永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

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今日は賑やかに金沢は稽古納めとなります。お天気も悪く自転車でぶらつくこともなく帰ることとなり、正月明けに行こうと思っています。師走になると金沢の街のあちらこちらに美しい雪囲い・雪吊りなどの風景を目にします。先日友人を案内して、武家屋敷の塀の雪囲い・兼六園の雪吊りなどを紹介しました。
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兼六園の「唐崎の松」は、13代藩主前田斎泰(1822~1866)琵琶湖の松の名所唐崎から種子を取り寄せ育てたという根気の入った松です。美しく袖を広げたような唐崎松の豪奢な姿を種を育てたという古人に見てもらいたくなるようです。
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by kuyugengen | 2009-12-23 19:51 | よもやま話
今年は久しぶりに年末に雪が積もりました。今日は無事に一年の茶会を終える日です。今日の茶会のメンバーは運良く地元の方々でしたので雪が降っても気持ちが少し楽です。早朝より雪掻きの手伝い三人組みが集まって懸命に雪の始末です。お客さまも雪国ファッションで身支度して時間通りの到着です。何て素敵・・・!パッチと記念写真を撮りました。長靴を履いて又雪下駄を持ち用意周到のお出かけのようですが「大丈夫ですョ」

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朝まで雪に埋もれていた露地の雪も掻かれて風情ある景色が現れました。雪を掻いた後は、丁寧に水をまき薄氷を解かします。そんな裏仕事も終わり茶会はしんしんと始まりました。蝋月の思い出もこのようにして生まれました。

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by kuyugengen | 2009-12-20 18:44 | よもやま話

今月の茶会の花


12月20日今朝も雪はチラチラと降っています。私が金沢にきて始めてのホワイトクリスマスです。今月の薄茶席の花は取替えましたので、2種の花を並べて紹介してみました。

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上記の花材は珍しい藤の実です。今まで綺麗に残っているのは、よほど日陰にあったのでしょう!添え物には、柊を使いました。

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先週は花の時期もあり中々珍しい花はなく、チョコレートコスモスを使ったりしました。弓矢の“うつぼ”で見立てた花入によく合っています。
by kuyugengen | 2009-12-20 08:53 | お花

今朝も定刻に目をさますと何だか雪景色です。淡雪なので、早く撮影しなくては、昼のお日様で解けそうです!〒を出して帰り道を急ぎました。今週の金沢は寒波の襲来に冷え込んでいます。20日茶会の天気はどうでしょう?おそらく大丈夫とは思っているものの、ホワイトクリスマスであれば、それはまた格別なご馳走となるでしょう・・・・!
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お日様の好きな「姫蔓草」も今日の雪には驚きました。今年はたくさんのピンク・白が花が咲きました。天草のお弟子さんから頂戴したという“温暖育ち”の彼の君です。

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お隣の紅葉は格別の紅に染まっています。毎日風に乗って、秋の形見葉を運んでくれます。今朝は薄っすら雪の上にも舞っています。初雪は真白き銀世界なので今日は、そのままにしておきましょう!
by kuyugengen | 2009-12-17 09:45 | よもやま話

クリスマスのお菓子


クリスマスのお菓子はどのようなお菓子を選ぼうかと迷いました。何度もこの茶会を行い思ったことは、やはり茶会で表現する日本のサンタさんは翁であると思うので、お菓子を選ぶのも和のテイストで努力してみようと考え、このような取り合わせとなりました。森八さんは加賀で名高い老舗です。私は、森八さんにオーダーする時は、特注品の「不老門」と決めています。今回は長生殿も生で柔らかな口解けの良いものが欲しいとお願いしてみたら、驚きの長生殿を頂戴しました。チョコレートなどの吟味は苦手なので、ずっと使いたいと思う贅沢な干菓子となりました。

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長生殿とチリ産の干し葡萄を合わせてみました。今回の茶会では、お酒も祝儀酒に、亀の海土屋酒造の 「茜さすヌーボ」向付けの酒は、亀の海「あらしばり」強肴の酒は、「葡萄のお酒」焼き物に一献は「亀の海大吟醸」八寸には「にごり酒」と和のお酒で纏めてみました。亀の海の酒蔵元は佐久の土屋酒造さんです。懐石料理にお出会いのお酒なので嬉しく思いました。

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by kuyugengen | 2009-12-13 20:50 | お菓子

降誕茶会


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今日は、日柄も良く事始の初冬、昨日までぐずついた天候も晴れ、気温も温かな一日でお客さまも上機嫌でお出で戴きました。例年登場のサンタさんも茶室のなごやかな雰囲気に溶け込みどこか輝いて見えるようです。花は紅葵の赤い実・モンスティラ 古谷道夫作の偏壺に入れてみました。思いがけずこのような花の実と行き逢い嬉しく感じました。

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待合の掛軸は「藤村庸軒」「貿易屋田中氏」の和韻歳旦歳末をかけました。この漢詩は懇意にしている京都の加藤先生より、おしゃれな訳をお教え戴いたという詩の解釈があります。英語と同様 訳はその人の感性で表現する愉しい世界なのだと感じました。
★頂戴しました詩 まことに結構でございます そのお筆には感心  梅の香るがごときもの
 雪解けの路はぬかるんでいるようすです  我が老いの身には 時にはゆっくりと移ろい
 春の日和で 楽しいひと時を ぐずぐず過ごしています
★きれいにして さぁてと頭も結い直し  お金はいくらのこったやら
 ざわざわしていた街も 静かになって  のどかに初春を楽しみましょうか
             桃山時代の洋櫃もどこか、この軸と融合しています。

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待合の控えでは、クリスマスに合わせた私の仕覆を飾ってみました。もう何十年も前につくった作品です。夢に向い一番働いていた頃です。今まで、過去を懐かしんだりしなかった私も、華やかな時代をふと思い出したりして“人並な婆さんになったナ”と照れ笑いしてしまいます。

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びちゃ飯が炊ける約15分の間、私は祝儀肴として“家喜膾”(かきなます)を用意しています。出雲地方では、古くから目出度き事の初めに、この「家喜膾」を出す習慣が残っていました。「家喜」と当てるのも、おそらく縁起担ぎがあるように思われます。

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椀盛も条例になった蕪のみぞれ椀です。真千代に野菜の裏ごしを混ぜて、クリスマスカラーを表現しています。消化も良く体も温まる一品なので、クリスマスのご馳走として定番になっています。

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茶飯釜は、飯を炊く・煮物椀をつくると炉を空けないという約束ごとがあります。下ごしらえをして、手順よく火に掛けるという見せ場があります。とても緊張する一瞬です。

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それぞれのお椀に盛り合わせて“できあがり”となります。「さぁてできばえは如何でしょうか?」

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今日の八寸は車海老・千車塔です。明盆雲型盆を使いましたが、おしゃれに演出できたようです。

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本席玄々濃茶席の水指は、加藤静允作色絵石畳紋様力強い作品です。茶入は越洲窯青磁の阿古蛇型です。仕覆は江戸時代和更紗の染め見本帳の一部で珍しい布です。

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薄茶席九游の花入には、面白い弓矢の“うつぼ入れ”を見つけて使ってみました。珍しい「うつぼ筒」は紙縒り細工で、さまざまな網目になっています。程よい時代もあり、この美しいこの姿につい人目ぼれです。

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拡大して写しましたが、理解できるでしょうか?用の美ともいえる手仕事・気が遠くなるようです!私は当初より薄茶席には、このような長い花入が欲しかったので釘を打つ際にそれがあると思い打ちました。自分では織部の竹の節のある延びやかな感じのものをつくろうと思っていましたが、中々その機会に恵まれず、今回は、サンタさんの贈り物でなのでしょうか・・・・!しかし私の思い込みは、いつもいい加減なのに、不思議と叶えられています。

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薄茶席の設えは「論語茶筥」です。待合に漢詩が掛りましたので、“これが良いかナ”と考えこれを用いました。春から初冬まで、茶筥・茶籠でお迎えできましたことほんとうに嬉しく思いました。そしてみなさんと共に愉しめたこと心の中で、深く感謝致しました。

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この茶筥は、不昧のお好みに本歌があり、私はそれを拝見する機会に恵まれた時、この茶筥を私のコレクションの中に付け加えたく、再現した作品です。指物師泣かせであった、この茶筥の意匠は、全体が太鼓のように膨らんでいて丸みがあるので、黒柿の材料で再現するのは、難しいことでした。おそらくこの論語茶筥は漢詩も違ってまだ数点の本歌があると思います。★陋巷(侘び住まい)に在りても其風流の愉しみを知るものは賢者也★の意ではないでしょうか?私は身近に腕の良い職人に恵まれ、自分の思う作品をたくさん生み出し日常茶を愉しんでいます。ささやかな夢の実現とはいえ、手持ち不如意なのが残念ですが、幸せ者であると感じています。

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茶筥の小品★左より 18世紀 蒟醤香合見立て・一福茶入 九谷八郎手 分銅繋ぎ 茶巾筒 古九谷青磁茶筅筒 黒柿・とくさ兎蒔絵可愛らしい組み合わせになりました。

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by kuyugengen | 2009-12-13 18:30 | 茶事

メリークリスマス♪

                    ほんとうに小さい“豆わらじ”です!

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9日の夕刻に金沢に着き、次ぎの日は、わずかばかりの集まりでしたが、笑い納めを兼ねて稽古をしました。昨夜も深い睡眠をとり、ゆっくり起きて空を見ると雨模様です。今日は懐石道具の点検・献立内容などを照らし合わせる日です。私の所では、12月に入ると懐石は茶飯釜に変ります。水屋働きは運動会のように忙しいくなるので、いつも以上に手順良く、落ち度ない用意が必要となります。毎年の定例会とはいえ,目先の違う道具も少し補充するように心がけています。玄関待合の、小人君も舟板に座って音楽を奏でる者・編み物をしたり・雪かきのスコップを持ったりする者・また本を読んでいる小人もいます。みんなで客人の来訪を待っているようです!今年も豆わらじを吊るすクリスマスツリーも早めに飾りました。わらじ履きでもお出で戴けるよう その日お天気であるよう念じました。いかなるテーマの茶会であっても、始まる前は、不安な気持ちが優先するのか、どこか とても緊張しています。

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                          小人も可愛らしいですね!
by kuyugengen | 2009-12-11 08:25 | よもやま雑宝帳