永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

カテゴリ:よもやま話( 685 )

十三夜の思い出

今年の十三夜は1021日です。中秋の名月(十五夜)の後なので「後の月」とも呼ばれています。十五夜は中国から伝わってきましたが、十三夜は日本古来の固有の風習、秋の収穫祭りのひとつです。宮中では、観月会が行われて民間でも団子をお供えして月を愛でる習慣が残った。私の記憶に残る観月会は、鎌倉東慶寺さんの観月茶会です。月を眺めながら本堂で藤村志保さんの朗読源氏物語は美しい語りでした。殆どの大寄席茶会には行かない私ですが、時折東慶寺さんには行かせてもらっていました。本堂前にある立つくばいの水の面に月が写り込み素敵な思い出をつくりました。



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つくばいの水に浮かべる十三夜

          藤村志保の語りゆかしく



by kuyugengen | 2018-10-20 19:04 | よもやま話

日日是好日の映画鑑賞

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「消えたつ煙のようになりたい」という気持ちで日日過ごされた希林さんの半生は、正に座右の通りの最期であったと感じました。お昼から銀座の映画館で「日日是好日」の映画を見に行きました。観客動員数は満員で希林さんを惜しむ人々が集まっていた。遺作として良い作品であったと思いました。繰り返しのお茶の稽古の中から、気づかない自分を見つけて聴こえなかった自然の声を聞けるようになる。地味な内容でありながら日々の積み重ねが、幸せの感謝に繋がる日本文化はやはり素晴らしいと感じました。希林さんの遺作となる映画がゆったりした時の流れがあり良かったです。ご冥福祈ります。



by kuyugengen | 2018-10-18 17:53 | よもやま話

檜原村へ

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秋晴れの1日時間を作り、秋川渓谷に行きました。国分寺から友人の車に乗せてもらい、お嫁さんと3人での近場の旅行です。沢のモノレールに乗り頂上へ上がる。驚きのトロッコ車のような、5人掛けの乗り物は傾斜43度という絶壁の山の傾斜でスリルです。まぁ歩行のスピードで登るので、そんなに怖くないが、とても楽しい思い出でした。

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山頂には山岳民家「小林家」の佇まいを見学できる。説明の叔父さんも親切です。庭の梅の木の梅干は、昔ながらの味を守り美味しいお茶を頂きました。この村の施設見学は、全て料金は要らないという珍しいシステムで豊な村です。東京で唯一の村の付く「檜原村」は広大な広さです。そこには素晴らしい自然があります。たくさんの観光施設はないが、日常の忙しさを忘れる宝の時間がある。近郊には幾つかの温泉もあり、足湯を楽しむ人も見かけました。今回払沢の瀧は台風の被害で行けませんでしたが、春の花の季節に行きたいものです。

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秋川の瀬音のながれに導かれ

         清らな山に神御座(おわし)します

山はだに玉あじさゐの色ふかく


          なごりの花に秋のおとずれ


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雪の払沢の瀧の画像はこんな感じです。素晴らしいですね。山頂まで上がると村の気温より低く一枚はおりものが必要です。寒い村ですが、雪は20cm位積るそうです。夏は都内より温度は低く絶好の避暑地ですが、今年は暑い日も多くあったそうです。

大東京を一纏めに考えても都内23区のみではない。山やダム無人島までもある。都下と呼ばれる多摩地域や伊豆七島、小笠原・南鳥島・沖の鳥島まで東京の範囲で多彩な都市です。私は、そのうち神津島(こうづしま)の海の色を見たいと念じています。




by kuyugengen | 2018-10-10 19:09 | よもやま話

仙崖礼賛展へ

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昨日まで稽古をして今日は金沢のお嫁さんの来訪、彼女は毎月両親の介護や手伝いの為に10日間のお里帰りです。1日お付き合いして、食事をしたり、喫茶を楽しんだり美術館へ行ったりして日も暮れる。帰ってから阿弥陀如来図を描いてみる。本物は宗像阿弥陀経拓本の中央に仙崖自筆の如来坐像が描かれています。今回初めて拝見するものも多くありましたが、あまりに点数も多く興味のあった作品のみ拝見しました。



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人生50年という時代仙崖和尚は数え88歳の米寿までの寿命を頂いかれた和尚です。「長寿は天からの授かりもの」と感謝して楽しく実りのあるものをテーマにユーモラスに筆をとられたようです。「老人六歌仙画賛」は素晴らしい作品、“99歳までは迎えは留守と答えろ”とユーモアたっぷりの和尚の賛も面白い。お会いしてみたかった方ですね。
  

仙崖の描きたる画賛青墨の


            墨のにじみも こころよき哉





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布袋(ほてい)のたいこ腹大きな頭陀袋を手に童と戯れている月は描かれず、「♪お月さまいくつ十三七つ♪」の賛がある。仲良く月のそぞろ歩きを表す。「経典を頼りに探し求めるが月「禅の神髄にはたどりつけない」難しいこと。それが悟りと説いているのも素晴らしい!この作品が多くの仙崖コレクションの中で一号となるのも解るようです。



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〇△□三角は修行途中をあらわし、丸は修行を完成させたということ、確かに描いてみると人それぞれの個性が現れる。摩訶不思議な大宇宙といえばそうなんだろ!と思います。少しですが描けそうな作品を描いてみましたが、今回の出光美術館の展覧に行き楽しませてもらいました。



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by kuyugengen | 2018-10-06 18:39 | よもやま話

秋の野分

風うなる野分に荒れる列島に

               雲重さなりて 雨こぼるなり 

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昨日から台風情報でテレビの報道は忙しそうです。アトリエの稽古も後1日という所でしたが休み、103日に変更しました。台風で予定を変えたことは、長いレッスン生活の中で初めてです。今の所月島は、雨も風も静かですが夜半は大変なのでしょうか?今日は帛紗の仕立をしたり気分転換に「野分」の短歌を詠んでみたり、手紙を書いたりと静かにしています。


きび嵐 みのる稲穂をなぎ倒し

            24号渦の中 ただオロオロとよじれたり





by kuyugengen | 2018-09-30 12:38 | よもやま話

曖昧模糊 中秋の名月

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今夜は中秋の名月です。「十五夜」とも呼ばれて江戸時代に、こうしたお月見の風習が盛んになったと言われています。必ずまん丸という訳ではないが、お月見の風習は盛んになり観月会も催されて楽しまれるようです。しかし今夜の月見は天気予報も予想できにくい曖昧模糊な天気のようです


(いく)十度(そたび) 中秋の名月愛できたり

         月への夢は果てなくつづく




by kuyugengen | 2018-09-24 11:04 | よもやま話

破れ傘に思う

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秋の時雨は、何処か嬉しい気のするものです。蒸したコンクリートに雨があたると、ほのかに雨の匂いを感じる。植物の中に「破れ傘」という名の野草があります。花は夏に咲き嬉しい花!葉は長い寿命があり茶花にも重宝します。そんな破れ傘の短歌を詠んでみました。


破れ傘さして喜ぶ秋の雨


             音なき雨に傘ぬらすとき



 


by kuyugengen | 2018-09-19 10:57 | よもやま話

切れ表具のおもしろさ

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16日からお稽古も始まりました。アトリエの壁には、唐織の断片の一部を掛軸として仕立てこの月を楽しんでいます。フウタイの部分は、唐織に使われた色をそれぞれ細く使いあしらい切れは断片らしく自然のままに・・・!こうした軸は、壁にもよく似合い重宝に使える楽しさがあります


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(きせわた)綿をくるみて菊花夜もすがら


          あしたの君は若ゆばかりに





by kuyugengen | 2018-09-18 13:10 | よもやま話

浜離宮恩賜庭園へ散歩


秋風そよぐ昼下がり金沢からお嫁さんの来訪です。お昼を作り友人を誘い昼食を共にしました。


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食後近場にある浜離宮公園へ散歩、高層ビルの下に広がる庭園を散歩しました。ビルを背にして仰ぐ庭園も都心ならではのものです。花園は今を盛りのコスモスが色とりどりに咲いています。花の手入れも下草を刈り取らなくては立派な花は咲かないそうです。東京には沢山の名所があります。私は近場で行ける心地良い場所を見つけて楽しみたいと思っています。疲れない旅が一番のように感じています。一休みして日本橋の千疋屋本店へ行き沖縄産のマンゴウパフエをご馳走。沖縄産は宮崎とは少し違いを感じましたが、水みずしさが豊富、これも美味しかったです。




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涼風(すずかぜ)にコスモス揺れる花畑

           秋のさくらに心たゆとう



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by kuyugengen | 2018-09-12 17:43 | よもやま話

白露から重陽へ

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98日は白露の日、連れ合いが亡くなって早や7年目、趣のある日に召されました。白露の日から暑さにも少しずつ終わりが近づく季節の変わり目です。9日は重陽と暦の上でも秋の気配を感じるものですが、今年はまだ猛暑日が続いているので閉口頓首の年のようです。重陽を思い出しながら歌を詠んでみました。



白露(しらつゆ)もこぼさぬ萩に玉うけて


          咲き競う花に 秋風そよぐ




by kuyugengen | 2018-09-09 14:32 | よもやま話