永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

<   2010年 03月 ( 13 )   > この月の画像一覧

豆わらじのお守り



“豆わらじ”のお守りを頂戴してもう十数年時が経っています。この方は、手の込んだ作品に挑戦するのが大好きな方でした。医院を開業なさっていたので”私はドクターさん”と親しみを込めて呼んでいました。今年は目出度く88歳になられたようです。Drでありながら、事業家でもありマンション経営などにも成功して悠々自適な生活を過ごされています、長年苦楽を共にされた信頼ある看護婦さん夫婦を隣に置き、80歳まで現役 町のお医者さんでも在りました。「触診」も念入り近年では稀なDrであったようです。目付きも鋭く、小さな表情をも見逃さない女傑とお見受けしました。私の弟子になられてからは、たくさんの作品をつくられ又、展覧会などあり、手の込んだ作品を見ると全て買い込むと云う好奇心旺盛な一面もありました。この“豆わらじ”は糸も麻糸で染めて縒り”ルーペと手術用のピンセットで作られたれたのでしょうか?「手抜きしてないョ!」と説明付きで戴きました。「貴女の幸せを祈り作りましたョ!」と一言お言葉も添えてあります。

d0133199_139580.jpg

気持ちが落ちる時また誇らしく友人に見せる時など、これを開く時はいろいろの心境があります。いつも私の守り仏の隣に置いています。“豆わらじ”は、5ミリ程の作品ですが、美しい畳紙も手作りで題字も「豆わらじ」と名筆で認めてあります。細かいながら畳紙の内側も金砂子が蒔いてあります。心を戴くということなのでしょう!私はいろいろ珍しいお守りを頂戴しています。何かの拍子に不思議な天の声を聞くこともあります。この方は100歳まで元気でいてくださるであろうと私は思い込んでいます。 いつも温かい思いやりに感謝してありがとうございます。

d0133199_13849.gif

昨年金沢大乗寺の団子まきの時に戴いた団子のお守りは、今は乾燥して粉々になっています。しかしカビもはえず宝石のように輝いています。そろそろ今年のお守りと取り替え土に返すことにします。五色の団子の欠けらを小皿に盛って記念の写真を撮ってみました。

d0133199_15192210.gif

今日は3月世田谷の稽古もおしまいの日です。稽古の方々も少なく余裕の一日だったので、団子のお守り袋をつくっていまーす!上記の画像は“パスネット入れ”につけています。夜は「歌丸」さんの落語会に誘ってもらったので、行ってきまーす!
by kuyugengen | 2010-03-24 13:19 | よもやま雑宝帳

ここ3ヶ月のことでしょうか?NHKの朝の番組でちらっと三波春夫の芸の話・最後に「俵星玄藩」を歌う映像が流れて “かっこいい姿”を見て懐かしんだ!もう一度見たいと思いYOUTUBEの三波春夫を検索した。そこには懐かしい絶好調の動画・お亡くなりになる2年前の映像も見つけた!そして後半の歌い出しが、ひと息遅れている大きく息を整えて終わる。「くやしいかったろうねぇー」と思う!絶好調の映像の方は娘も「上手・・・!」「凄い・・・!」と感心してくれた。難しい歌なので興味深く、毎日聞いていたら、私も歌えるようになり久しぶりにカラオケに行き、何と95点を頂戴しました。先月はあまり聴いたので、少し飽きたものの、又再開しています。

d0133199_16255039.jpg
 
画像は三波春夫の写真集より拝借しました。動画の中ではドラマチックにまた絵巻物を見るような、りんじょう感が伝わり ♪吉良の屋敷に来て見てれば 総大将の内蔵助♪ ♪かかる浪士が雪をけたてて♪さく♪サク♪さく♪「おう蕎麦屋かぁ」の段になるとワクワクする。ゆっくりと長い語り なかなかの傑作です。しかし「あだ討ちの日に雪はなかった」と細川家の日記には、そのように記してあるようです。細川さんのお話なので、確かな筋です。でも雪のない忠臣蔵では、やはり絵になりませぬ。私は音楽全般好きですが、三波春夫に目覚めたのは初めてのことでした。
by kuyugengen | 2010-03-19 16:40 | よもやま話


能作さんは金沢でも有名な漆器を扱う老舗です。私と能作さんの間柄は、大奥様とのご縁です。「孫の学校が東京なんで、楽しみに仕覆を作りたい」と青山のアトリエに入門されたことからです。今から考えると長い付き合いになります。私も加賀の塗り物には興味がありましたので、ご一家とはすぐ親しくなり今日まで付き合いが続いています。昨日帰ろうと駅に向かったものの、風が強くて電車は不通となり一日得をしたようです。久しぶりに能作さんの雛祭りを拝見したくなり、朝一番に立ち寄りました。幾たび拝見しても素晴らしいお雛さまです。今年は、NHK“美の壷”という番組にも紹介されていました。三組の雛の出し入れは大変でしょうが見る人は幸せです。“今年も会えてよかった”

d0133199_15345887.gif

江戸時代の雛壇は、どなたのコレクションか解らないそうです。しかしこれほどの人形は、余程の人形好きでなければ揃わないと思います。

d0133199_15483942.gif

大きくてコンデションの良いこのような御所人形は珍しいものです。やんどころない身分の方の人形だったのでしょう!金沢の宝ものです!
              金沢の雛菓子“きんか糖”手毬なども色どりを添えています。
d0133199_16104649.gif

和やかなご家族の表情を1枚、お母様も若々しくて嬉しく思いました。母子も仲良く会社を守り立てられています。親子とのチームプレイは気を使うもの・・・・!金沢の伝統を継承する良妻賢母です。

d0133199_18513371.gif
               
by kuyugengen | 2010-03-16 15:56 | よもやま雑宝帳

以前お元気の時には、表参道のアトリエに毎月お出かけになっていた或る老婦人は、今では体も弱りお電話がかかる度に“元気を失いそうョ”と力ない声が届いていました。携帯メールもお年を召しているのに早く覚えられ自分の心境など綴られて来ました。おそらくこの方はインターネットは理解なさるであろうと、ピンとくるものを感じて、つい婦人の背中を叩き「パソコンを習ってみたら」と勧めました。「嫌ョこの年になって」と躊躇して少し決断まで時間がかかりました。いつのことでしたか・・・・?「デイサービスで少し教えてもらえそうョ」と明るい声が届き、暫く様子を見ていました。応答もないまま待ちきれず或る日「電話で教えてあげるからパソコンをオープンしてごらん」とせかして手近な私のブログを見ることや「カテゴリー別の見方」「次ぎのページ」「お気に入り」に保存することなどを教えてあげました。もう80歳です。今では上手に見れるようになり今日は、このような嬉しいメールが届きましたパソコンは私の心を満たしてくれますョ!心が貧しくても心は贅沢三昧豊かです。一日一回は先生の箱を開きます。居ながらにして行ったような気分になり嬉しい!今ではお嬢様は、お針上手になられてお茶の仲間との輪の交流を広げられています。私のつたないブログもささやかに生きる励みとなったことは、思いもよらぬことでした。そしていろいろな方々と今でも長い付き合いが続いています。

d0133199_20395548.jpg

「何かトラブルが起きたらパソコンを終了すれば、貴女のトラブルは、自然にパソコン君が治してくれますよ!」と結んでおきました。夕方に出かけた山里に小さな春を見つけました。“この可憐で力強い蕗の薹の画像貴女に贈ります”
by kuyugengen | 2010-03-13 20:48 | よもやま話

アトリエが始まるのは10時30分からです。今朝は朝一番で吉はしさんから注文菓子のお届けがありました。いつも息子さん2人のどちらかのお届けですが、今朝はご主人がお出でになりました。私もふいのことでしたので驚き恐縮です。今月は、玄関に時代切れの人形が飾ってあるので、「私も好きなんですョ」と楽しそうに見ておられます。あまり興味深そうなので、時間もあるので、東京から持参した仙台の晒しよし飴「霜柱」をお茶うけに抹茶を点ててお菓子のことなど話しました。「私も最近お茶垸にも興味がわきますョ!いいお茶碗ですネ」とお上手なので「いつもこうして美味しいお菓子と抹茶で稽古を楽しんでいますョ」と話すと「こんな上等のお菓子やお茶碗を普段に・・・・・!金沢は稽古用のお菓子も小さくするとかもう少し値段も安いものですョ」と驚かれてしまいました。私は少々の節約をしても“美味しい方が楽しいし喜ばれますョ」と話をつづける「それは喜ぶでしょう!幸せですヮ」と納得・・・・!今年から淡交にお菓子の話を連載していると伺いました。私も明日はイオン化粧品のインターネットウェブサイト“simicom"を新たにオープンするとのことで私に“普段のお茶についての愉しみ”方についての依頼がありました。これは若い人向けのサイトのようですが、撮影を約束した手前、今朝金沢のお菓子を用意しました。ひとときのことでしたが、個人向けの菓子のみを販売・制作しているこのお店の心粋を頼もしく感じてしまいました。ご主人も温厚な人柄です。2代目であることなど聞いて今朝の一服となりました。
d0133199_20243251.jpg
吉はしさんの今月のお菓子は雛シリーズで“ひちぎり”です。こちらの蓬餡は特に吟味してあるように思います。一家総出で蓬を摘み急速冷凍の会社に委託して一年間使うとのことでした。「仕込む時間によって色に変化が出て間合いが難しいんです」とのこと「今度は丹波の大納言で餡を使ってみたいと息子が言っています」と希望など話され、さすが若い方は意欲的なのでしょう!微笑ましい限りです。お茶の生活がまだ自然とある街なので夢は果てしなく続くようです。少しの間のよもやま話でしたので聞き違いがあればお許し下さい。金沢は、地方都市なのにスペシャリストも多くけっこう刺激の多い街です。しかし青空の少ない金沢の空は今日もにび色です。
by kuyugengen | 2010-03-12 20:32 | よもやま話

春一番の花



何もなかった冬の庭にも、春一番に咲く雪割草が今年も花を咲かせています。八手花傘・紅妙蓮寺椿・紅一休・朴班椿も蕾を膨らませています。足元を見るとチラホラといろいろな植物が芽ぶいています。何んと力強いこと!毎年忘れず咲いてくれる赤・白の山シャクャクも今年はたくさん蕾をつけています。数日前、2センチ程、雪の降った日があり山シャクャクの小さい蕾も雪に埋もれて、綿帽子をかぶりました。雪を掃おうとあわてた瞬間貴重な2本の蕾が折れて雪の固まりの中です。そのままお日様の力で雪を溶かす方が良かったかと後悔です。複雑な思いのまま暫く落ち込み5センチ程の残った茎を土に挿しています。まぁしかし たくさん咲かせない方が来年のためにはよかったと、気持ちを立て直し、雪の重みで横になった茎のことに思いをはせます。今朝は運良くお天気です。横になった山シャクヤクの茎も元気に頭をもたげています。小さい植物から思いがけず大きな気力を貰えたようでいい気分の朝を向えました。

d0133199_1737562.jpg

2鉢の山シャクヤクを育てています。こちらは土をもたげたばかりの茎に、赤ちゃんのような可愛らしい蕾がついていてつい応援したくなります。植物は儚くも可憐でありながら、私より数段力強く生きているようで頭がさがりました。d0133199_17383127.jpg
by kuyugengen | 2010-03-12 17:49 | お花

豆雛で雛茶会の余韻


今年もたくさんの方々と人形の出会いがありました。今日からは、帰るまで毎日稽古です。「また今年も会えましたね」と人形に語りかけてくださる方々も多くなりました。“やわらぎて ひとを敬うこころあれば いずこへゆけど  おのがふるさと”私の座右にしている御水尾院の歌を何気に口づさみ そろそろ人形を片付ける日も近づきました。今日は、お菓子のように盛った豆雛にスポットをあててみました。
d0133199_17504194.jpg

by kuyugengen | 2010-03-11 17:50 | よもやま話

私の存知よりのある先生から、「寺町桂岩寺の団子まきがあったので、永井さんの分も戴いてきましたよ」と親切にみぞれの降る夕刻にお届けがありました。昨日の天気とはうって変わり寒い1日2センチ位雪も積もりました。茶会の日は天候に恵まれよかったでーす!おそらく各県より戴いた珍しいお守りのお蔭ではと、ふとそんな気もしています。2月の終わりから3月の初めになると金沢のお寺では、美しい色合いの団子が僧侶の手で作られています。会の初めはお坊さまの説教・儀式などが静寂にとりおこなわれますが、いざ団子まきになると、人々は豹変して拾います。「良く怪我しないものだ」と驚きましたが、ご利益があるのでしょう!?元気いっぱい拾っています。“今回は日が合わなくて残念”とあきらめていましたが、心が通じたのでしょうか?今年も美しい色の団子を頂戴しました。この団子は良く乾かすと宝石のように輝いて見えるものです。

d0133199_1739084.jpg

by kuyugengen | 2010-03-09 17:43 | よもやま雑宝帳

私の茶の湯感


還暦を前に茶事を始めるきっかけを頂きました。それは私が金沢に家を建ててしまった時より暗示されていたようで、建築時は月々の茶事をしてみたいたいなどと思ったこともなく、普段に楽しむ茶室を自分流に、使い勝手の良いよう考えていました。そのような単純な動機でつくった茶の間なので、本来写しの茶室ではなく、自分の為の今様な茶の空間をと考えました。そして本席・立礼席に漆を用いることなどに、こだわりました。そして20年の稽古のブランクもあり、六十の手習いと称してあわてて稽古に励んだ次第です。幸い東京に親しい藪の内流の直門の先生に縁があり、個人稽古をお願い、基本的な点前を繰り返し練習しています。家が完成してすぐに少しづつではありますが、お客さまを毎月お招きして披露しました。みなさんあまり金沢には縁のない方々ばかりで、この街の各一的なトレンドに毒されない雰囲気を気に入って戴いたのか「毎年きますから是非お誘い下さい」と温かい声援を頂戴しました。また私の主催する茶事の道具は毎日使っている日常道具ばかりです。長年自分の目で確かめ親しんだ器です。私はお茶の先生ではないので、自分の好みに合った道具で季節の移り行きを表現しています。茶会に使う茶垸も日常の仕覆の稽古でも使っていて東京・金沢へ共に持ち帰り使っているものです。私の茶の湯感は、よそゆきの道具ではなく、いつも普段に使って愉しいものばかりです。どれだけ使いこなして良い味に変化したかを語り合うことです。そして又好みのものなども創り、職人との交流を大切にして自分流のたのしみ方を育てています。職人は私の提案する道具を阿吽の呼吸で製作してくれるので幸せなことです。そうした職人もみな私と同年齢です。「永井さんがやめたら僕も止めます」などと寂しい会話になることもあります。しかし「愉しいもの創らせてもらい嬉しい」と囁いてもくれます。茶の世界は限りなく広くその中で私などは、恥ずかしい片隅茶人なのですが、茶を親しむことにより人との輪も広がっています。また自分のアイデアの引き出しも案外多いことに驚きふと新しい発見に浮きたち実践できる場もここ金沢にあったので、尽きない愉しみに挑戦しています。茶の湯は決して力まずそれでいて少し無理もして気のきいた器を見つけることであると感じています“六十の手習い”とは「これまでつちかってきたものを、新規一転新しくやり直すこと」であるのは今も昔も変わらない教えのようです。今までも思いつきで即座に決断・実行する気質には定評がありますが、また何をしでかすことか解かりませんが、今はただ面白い自分を人ごとのように傍観しているばかりです。お蔭さまで私のブログのファンも大勢になったようです。入れ筥(いれこ)日記とは下記の写真のようにいろいろの話が整理されて詰め込まれている日記という意味です。これからもご贔屓いただいてこのページにも立ち寄って下さい。

d0133199_1283642.jpg

by kuyugengen | 2010-03-09 11:42 | よもやま雑宝帳

本席の花


本席の花は、蓮根を模った花入に壇香梅・大神楽椿です。壇香梅はうこん花とも呼ばれ初春に温かい色合いを茶席にかもしだしてくれる花です。大神楽椿の赤も艶やかな真紅です。春の待ちどおしいこの頃です。

d0133199_12341965.jpg

薄茶席の花は、木ぶし・八手花傘です。クリスマスローズは、今が盛りです。この花は呼び名は3通りに呼ばれていて、12月から1月に咲く花はクリスマスローズ・その後に咲く場合は、節分草・今頃の花は八手花傘と呼ばれています。いつ咲いても心温まる花ですね!

d0133199_12353622.jpg

by kuyugengen | 2010-03-07 20:35 | お花