永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

カテゴリ:仕覆ってなんだろう!( 138 )

仕覆を紹介します。


d0133199_19451102.jpg
5組のアンティークのヴェネツィアングラスとお揃いのトレーに仕覆をつけてみました。自分の持ち物には仕覆が作れず全く紺屋の白袴です。トレーには、今世紀の更紗に包み、グラスには緋色の古縮緬を付けてまず保護になるように考えて完成です。中々良い感じです。


d0133199_19445628.jpg

d0133199_19444765.jpg

お茶の仕覆は、筆洗型です。シルエットも自然で上手に仕上がっています。この作品を創られた方は、手先が器用でいつも静かに制作に打ち込んでおられます。縞目も揃い美しい仕覆ですね。



d0133199_19444161.jpg



by kuyugengen | 2019-02-19 19:48 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

アトリエの仕事始め

d0133199_09183230.jpg


得意分野を生かして、さまざまな作品を思考する中に結びがあり、新年のふさわしいリースを創りました。工夫を凝らしたリースは美しいですね。



d0133199_09183970.jpg


亜希乃先生の仕事始めは茶筥の中の網袋・茶巾筒は小さいものなので、つがり糸も極細手に打ち丁寧に組んでいます。振り出しは少し大きくなるので、かがり糸も少し太めにと年々新しい工夫をふやしているようです。日本の伝統文化を守ることは大切です。



by kuyugengen | 2019-01-07 09:21 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

納めの稽古

今日で月島の稽古も無事に納めの日を迎えました。制作された作品を少し紹介します。抹茶垸の仕覆は明治期の出雲地方の農家の人の手機で織った残糸を一枚の布にして野良着などにした生地で凹凸もあり、素朴な美しさがあります。能楽のばち袋を創られた方は、先日数珠入れをいくつも作られた方の残りの裂で、二人のお嬢さまへのお形見を創られました。一本の角帯を使い切り有意義な作品となりました。茶入の仕覆は、干支の裂を使い来年還暦茶会の茶筥の中の茶器袋として完成されました。茶筥の仕覆から作り始めて中の道具にも思いを込めての完成品の数々となりました。


d0133199_16150643.jpg

d0133199_16151861.jpg

d0133199_16151251.jpg

カメラが趣味のお主人のお手元供養の袋にはカメラの形を提案して今日の完成となりました。確かに笑みがこぼれる供養かもしれませんね!




d0133199_16282757.jpg


by kuyugengen | 2018-12-25 16:27 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

d0133199_06322199.jpg

梅のふくらむ晴天の下、新宿御苑の茶室を使い針供養の会を行いました。その中に濃茶・薄茶・香席を設けた豪華な展観があったので回想の纏めとして紹介しました。毎回の展覧は形を変えながらの思考の会でした。香席を御家流のお仲間の方に、私は薄茶席を持ち宋時代四耳壷の両脇の耳に紐を飾りユニークな設えを愉しみました。そして濃茶席広間は裏千家業躰・藤谷先生に協力をお願いしました。それぞれに見どころの多い春の1日を過ごしました。


d0133199_05553633.jpg


d0133199_05553281.jpg

この年は私の干支である子歳の春、時代切れの人形や子に因む軸飾りなども愉しみました。待合席には青竹を組み、野の花を挿し贅沢な構成でした



d0133199_06275926.jpg

d0133199_06275376.jpg



何回か青竹を演出に使つています。それは千葉の山から竹を切り出してもらったものです。青竹は色があせやすく笹はしおれやすい、青々と色を持たせる為の色止めを施してあります。ほんの数日の愉しみの為ですが心を砕いて頂いた親切は忘れない記憶の中に残っています。




by kuyugengen | 2018-12-08 06:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

展覧会の想い出

d0133199_18331541.jpg

若い頃は23年に1度の見ごたえのある展覧会を主催しました。それぞれ記憶の中にある会は季節に恵まれ、環境も素晴らしく、いずれの会を思い出しても満足ある仕事でした。アーカイブスとなった画像集も選びパソコン内でデジタル保存しています。今回紹介する画像は、(しょう)()(えん)での展示会です。文京区にあり椿山荘に隣接していて6000坪の敷地をもち、回遊式庭園に囲まれた旧田中伯爵邸で時折ロケや催事が行われていますが一応非公開の建物です。(しょう)()(えん)は四季折々植物の美しい森の中に居るような建築物です。




d0133199_18330367.jpg

d0133199_18331086.jpg

d0133199_18324182.jpg



d0133199_18325321.jpg

銀座日産ギャラリーでの展覧会のスナップ写真も紹介します。大きな会場を彩る作品展を主催するのは労力の要ることでした。若いというエネルギーは驚くべきことです。回数は多くありませんが毎回真剣勝負できたと思います。今年は静かに、いろいろな思い出を回想した年の瀬となりました。振り返り思うと確かに一期一会の夢を叶え多くの方々に支えられた幸せが残っています。感謝




d0133199_05231262.jpg


d0133199_05231698.jpg


by kuyugengen | 2018-12-06 20:07 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

宝尽くし文様の話

d0133199_17562017.jpg


古来より伝わる文様の中に“宝尽くし”という言葉があります。32種にのぼる目出度い文様の中で意味の解らない文様もあり良く聞かれます。如意宝珠は願いを叶える不思議な球・(ほう)(やく)は宝箱を開く鍵・打ち出の小槌・富の象徴・隠れ蓑・鬼や天狗の持ち物で姿が見えなくなる。丁子は和の薫り・宝巻・宗教芸能の台本・分銅は物を測る器具などなど、そして「尽し文様」とは、テーマをもとにそれに関わるモチーフを集めて文様にしたものを指していますこれらの文様は昔も今も、すたれない文様として珍重されています。亥年の意匠も亀甲型をベースにした松葉の中に亥が入り宝尽くしが一つずつ入っている名物文様に纏めています。


d0133199_17562659.jpg



by kuyugengen | 2018-11-15 18:01 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)
d0133199_10372440.jpg

d0133199_10372027.jpg

例年11月いっぱい帛紗の販売がありますが、今年は1カ月早くラストオーダーの日が近づきました。いつも小袱紗のみ大きい文様の帛紗を創っていましたが、大袱紗を使う方々にもサービスしようと40枚限定で急遽創りました。これは型となる紋紙の変更をしなければならないので職人さんに、面倒を掛けました。後20枚位残っています。購入希望の方は、電話又はブログ記事の中でコメント欄をつくりましたのでお問い合わせ下さい。



d0133199_10373583.jpg


常連のお客さまの中には、帯を創って欲しいとの要望もあり、これも紋紙の変更をして制作しました。帯裏もオーダーなので締め良い帯となっています。



d0133199_10373856.jpg

by kuyugengen | 2018-11-01 10:43 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(1)

干支切れで茶筥の仕覆を

昨日は、稽古日の予定ではなかったですが、休日ということもあり希望者4人で、たのしく稽古しました。茶筥のセットも外包みと棗の仕上げを完成しました。ご自身の還暦のお祝いの茶事の為に頑張られています。記念日があるのも良いものですね。来年の干支亥の文様「宝尽くし松葉亀甲にウリ坊」の文様なのでご馳走になります。棗の裂は、お手持ちの思い出のある布緒の色とよくあっています。




d0133199_15503305.jpg


d0133199_15502822.jpg


by kuyugengen | 2018-10-09 15:52 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

古切れの数寄屋袋

明治期の繻珍切れに古い名物切れの文様を外し短冊色紙の文様を細かく縫い数寄屋袋に仕立てています。いろいろのバージョンの切嵌(きりばめ)を試みましたが、それぞれ出来上がりに違いがあり楽しい数寄屋袋ができました。





d0133199_19570936.jpg

d0133199_19571343.jpg


by kuyugengen | 2018-10-03 20:01 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

稽古冥利と作品紹介

今月の稽古も終盤をむかえています。毎日楽しいお稽古できて幸せです。何をどれだけお教えすることもありませんが、私に会いにきて下さる方々も多い。稽古冥利とはこういうことなのでしょう?定年もなく現役でいつまでも活動できることは、希林さんの生き方にも似ているように思います。まぁいけません。NHKスペシャルを見て感動したので影響されてしまいました。本業の仕覆の完成作品を紹介します。


d0133199_21332534.jpg


明治の繻珍切れで仕覆をつくられています。こうした切れも現在では見なくなりました。昔はこんな地味な文様の帯地も嫁に行く時、実家から持たせられる衣装の一つです。素人の女性は、今のような派手な衣装は着ない時代です。生涯を通して困らない衣装を選ぶ時代であったと思います。

d0133199_21333653.jpg



エキゾチックなトラジャの切れで志野茶の袋を完成されたのは、アトリエでは若い方です。日本文化に似せられて和の稽古が大好きな方です。好奇心お旺盛なお嬢さんです。


d0133199_21334148.jpg

薩摩絣と間道を組み合わせた仕覆は、美しくできあがりました。この方は、私の本を毎回新幹線の中で読み返して暗記するように覚えておられます。真剣で真面目なお嬢さんです。


d0133199_21334735.jpg

数寄屋袋は、京都の織物工房で体験を経験されて小さな織物が完成した話を聞き、「作品になさいょ」とお薦めして「そうですか?」ということとなりできる範囲の大きさの数寄屋袋を完成しました。今日は篆刻の体験もされたというので印のサックをつくり袋もつけられました。とても嬉しそうでした。




d0133199_10442806.jpg

草木染ならではの渋い赤、茶、藍の色が、落ち着いた雰囲気の縦横絣「グリンシン」はバリ島の布珍しい布です。急須の仕覆を付けられていますが、手の位置と口の位置が製図的には両極端になるので、難しい型紙になります。3人のお仲間と入門されましたが、この方は休みもないので流石に上達に目を見張ります。がんばって下さい。









by kuyugengen | 2018-09-26 21:59 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)