永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

カテゴリ:金沢で見つけた新しい息吹( 15 )

松茸鱧しゃぶの日

時雨模様のお昼好例になった和久傳さんの「松茸鱧しゃぶ」の日です。近い方を少し招き美味しいお昼を頂戴しました。落ち鱧で油が乗っています。生麩や松茸・京豆腐も誠に美味しい!鍋座は忙しく汗がにじみます。鱧は葛を引いてしゃぶしゃぶに梅肉と山葵を摺りお好みで頂戴します。後は雑炊で締めとなります。今年も無事にお目もじできて幸せでした。感謝


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鱧なべを囲み ゆたかな秋のかぜ

          松茸なまふ京豆腐





by kuyugengen | 2018-09-27 17:44 | 金沢で見つけた新しい息吹

日本文化と金沢

職人大学校のこと)

昔、金沢街では、空から謡が降ってくると言われる程能楽が盛んであったようです。仕事師は、そうした教養を兼ね備えた人であったようです。それを今も伝えたいと願う方々が仕事帰りに稽古するという素晴らしい学校があります。私などは自分の描いた作品を裏打ちしていますが、本来は文化財の修復の勉強が重で古文書などの裏打ちを教材にしています。時間は掛かかりますが学び舎では素晴らしい修復が完成しています。


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茶道も同様で様々な分野の仕事人が、真剣に茶の湯と向き合って居られるようです。金沢ならではの日本文化保存の姿。この町ならではの文化を比護する心意気には感心するものがあります。




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by kuyugengen | 2017-12-07 18:18 | 金沢で見つけた新しい息吹

今朝のレッスン

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夕べは疲れたので早く寝て、今朝起きて直ぐ描いてみました。グラデーションもできています。
「嬉しい!」
やはり緊張すると固くなり絵もぎこちなくなる。リラックスして描かなくてはと反省です。
まずは1回目のお手本は理解できました。これからもいろいろ先生に教えて頂きたい
70歳の手習いは楽しいでーす。


by kuyugengen | 2017-05-24 07:55 | 金沢で見つけた新しい息吹

金属に似せられた青年

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金沢から帰る昼前のこと、日がさしているのに気温は低く、花びらのように細雪が散るという印象的な空。金工の木瀬君を知人に紹介したくて、工房に立ち寄りました。工房は、金沢の山奥のどかな田園の中にあり私の家から8キロはあると思う。彼は雨の日も雪の日も遠路を何ごともなかったように自転車で飛んでくる。まさに現代の仙人のような気迫をもった青年です。誰が見ても今では珍しい生活!自分の力で好きな金属と格闘土間(仕事場)のある田舎家に住んでいます。

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無心で銅板を叩き円形に絞る。マットな風合いは彼の芸術センスで素敵です。性格は真面目・無欲で頑固な職人気質も兼ね備えている。彼は精一杯楽しそうに会話するが相当無理をしているようだ!
花鳥風月とは、本来厳しい状況を生きていくことの意も含まれています。

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世間知らずなので、辛い現代を生きる術としては「欲しがらない」という信念があるようです。しかし物を造る人は、いろいろな世界を眺めないと向上心とインスピレーションが沸かないと思う。まして金属で表現する範囲は狭いので生活様式に合い・買ってもらえる作品を造ることは極めて難しい。現代の作家は、造り・販売するこの両輪に秀でなくては生き残れない。それはとてもナンセンスなこと。しかし造り手は、不器用で当たり前。現代に吹く風当たりはあまりにも冷たい。

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彼は、東北芸術工科大学 大学院 を卒業・金沢卯辰山工芸工房に入り好きなことを全うしたという坊ちゃん。世俗のけがれは微塵もない。それが彼の為に良かった?悪かった?は、後で答えが出ると思う。私は彼と知り合い4年位になると思う。私は彼に茶事のこと・懐石のこと・道具組み・人との在り方など伝えています。今は、ようやく解らないことが質問できるようになった。彼は賢くて同じ失敗は繰り返さない根性がある。そして彼の口から愚痴や辛い話は聞いたことがない。誠に珍しい。何処かに積極的にサポートしてくれるスポンサーや嫁はいないのか?我子のように気になる存在です
by kuyugengen | 2013-03-21 19:49 | 金沢で見つけた新しい息吹

金属で創る新しい造形美


この作品は、金工作家である 木瀬さんに注文の依頼をして長く時間が掛かりました。彼は茶道具の作家ではないので微妙な寸法や感覚が掴めるまで、試作を繰り返しているようです。彼の作品が引き立つようにと塗り蓋の表面は一閑の仕上げでマットな作品に纏めました。この水指は、棚に置いたり運び用なども使いやすい寸法となっています。

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円板状の平らな銅板の上に、丸く切りぬいた真鍮の板を張り付けた後に、槌で叩き絞って器形にしています。最初に真鍮の板を付けておくことで、絞っていく過程で器のシワなど面白い味が表れる。
仕上げには、古くから行われている着色方法で、元の銅色の表面を黒く変化させる硫化着色を施し、その上に漆を焼き付けてあるので美しい!このような若き作家が夢を持ち活躍できる土壌が日本に残って欲しいと応援しています。
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by kuyugengen | 2012-07-22 10:28 | 金沢で見つけた新しい息吹


いつものことである。木瀬浩詞君は、11月に個展があって気が抜けた頃に報告があった。
そして今日展覧会の画像が遅ればせ添付された。その写真を見ると、今回の展覧会は「なかなか頑張ったね!」と思う。彼は、辛抱強い性格で何事にもめげそうにない人柄・変り者で現代人には、稀な青年であり驚きます。彼の美しい作品集を少し紹介します。

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「G-WINGSギャラリー」という金沢の著名な展示場の招待展示です。彼の作品紹介が地元のギャラリーで開催できたことは、ほんとうに良かったと思う。みなさんのお蔭であると感謝します。
大きな展示スペースを埋めることは大変であったと思います。お疲れさまです。
by kuyugengen | 2011-12-10 15:52 | 金沢で見つけた新しい息吹

「メゾン・エ・オブジェ」というパリで開催されたインテリア見本市があつたそうです。彼は、その出品に
1週間招待されたそうです。日頃からのん気な彼は、パリに着けば、おそらくゆっくりできて楽しめる??と思っていたようです。しかし毎日へとへとになる程忙しかったようです。若者へのご招待では、宣伝活動・雑用にも忙しいのは、当たり前でしょう!
自前で遊びに行くのとは違うので観光は、期待できませんでしたネ!

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今回の展示は、彼が金沢で勉強した「卯辰山工芸工房から優秀な6人」が招待を受けたようです。そして他の分野でも5組の工芸家の招待もあったようです。彼にとって初めての海外旅行は、云うまでもなく珍道中であったようです。

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                    いろいろ経験して見聞を広めて下さい。
by kuyugengen | 2011-09-20 17:48 | 金沢で見つけた新しい息吹


いつも贔屓にしている金工作家の木瀬浩詞君が京都で初の個展です。彼は、職人ではなく、作家として生きるタイプなので、こうした発表の場を探しています。以前からこの会のことは聞いていたものの、あまり具体的な様子は解らず気に留めていませんでした。きまぐれに京都に来て気がつき急ぎ車を走らせました。とても素敵な会場で、彼の作品は多くの人々に感動を与えているようでした。

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この会場は、土蔵を改造してギャラリーとして使っています。彼はこのような雰囲気の会場で個展をしてみたかったそうです。京都に来ても滋賀の自宅からは、毎日何時間もかけて会場入りしているそうです。運よく明日までという時に間に合い良かった!コツコツトントンひたすら叩くこの仕事は、彼の天から授かった才能のようです。もっといい時代であれば、少し楽もできたでしょうが、しかし彼は、現代には、珍しい純粋な青年です。おそらく良い話も舞い込んでくるのではと私は確信しています。

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男の子なので、何を考えているのか言葉少ないので解らないこともしばしばあります。人間としての表現力に欠けるので、「しんき臭く」も感じますが、そこが又彼の彼たる由縁なのでしょう!まさに仙人のような青年です!
by kuyugengen | 2010-12-04 14:09 | 金沢で見つけた新しい息吹

木瀬君の“ぐん呑み”を茶器として使いたいと思われたTさんは、今日の稽古で仕覆を作られました。今日は、小型の建水を“氷点て”の茶盌に使ってみると、冷茶の冷たさが、さらに冷たく感じ驚きました。茶をすする時も浮かべた氷が口の中にすべり落ちない!繊細に磨いだ“ギザギザのカットが2段あるので止まってくれる!又面白い使い方に気づき、冷茶のバリエーションが増えたようです。

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金工作家木瀬浩詞さんから、今月の注文品が数点届きました。この銅製のぐい呑みは、私の使っている茶筥用の建水のデザインと同様です。たっぷりとした大きさなので、“ぐん呑み”と呼んでいます。黒柿の木目も美しい蓋を付けてみると、何とも可愛い!旅持ちの茶器や、普段気楽に使える茶器としては、とても素敵です!彼の作品は丁重な漆仕上げ、質感は、皮にも間違えるような温かい作品です。使い方もいろいろ考えると面白いですね!若い彼は、まだ使い勝手の妙味には、ウトイようです!

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「福袋」と銘を付けた建水ですが、高さ12.5センチあるので棚の水指にも使いたい!さりげなく紐を付ければ掛け花にも使える。お茶の稽古用として愉しい器を使うことは、「四苦八苦茶人」のようですが、三様に考えて使うのも面白いと思う・・・!塗り蓋も作品を引き立たせるように、木地のカットに気を使って、一閑などにして和紙の温かみを表現して繊細に仕上げています。

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           お茶に使う金工の作品の範囲を私も微力ながら模索しています!
by kuyugengen | 2010-08-20 18:15 | 金沢で見つけた新しい息吹

新作作家の登竜門である2010年京展(京都市主催)市の美術館で開催された。902点の応募の中から「楠部展」という賞を受賞した。また当然のことながら、彼の口からは、受賞の話題は出なかった。私が7月金沢の予定を告げた時、「春に大作造っていたけど、あれ何処かの公募展に出したの?」と聞いたら「あれはもう済みました」とすげない答えでした。「何処へ」と聞いたら「京展です」と答えが返る。今私が知っているのは、ゲゲゲのセットようなアトリエで彼は、懸命にトンカンやっていた。仕方ないので制作途中の写真を使います。その内完成作品も送付してくれることでしょう!彼が大きく羽ばたける日を待っています!7月4日より始まる乞巧奠に用いる、釣り花入も委託しているので愉しみです。

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「銅の粒」と題した作品です。素材は銅と真鍮の粒を付けた後 叩いて絞り形にするようです。銅を硫化変化させて、その後に漆を用いて仕上げます。無心に叩くこの若者に茶事を教えていますが、「茶事は疲れます!」と固まった顔を思い出す。私は何気に微笑んでいます。「銅の粒」というより「若者の涙」のようにも見えてしまいます。現代にあって無心に造れるのは、幸せですネ!30×42の大作です

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by kuyugengen | 2010-07-01 19:55 | 金沢で見つけた新しい息吹