永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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土曜日NHKの稽古


第4土曜日はHHK青山の稽古日です。暑い中みなさんご出席もよく嬉しく思いました。元気にいつも手持ちの切れを吟味して作品を創られている方の作品を紹介します。

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「波に千鳥」の斬新な文様は、爽やかな絽縮緬。「帛紗を折らず入れるバック」です。作品として完成すると、一層思い入れも深まり譲られた方への切れ供養としても良いですね。
by kuyugengen | 2013-07-28 18:47 | アトリエの製作品

使い慣れた平茶垸


駕楽窯の名手・先代清水ひろしの三島平茶垸です。平茶垸のゆったりした歪みも美しい茶垸です。長年愛用した茶垸・いい味に育っています。お気に入りの一つなので切れも古渡更紗・鬼手の茜を用いています。仕覆も同様形が決まり納まりも良い。自分で創る丹精は至福の時です。

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by kuyugengen | 2013-07-26 17:39 | 仕覆ってなんだろう!

テーブルの中の宇宙


月島に引っ越し、部屋の設えも落ち着いて来ました。金沢の家から小型のテーブルを移転して煎茶の時間を愉しんでいます。娘の点前で、充実したおやつタイム。茶葉は、宇治の奥山田の茗茶を用意しています。今日は、水点ての点前・2煎頂戴すると抹茶をまわし金沢の水本さんの注文菓子「星のしずく」を賞味。暑い中の稽古に花を添えています。マンション空間のお茶もなかなか素敵なものです。自分の環境に即した持て成し・日常茶を仲間と楽しむのが一番たいせつですね

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by kuyugengen | 2013-07-26 17:24 | 仕覆ってなんだろう!

暑さ厳し中のひと休み


ここ数日、過ごしやく元気になりました。日ごろキツイ蛋白質制限をしているので思いがけない暑さの大当。今日は温度は低いものの湿度は高く、クーラーのお世話になっています。年々弱くなる自分に驚いている自分・・・・!私の夏バテは、急に燃料切れの状態になり「電池切れのロボット」のよう。何か口に入れないと動けなくなる。ここまでの辛さは、初めての経験です。しかし胃腸は丈夫なので助かっています。少し夏の食事管理の見直しなど考えています。腎臓病とは、まことに厄介な病。ここで季節柄・美しい涼の画像を送ります。

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私の若い頃先生のお気に入りで毎年お盆が近くなるとこんな軸が掛かっていました。それは山頭火の画賛・「骸骨行列」の軸です。そんな思い出を今懐かしく思い出しています。その絵は水墨の濃淡のいい軸で遠近方も良くとても印象的でした。おそらく山頭火の時代は、身体の仕組みがレントゲンのように解り始めた頃・おそらくこのような画題は洒落たものであったと思う。賛には、狂歌まことはうその皮  うそはまことの骨 迷えばうそも まことなり うそとまことの中ノ町  悟も吉原 迷うも吉原  「どんな吉原美人でも肉をとれば こんなもんだ!」と先生はクールに話して居られたことなどを思い出します。私の茶の師匠はそんなユニークな人でした。

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思い出のある山頭火の軸をもう一度見たい。それは叶わぬこと、現代のコミカルな画像で我慢です。今も昔も涼を取り入れる考え方はいろいろですね!
by kuyugengen | 2013-07-25 13:46 | よもやま話

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金沢から帰りどうしたことでしょう。ぐったり死んだようでした。2日間、かかり付けの鍼灸院で懸命の治療を受ける。今日は、まだ、フラフラしながら劇場へ向かった。先生曰く心が沈んでいて、その割、気はハイ・身体のバランスが保てなかったそうです。寒い時も暑い時もどっちも苦手・この数年心良い季節がよそ向きしている内に過ぎてしまう。
坂東玉三郎さんと鼓動の「アマテラス」を観に行きました。以前から心に暖められたという鼓動の競演は是非「神話」でと考えられていたという。玉三郎丈の夢の舞台「アマテラス」は、赤坂アクトシアターで上演されています。連日、力いっぱいの舞台です。物語の心理描写を太鼓や笛・琴・銅鑼さまざまな音色の楽器とダンスで繰り広げられている。今回初めてのことにも挑戦されている。面差しは一見玉三郎さんに似ている宝塚の愛音羽麗(あいね・はれい)さんの特別出演で「アメノウズメ」は見事なダンスで纏められている。鼓動の音を背に、華麗な衣装をまとった玉三郎丈は、舞台狭しと神々しい踊りを披露。岩戸が開かれるクライマックスは、ダンス・鳴り物も絶好調「アマテラス」は、この世の平和に自ら感謝するように鼓動の面々に100万ドルの視線で感謝を表し“すばらしい”真夏のひと時を、舞台との出会いにより元気を貰った。アンコール・スタンデングオーベーションも10回近くあり、カーテンコールのパホーマンスもいろいろ。観客・演者共々心の高鳴りは、いつまでも沈まらず私の胸の鼓動も高鳴るばかりでした。
by kuyugengen | 2013-07-19 20:06

ペンギンに学ぶ危機

  
                           猛暑お見舞い申し上げます

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先日テレビで南極の危機が伝えられていた。地球の平均気温が摂氏2度上昇すると、ペンギンの生存に欠かせない海氷は広範囲にわたってその姿を変えてしまうそうです。  このような地球温暖化によるコウテイペンギンやアデリーペンギンのコロニー(集団繁殖地)は、75%失われる。エサの採取や繁殖が海の氷に依存しているからです。人間も生活の進歩により、地球の生命を破壊しながら今日に至っています。少エネルギーの研究は期待。しかし身の周りの便利は程々でよいと思う。今朝も大粒の雨が降ってくれたが、昨日は、ぐったりして休んだ。 なかなか気温の変化についていけない自分がある。ペンギン君の気持ちも友人のように理解できる。お互い生かして欲しいと祈るばかりです。
by kuyugengen | 2013-07-14 10:01 | よもやま雑宝帳

茶事の余韻


今日は朝から大粒の雨も降り、私も生きかえった気がします。これから数日雨模様と聞き嬉しい!今日は掛軸を掛けるのに工夫している点など少し書いてみます。玄関待合や小間の時、どうしても掛けたい軸があるのに長すぎる。そうした時「巻き上げ」という掛軸を巻き上げる道具を使っています。軸幅の寸法に合わせて中を刳り貫き軽くして、両端に紐の差し込み口を作り軸の天に通し“巻き上げて”安定させる。「丁度良い寸法」で軸を見ないとバランスが悪く、そんなことに注意しながら使っています。一般的には短い軸を長くする「雲板」などの使用が多いのでこれは、珍しいかもしれません。

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by kuyugengen | 2013-07-13 09:11 | 茶事

茶会の余韻


地獄極楽は、確かにこの世にあるようだ!地獄の釜をひっくり返したような暑さ気力が保てない。力も出ない身体も動かしにくいと感じながら今日は小玉の西瓜さまを半分食べた。また元気をだして片付けしながら、故・吉田明先生の作品・三島象嵌連弁の大平水指を最後に仕舞う。毎年茶会に使用していますが、なんとも美しい!
先生の元気の良い頃の作品ではなく命の灯も少なくなった頃の傑作。土が好きで好きだったのだろう!作品に命がみなぎっている。塗り蓋も古い付き合いになった腕の良い指物師の大作・蓋のズレはない。いずれも素晴らしい作品。身近にこうした豊な才能が直ぐそこに居てもらえたのでいろいろな思考が叶えられた私であると思う。

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割り蓋も、このようにポケットを2つに分けて保存しています。大切にしているものは、こうした心使いが安心に繋がります。仕覆は保存の美も兼ねた日本の文化です。

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じっとしていられない・辛い性格のチョコマカ斎。ふぅーんと大きな息をして・気分転換しながら動いています。片付けもようやく終わりこれからは、お昼寝といたします。
by kuyugengen | 2013-07-12 14:58 | 茶事

文房四宝の魅力


この数日地球も燃え尽きるのではないか?と思う程の猛烈な暑さです。思考力もゼロ・ただ辛いだけの日々です。今日は初めての休みの日だらだらと過ごすのみです。何もしないのもどうかと思い文房具の話を書いてみました。乞巧奠の茶会の為にと、少しづつ文房を収めました。毎回七夕で登場する文房は興味深い。或る時は、瓢の中に仕込まれた遊びの硯・力強い(歙州硯)きゅうじゅう硯の時もあり、筆も小筆ながら蒔絵が施してあったり、文革前の羊の毛で創ったという珍しい筆・しかし良いものは限りなくある。

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明時代の水牛型の書枕(しょちん)玉の硯屏(けんびょう)硯屏とは硯のそばに立てて、塵やほこりなどを防ぐ小さな衝立(ついたて)のこと。 水牛の書枕は痩せていながら力強い作品・玉は裏に文人が松の下で相談ごとなどしてくつろいでいる様子・心良い風情を描いています。表の歌は漢詩で彫られていて絵の中を連想する歌が詠まれています。又墨台・印材も蒔絵の短冊が施されていて嬉しいものです。印材も深い石の世界があり限りなく深い学びがあります。茶人は良いとこどりで愉しみますが、文人の世界はそれだけを極めるのも並大抵のことではないと思う。

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文鎮は、故・細野燕台氏所持の唐子の文鎮です。燕台翁81斎の時に手に入れられた作品のようです。このようにして古美術は流転していろいろな人の手の中で遊ばれる面白いものです。
by kuyugengen | 2013-07-12 11:58 | 茶事

七夕まつり

 
            
 わがうえに 露ぞ おくなる天の川
                     わたる ふねの かいのしずくか
                 

今年も無事に乞巧奠の茶会を主催することが叶い嬉しく思います。誠に暑い日。しかしお客さまは、涼しいお顔でにこやかにお見えになりました。手桶には氷みずを室内は冷房全開での対応です。

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待合は、糸巻き・月琴飾りなどして七夕の茶事の予感を表します。猛暑の夏は水が一番のご馳走・まずは一滴のレモン水に氷を入れてお迎えしました。

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      本席のにじり口も夏ごしらえとなり、葦戸に替えた室内は、涼を感じる日本の設えです。

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初夏の茶事は、まず懐石から始まり、立礼席へといざなう。お祝儀には、象鼻酒・蓮草の残り香のある一献は、長寿が叶えられるという中国の故事から

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五色の短冊と文房具飾りを本席の床に飾ってみました。こんな趣向も面白いかな?お茶は、まず愉しむことが一番なので毎年設えの変化を思考しながら愉しんでいます。

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本席の風炉は軽やかさを重視して時代の小太鼓で蒔絵が施してあります。茶席使用として考えられたものです。数寄者茶人の発想の面白さに共感を得るものがある。茶入は、乾隆年製・玻璃(はり)・琥珀色の玻璃に金彩を蒔き硝子に見立てた水晶の茶器。茶杓は、象牙の星蒔絵・加賀一光作です。

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薄茶席は、江戸時代の長崎・更紗尽し表具・茶器の袋もののイラスト原画を手書してあったものを屏風にしたものです。若い頃に雑誌の特集の為に制作したので懐かしい作品。

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薄茶席のお菓子は、糸屑入れの折り紙細工に干菓子を包み雲型の明盆には笹煎餅・金沢・水本さんです。

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猛暑の七夕の薄茶席は水点て・大きな蓮弁の水指は綿密に花びら型に合わせた割り蓋・見事です。

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懐石の床は、時代切れで拵えた”三番叟”花はアケビの蔓・姫百合・桔梗など弓矢の靫(紙縒り細工)を花入に見立ててあります。壁床の立礼席では、常設に居り用いています。
by kuyugengen | 2013-07-10 07:51 | 茶事