで月島の稽古が始まりますどうぞよろしく。

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毎回一生懸命に思考した茶事・乞巧奠も思い出深い茶事の一つでした。みなさま大勢の方がお集り頂き幸せでした。

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by kuyugengen | 2016-06-16 09:27 | よもやま話 | Comments(0)



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古来から物を磨くものとして木賊、椋(むく)の葉が用いられてきました。漆の仕事は、まず木賊で磨いて仕上げに椋の葉を用いるそうです。今は、サンドペーパーなどはありますが、しかし木の柔らかさに対し、余りにも粒子が硬すぎる。それに対し植物が作り出した突起や〝とげ“は形状が揃っているので強度も強く擦っても木肌にダメージを与える心配もない。葉は艶を出す成分を含んでいて乗りが良いそうです。しかしそれを知り使いこなした古人の知恵とは今更ながら素晴らしい!


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金沢のアトリエの仲間に本江さんという竹芸家が居られて今回久しぶりに切っ先の鋭い菓子楊枝を作ってもらいました。小さい菓子楊枝ですが美しく磨きを掛けるには、やはり椋(むく)乾燥した葉を使うそうです。何でも心を込める仕事は、手間のかかることです。
by kuyugengen | 2016-06-15 15:26 | よもやま雑宝帳 | Comments(0)

泉野町のお昼



お稽古の方々の中には、料理上手な方もあり、今月も豪勢に手料理を頂戴しました。初めて頂く金沢の仏事の〝おこわ”は〝みたま”と呼ばれる黒豆の入ったおこわです。これに青黄な粉をまぶして食べるそうです。先月筍の冷凍術の話題があり、水を入れなくても美味しい冷凍・「炊いて来ましたょ。」と、さっそく筍ご飯を味わいました。筍は解凍せず炊くと良いそうです。いずれも、なかなか美味しいご飯です。金沢の風習は誠に凝った習わしがある。段々と若い世代へと代変わりするのでここ金沢も冠婚葬祭は徐々に簡素になる傾向が見られます。

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by kuyugengen | 2016-06-12 10:28 | よもやま話 | Comments(0)


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先月は鶯のさえずりを聞き嬉しかった。半月程月日が過ぎただけですが、小庭の景色はいっせいに変わり初夏の花が咲き競っています。どの花も元気です。雑草も生える余地がない程、庭の草花はいっぱいになりました。死んだ振りをしていた冬枯れの様子とは一変するものですね。15日には東京に帰宅する予定です。どうぞよろしく。

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〝京かの子・藤うつぎ・八重のどくだみ・初夏に咲くしゅうめい菊・額アジサイ・だるまのりゅうずき”などの花が咲いています。毎月少しずつですが花は変わります。
by kuyugengen | 2016-06-12 10:18 | よもやま話 | Comments(0)

6月小松の料理



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この度ミシュラン2つ★を受賞れた小松さんは、フアン層も多いのでしょう!玄関には、たくさんのお花が届いています。

   お通しの肴は、雲丹・スナックエンドウ・コーンのすり流し・初夏のお料理になったことを連想させる献立です。

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お造りは、ばい貝・赤いか・牡丹海老の昆布〆・なめら花胡瓜のせて水前寺海苔季節の美味しい海の幸です。

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煮物椀は初もの〝鱧”青森産の姫じゅんさい・長豆に柚子美味なる味です。メインの料理を頂く時は、やはりきりっとする気が致します。ご馳走になる役は幸せなことです。

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毛蟹の飯蒸しは初めて頂戴する献立です。笹に蒔いて食べやすく暖かでお腹にも優しい。

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鯛の子・ヒラメの真子・茗荷・名残の鮟きも・車海老・黄色いトマトの甘煮・毛蟹の卵とじ・真千代・など茶籠に盛り込まれて お洒落な八寸です。

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犀川上流の鮎はまだ小さいので本日は、琵琶湖の鮎です。寸法が良いですね。しかし昔のような香りの良い鮎はお目見えしなくなりました。鮎も人も原始的には生育しなくなったので仕方ないこと。お顔も丹精になりイケメンになりました。

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小松の〆のご飯は、いつも驚きがある。今日は加賀の丸芋のぶっかけご飯とても美味しかったでーす。本当に料理が好きなんだナ!と感じさせる料理人です。

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手創りのお菓子は季節柄・葛切りです。よく冷えていて喉ごしが良い一品・心温まるお料理 ごちそうさまでした。
by kuyugengen | 2016-06-11 21:05 | よもやま話 | Comments(0)

岸本耕氏の仕事




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設計士であり大工であるという経歴をお持ちの青年は、宮大工の棟梁の下で修業された方です。昨年元代々木に住まいと茶室を設けられて今、日の出の勢いでご活躍です。玄関横に茶室に入る入口があり、石の階段を下に降りて行くと、そこは異空間の茶席の拵えがある。爽やかに水をまかれた茶庭は、こじんまりと美しい構成です。二人のお子様の名を一字入れた三畳半台目の小間席(龍子庵)と六畳の立礼席(杏菖斎)があり、その二間を寄付で繋いだ茶室構成。業界の専門誌やメデアにも多く取り上げられている方です。

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日本橋再開発まで使われていた、日本橋倶楽部旧会館の茶室の材を移築し再構成して利用している。寄付は竹の蒲鉾型の天井は弦を描いた意匠で美しい。立礼席は格天井に石州のタイルの床・杉の赤身柾目が数寄屋の雰囲気をかもしだしている。先日茶事にお招き頂き贅沢なひと時を過ごしました。金沢の家を設計してもらった時は、30前であったと思う。彼にとって初めての茶室設計でした。責任感の強い青年は毎月金沢の名門施工会社・玉家建設との打ち合わせ仕事振りを詳細に勉強されていました。遠州流の茶道を真面目に勉強されて彼の大工チームも宗匠をお招きして勉強されています。この所茶室などの施工も多くなり忙しい日々のようである。

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金沢の住宅では珍しい家です。屋根は〝片流れ”の屋根を組み合わせた機能的な意匠です。これは岸本氏が一度試みたいと思い実現した屋根です。にじり口の意匠も現代的ですが、これは私の茶は、まず楽しいと感じることが大切であり、「気楽にお通り下さい」という暗示で表現した次第です。お若い方もリピーターとなられて回を重ねるたびに自然に愉しむことを覚えられました。
by kuyugengen | 2016-06-06 06:58 | よもやま話 | Comments(0)