永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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千秋楽も近くなった土曜日一段と高い拍手の中、住太夫さんの引退公演の幕は開いた。文楽劇場30周年記念公演のチケットは完売あきらめていた。しかし、ご贔屓の方のお誘いで拝聴する幸せがめぐりました。錦糸さんの太棹三味線は深く劇場に響く。太夫89歳脳梗塞を克服しての舞台活動でした。年齢から云えば充分の年ではある。しかしこの先現れないであろう芸域の深さを惜しまれるのは当然のことです。今日は楽屋見舞いもひっきりなしです。「NHKのドキメンタリー番組も追跡取材しているので疲れます。天皇陛下もご臨席になりお疲れさまでした。とお声をかけて戴き私は幸せ者です」と感謝した表情で語られる。
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演目は「恋女房染分手綱・沓掛村の段」語りもさりながら、真夜中、砥石で脇差を研ぐ音など創造力も豊かに表現する錦糸さんの手技にも感動がある。人形遣いの役者も勘十郎・蓑助・文雀人形と一対となる熱演であり豪華な舞台でした。これからも文楽の指導にご活躍なさることを願っています。美声ではない〝だみ声”は年を増す程に魅力を増すもので素晴らしい舞台でした。
by kuyugengen | 2014-05-24 19:23 | よもやま雑宝帳

月島の暮らし1年生


月島に移って5月で1年になりました。月島の生活は利便性もよく地方から稽古に通われる方も楽です。1年経つと狭いながらも使い勝手の良い暮らし方を覚える。慣れるということは日の経過が必要ですね。徐々に自分らしさのあるアトリエらしい雰囲気も整ってきました。今回金沢からテーブル・小屏風・多く収納のできるベットなどを思い切って移しました。やはり東京が好きなんですね。

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使い慣れた今までのテーブルも大きなお宅へと移り新生活です。これから又幸せな思い出をたくさん刻むことでしょう。
by kuyugengen | 2014-05-23 15:53 | よもやま話

香合の話

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今朝大寄せ茶会の用意をされている方から電話がありました。「茶会に使いたい香合がありますが、陶器なので困りました。」との相談です。元々陶器の香合が登場したのは、炉が切られるようになってからのこと。風炉の時期の香合が木性や漆塗のものと決まったのも茶の湯が確立してからです。炉の時期は陶器の香合を使うのは練香。しかし木製や漆である場合香合を痛めることもあるので分類されるようになったのでしょう。練り香から香片へと移る季節の移ろいを感じることが一番です。炉が登場する以前もあることを忘れないで臨機応変の柔軟な考え方も必要です。風炉の炭を上手にいこすことや熱灰へ香をくゆらす加減とタイミングの方が大切だと思います。あまり形のことばかりに翻弄させられたくありませんね。*私もそうした経験はあります。ひと事お断りして、香片に軽く霧を吹き香合に収めて用いています。茶の経験は長い積み重ねでいろいろの事柄を学ぶものです。
by kuyugengen | 2014-05-19 11:55 | よもやま雑宝帳

すみれちゃんの誕生日


5月月島の稽古も始まりました。今日はいつもお母様の介護を献身的にされているすみれちゃんのことを思い、すみれ文様の和のケーキを注文してささやかですが同席のみなさんと誕生日のお祝いしました。“すみれ”とは思えない大きな花ですが甘さ抑えた「晒し餡」の美味しいお菓子です。病院通いの日々も長くなる。「元気を奪われるの」とおっしゃいます。でも愛おしいお母様の見守り元気でもう少しの間がんばって下さい。介護は当事者でなければ理解できないお役です。可憐なすみれちゃんこれからもがんばって下さいね。

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今月のお菓子は、金沢〝たろう工房”の風と銘のあるお菓子を注文しました。白小豆が上品に包まれています。金沢から朱塗りのテーブルや小さい屏風も移動したので改まったお三時を楽しんでいます。

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by kuyugengen | 2014-05-18 18:14 | お菓子

重五の茶事

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端午を祝う茶会は久しぶりです。玄関に鯉のぼりをかざし待合には節句飾りなどを用意して楽しいひと時を過ごしました。床の軸は軒菖蒲の図・本席設えは時代の小太鼓に蒔絵を施した風炉・釜は兜釜・鍬(くわ)の鐶付が付いています。初風炉なので軽やかにそして少しはんなりとした気分を表すために加藤静允先生作の網目の水指を用いました。

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薄茶席は時節柄、雲華上人筆の雲根欄便面帳の扇地紙型の軸と名残の春蘭を取り合わせました。雲華上人は春蘭の花をテーマに詩歌や書・水墨などに多彩な人でした。
薄茶席は端午の謂れである屈原の故事に習い名残の春蘭を一輪を見つけてもらいテーブルに挿しました。まさに掛け軸から降りて来たような雰囲気となり大成功です。

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中国楚の国の国王の側近に屈原という人がありました。しかし陰謀により失脚して国を追われる。しかし故国のゆく末に失望した屈原は、泊羅(べきら)に身を投げ後に人々はその遺体を洞庭湖の鯉にたとえ五月五日を命日として中国では、端午の日として供養したようです。屈原の故事に習い懐石の席では雲華上人の春蘭の図・薄茶席への転換は田能村竹田の高弟、竹侘の野竹の図・節句を愉しく表現できたように思います。

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鯉魚の染めつけに粽寿司・お祝儀酒として菖蒲の根を一晩漬けて香の良いお酒を一献用意しました。器にも魚の形を意識して香の物鉢を使わず銘々に取り分けてみました。茶事は新しいアイデアを取り入れると愉しみがあるものです。
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主菓子は、百合根きんとん銘・初陣(馬のたずな)を1本通し、薄茶席は、菖蒲の色を表した生〆〝うんぺい”で菖蒲の葉を表わしています。〝18日の稽古に間に合わせて夕方の電車で帰宅しました。私の茶会は終わると同時に片付けも済んでいるので何とか間に合いました。お手伝いの方々に感謝します。

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by kuyugengen | 2014-05-16 10:16 | 茶事

金沢の雨


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可憐な“白雪げし”も毎年種を落とし群生をなしている。土に合うということは、たくましいことです。雨の多い金沢なので何となく苔も付き風流に落ち着いてきた。茶会前日は雨模様新緑の若葉がひときわ美しい金沢です。
by kuyugengen | 2014-05-15 17:57 | 茶事

ミミズの働き

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水ぬるむ啓蟄の日。今年の気候には、体がうまく付いていけない。暦の上では、土中に冬こもりしていた虫などもそろそろ起きて活動する頃となりました。しかし暖かさに誘われてといっても、虫が這い出るまでには、もう少し時間はかかる。啓蟄は“ミミズいずる日”などともいいますが、草取りをしていると太った“ミミズ”が丸まっていて気味悪と感じたこともある。しかし“ミミズ”のいる土壌は肥沃という証。糞も有機微生物の堆肥となり抜け出た穴までも空気の通り道となって土壌を改良する働きがあるという。こうした土壌小動物の中でも“ミミズ”は、とりわけ重要な働きをしていると知り驚きます。
by kuyugengen | 2014-05-12 18:31 | よもやま雑宝帳

鯉もそよぎて福きたり


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9日と16日に茶会を行います。お客さまの都合で月始めには纏まらず2回目の茶会は16日です。なかなか人数組は難しいです。そんな訳で茶事ブログをアップするのは後になります。今日も良い天気静かなお日和です。私は昼からゴロゴロと寝たり起きたりしている内に夕方となりました。明日から稽古です。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
by kuyugengen | 2014-05-11 18:15 | 茶事

茶事前日の用意


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重五の茶会も前日となりました。金沢は皐月晴れです。昼前になると、鶯の鳴き声もホーホケキョと上手い。先月は練習中だったのに・・・・と聞きほれて立ち止まる。お寺の多い町内なので竹林が多いのでしょう。竹に生まれる鶯は、などと歌われるくらいなので環境がいいのだろう。待合から飾り付けをして、ようやく外周りの草とりや掃除・剪定などしてくださる夫婦も到着です。お客様へのお祝儀の菖蒲酒もつくり始める。ほぼ用意は万端となりました。明日の天気を祈るばかりです。にじり口の戸も私流に涼しそうに替えた。葉桜も薫風にそよぎ心良い時候となりました。
by kuyugengen | 2014-05-08 15:30 | 茶事

珍しい電車

7日・金沢への移動の為ホームで、新幹線を待っていると、あまりみなれない車体の電車が回送待ちをしています。周りの人達も電車を撮る人で賑わう。隣に居る車掌さんに聞いてみると、「この電車の仕事は、レールや電線の点検をする車両なのでめったに見られませんょ」と教えてもらう。「それでは私も1枚と写してみました。旅をすると知らないこと・面白いことにいろいろ遭遇するものですね。

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9日と16日に茶会をするので着いたばかりですが大あわてで懐石の器の用意です。初風炉なので気分を一新して立礼席での懐石をと思っています。水屋テーブルもすっきり空けてスタンバイです。明日は道具飾りが中心となり本番を迎えます。あわただしい用意ですが、これも慣れなのかスムーズに体も動き楽しい亭主の時間のようです。
by kuyugengen | 2014-05-07 21:51 | よもやま話