永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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思いがけないお三時


今日も元気な顔で「私74歳の誕生日なんです。」と千疋屋から可愛らしいフルーツケーキを片手に「みなさんと食べましょ」と手渡された。何だか恐縮しましたが、ハッピバースディを歌いながらニコニコ相伴しました。幾つになっても健康で誕生日を迎えられるのは嬉しいものです。
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by kuyugengen | 2014-10-29 17:24 | よもやま話 | Comments(0)

門前のむすめ


〝門前の小僧習わぬ経を読む”という喩がありますが、いつの間にか私の娘は稼業である袋ものの制作が師であるはずの母親よりメキメキ上手になってきた。知らないことをいくらやれと言われてもできないものですが、長い年月そうした環境に居るということだけで体が理解するようです。私自身は、こと細かく指導した訳ではありませんが、本人の好奇心がそうさせたのか、やるべき目的が見つからなかったのか?私には良く解らない。しかし決して私が強制したことはない。人のえにしとは面白きものです。

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今日は縹色の美しい布で「茶垸の中詰ができたヨ」と見せてくれた。「上手に創れたね」と褒める。手にとってみると自分らしい工夫で綺麗な仕事がここ掌中にある。将来よい生きがいとなってくれることを望んでみた。茶垸の中詰とは、茶垸を使用している時、仕覆の形がそこなわないようにとの配慮で考えられた美しい日本の用の美です。名品の次第として必ずそっているものです。
by kuyugengen | 2014-10-26 20:25 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

アトリエの憩い


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10月アトリエのおやつは、吉はしさんの〝残菊”と玉露・後は私のお薄をいっぷく ほっとするひと時です。

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by kuyugengen | 2014-10-26 15:53 | お菓子 | Comments(0)

帛紗よもやま


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忙しい日々の生活の中に自分なりの趣味があり、又それを学ぶ縁に恵まれた人は幸せです。新しい年も真近くなるこの頃、自己流で“ふくさ”を縫ってみたくなる方もあるでしょう。これは「四角いので、ザクザクと雑巾のように縫ったり、ミシンで縫って最後にくけておこう」と考えるのも普通です。しかし本式は、一辺に対して八倍の糸を見積もり、縁起をかつぎ、ひと針ひと針流れ針にならないように縫います。最後は、残った糸をゆるめて、遊ばせた糸を少しずつ引き整えます。出来上がりは、帯の仕立てと同様シンプルなものですが、なかなかすっきりとはいかず難しいものです。“ふくさ”の寸法は、小板の寸法を基準にして大きくなったり小さくなったりしているので、お流儀の好みにより、寸法は違っています。
by kuyugengen | 2014-10-22 21:28 | よもやま雑宝帳 | Comments(0)

亭主の愉しみ

台風は何事もなく過ぎ去り今朝は秋晴れのよいお天気です。茶会のお客様も笑顔いっぱいでお出でかけになり席中は、ご婦人好みの菊尽しの設えでいっぱいです。花は菊と実ものを用いておめでたさを演出。待合の炭飾りも娘が拵えてくれた菊をイメージした釜敷き・料紙筥・軸は江戸切れ細呂の菊尽しの縫いです。一息香煎を頂きながらこれから行われる茶事へ思いを馳せるひと時です。
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           懐石の床は、切れ表具江戸切れの振袖を本紙表具にした吉祥紋です。

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本席は和漢朗詠集 露の巻きから・ 憐れむべし 九月初三の夜 露は真珠に似たり 月は弓に似たり

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西の空が茜色から薄ずみ色に移り行く中、青白く、黄昏の空にかかる細い月の姿は、「憐れむべし」の言い回しで「愛すべし」と訳し月を賞でる光景を表した白居易の、心に沁み入る詩です。和漢朗詠集のこの詩を写した人は、近衛文呂の弟 春日大社宮司で近衛忠麿極めがあります。花も小菊と実をあしらい可愛らしい薬玉を創ってみました。

露は欄叢に滴って 寒玉白シ 風松葉を含みて雅琴清し 源英明
さ牡鹿の朝たつ をのの秋萩に 珠とみるまで 置ける 白露 大伴家持と続きます。重陽にふさわしい詩であると毎回これを掛けています。

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茶筥席の床は唐織りの菊尽し・細目の軸ですが植物染料の落ち着きと迫力が感じられて大好きな一軸です。
軸の風袋の端も本紙に使われた色を繊細に表現した心にくい作品です。花入は弓矢の靫・紙縒り細工の珍しいものですが、高めに釘を打ち長い花入を常設にしたいと考えたので毎回、山から蔓ものを見つけてもらっています。
立礼席の花は、〝青うずら藤の実”を使い おすべらかしのように垂れた姿は美しい。

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このイメージを生かして急きょ菊尽しの大正時代の中振袖と総絞りの縫いの襦袢を伏せ籠のように合わせてみました。

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懐石は銭屋さんのお心入れで海の幸・山の幸に席中なごやかに一献です。私は菊酒を用意して、山形産の〝もって菊”を二杯酢で合えました。

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お菓子は、吉はしさんの栗きんとん・本席・菊の花と葉を表した干菓子です。
できたてなので口どけの良さには驚きがあります。今年の風炉の時期もがんばりました。みなさまのご協力に感謝。

菊で遊んだ取り合わせなので、本席は少し引き締めて風炉の名残を表現しました。

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by kuyugengen | 2014-10-17 04:31 | 茶事 | Comments(0)

菊の節句

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月遅れ10月16日(木)重陽を祝う茶会を行います。菊の花を用いて不老長寿を願うことから“菊の節句”と言われています。この頃になると、ようやく菊の花の種類も揃い私の手元にも山形から香り高い“もって菊”が届いています。二杯酢で頂いてみると流石に美味しい。鮮やかな色になり酢と交わっている。重陽と風炉の名残をテーマに、いっぷくの茶を愉しみたいと思っています。
by kuyugengen | 2014-10-13 14:31 | 茶事 | Comments(0)

くいしんぼう


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大好きなイチジクが店頭に並びはじめました。金沢には「黒イチジク」という濃厚で甘い品種が少しある。一日に1果づつ熟すことから「一熟」がなまり「イチジク」となったようです。「無花果」は花のない果実と書くが、実の中にぎっしり花が詰まっているという不思議な果物・おサルさんのように食べて美味しかった記憶を思い出しています。
by kuyugengen | 2014-10-12 07:35 | よもやま話 | Comments(0)

私のこと・私の行うこと


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金沢で茶事を行うようになり8年目に入りました。路地の竹垣も朽ちた所から補充して今までその姿を保ちました。青竹の美しさは、申すまでもなく美しい。月日の経った竹の姿も雨に濡れると煤竹のように輝いて見える。しかし、今が取り替え時と判断して新しい竹を迎えました。きわだって青くはありませんが、2・3年の竹が寿命も長いとのこと。竹との暮らしの中で竹の命の神秘を教えられた。私は今まで茶事という激務を無事に全うした満足感の中で金沢という茶の舞台を創るアイデアを得た。来年は新幹線開通という目出度き年にあたります。ラストの茶味という思いを集中して、残された1年心のアルバム作りをしたいと考えています。私の美の集大成として建てた泉野の家も、私のセンスを繋いで下さる方があればお譲りしたいと考えています。良いご縁に恵まれることを願います。

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本席の天井と立礼席の床は厚手の麻に漆を施し金沢を表現した拵えです。茶事の提案もマンネリにならない内に幕を引きたいと考えました。木漏れ日の射す居間・洗面鉢は安食ひろ氏に造ってもらいました。

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建築は、北陸ナンバー1の注文建築・玉家建設さんの施工です。アフアーケアーも良く、アクセス抜群の対応に感心しています。今まで住んでみて解る細部の細かい変更も、つど行ってきました。夢の叶った住まいです。
by kuyugengen | 2014-10-11 16:42 | よもやま話 | Comments(0)

秋の装い


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8日金沢へ移動しました。毎回下車する越後湯沢の景色も全国一律平穏な秋の景色です。田んぼのあぜ道は緑の雑草で仕切りがきれい・・・・!田んぼの稲は刈られていて〝いがぐり頭”のように見えます。昨夜は皆既月食が見られる日とニュース報道もあり月の不思議に思いをはせる日でした。
月見も今年は早く感じたのは暦にズレがあるので日数に1ケ月位の幅があるようです。秋になると夜は涼しく空は澄んで見える。今年はそのお蔭もあり秋が長く感じられそうです。田の収穫も済み私たちも新米を頂戴できる季節です。田の神さまに収穫を感謝する月ですね。金沢の朝夕は東京より温度差が少し違いきりっとした感じを受けます。今朝は、珍しく早起きです。
by kuyugengen | 2014-10-09 06:44 | よもやま話 | Comments(0)

週1度の皇居ウオーク


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今日は涼しい1日でした。毎週1度お連れに誘われて皇居1周しています。街の雰囲気や灯りはいつも違う変化があり不思議。東京自身巨大な生き物なのでしょうね!若いランナーさんとすれ違うと若さのおこぼれがもらえそう・・・!画像の中から黄色い声が聞こえるようですね?

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若者のウェアは、かっこよくばっちり決まっています。しかし私は着の身着のままの出で立ちで眺めるだけのシニアです。このコースは人気があり大勢の人が走っています。近郊には素晴らしい着替え室・シャワー室も完備していて女性個室のスペースを設けたり、女性パウダールームを広く設置するなど、「女性に優しい」施設も揃っています。もちろん男性用もあります。

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こんな設備の良さもあり遠くから来るひとも多い。月契約でも1,500円の利用料とのことなので素晴らしい贅沢です。1周5キロですが、若者は3周位しています。

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銀杏の季節・歩きながら県花のタイルを見つけることもできる。国民公園と呼ばれる皇居ロードは毎日元気な汗で濡れています。
by kuyugengen | 2014-10-07 20:03 | よもやま話 | Comments(0)