永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

カテゴリ:仕覆ってなんだろう!( 143 )

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2020年“子歳の帛紗”完成しました。小帛紗専用の帛紗は、令和を記念して、うやうやしく新年号を書き初めしている“子のポーズ”裏面にも年祝いのお辞儀をしているというユニークな図案で紺色とピンクの2色を用意しています。



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紹巴どんすの文様は2種類あり、市松の枠の中に、しあわせな“福ねずみ”がそれぞれの恰好で游んでいます。卯歳まで頑張ろうと決めて制作しているオリジナル帛紗の数々、毎年楽しんで頂けたこと嬉しく感謝しています。緑色とグレー色の2色を用意しています。本年も変わりませず、どうぞよろしくお願いします。



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by kuyugengen | 2019-09-01 11:55 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

8月の作品紹介

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着尺の残り布を利用して小茶垸の仕覆を創られた方があります。小紋の両面染なので、表裏も小紋染を使いました。厚みが良い場合は、裏面同じ生地でも上手く仕立てることも可能です。思い出の小茶垸となりよかったですね。



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小さな茶入を創られたのは、まだ入会して2回目の方です。平成生れの可愛らしいお嬢さんです。「まだ無理でしょ・・・?」と皆さんに止められてもチャレンジされた勇気は、新人類。しかし集中力もあり頑張り屋さんなのでしょう?とても綺麗な仕立です。ご自身の愛蔵の明治の和更紗で8月完成しました。昭和・平成・令和と弟子の年齢も自然の内に変わり古雛になった自分を認めるばかりです。




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浦野理一先生の残布を沢山持って居られる方の作品も小品ながら完成しました。何とかこうしたコレクションを利用して作品にしたいと相談があり、考えている所です。うまくご期待に添えると良いのですが、アイデアにヒラメキが降りることを願います。


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先日大きなトートバックを創りましたが、自分も欲しいという要望もあり、まずご自分の不要となった服地で創ってはどうでしょう!と提案して、ちょっと面倒凝った生地を使い、表の切れに耐久性をもたせて二重にして縫うことを勧めました。裏の生地は、しっかりと張りのある材料にして重たい物をいれても丈夫であろう「丸バック」も完成しました。




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「夏用の丸バックが欲しい」と娘が言っていましたので、私が創りプレゼントしました。レース地なので表にキルティングの布を重ねて縫い耐久性を考えました。裏地は汕頭のレースを使い雰囲気の良いバックとなりました。切れの特性を理解していろいろ創ってみるのは面白いことです。











by kuyugengen | 2019-08-28 16:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

仕覆のあれこれ

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7月の稽古で丹精された2種の仕覆ができていたので紹介します。一つは香合の仕覆です。形が複雑で、仕覆を付けると箱に入らない。そんな訳で天・地に全体の形を写して挟みこんだ間にテープを創り、かがり縫いした袋ものです。シンプルで器物の保護も叶い又要望を満たすことができたことは良かったです。




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この袋ものは、お気に入りの帛紗を“折らずに使いたい”という要望もあり、考えた袋です。今回は、私のオリジナルのペルシャ錦の切れを選び、友人への注文で制作された作品です。生地に張りもあり、保護することもできています。丁寧に仕立てられていて素晴らしい作品です。



by kuyugengen | 2019-08-09 08:02 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

アトリエの作品

   久しぶりに6月のアトリエの方々の完成作品を選び紹介します。


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大胆な文様の仕覆のベテランの方の作品、“はぎ合わせ”です。現代の切れで一つの意匠をつくる手法は、現代の楽しみと言えるでしょう。シルエットも美しい作品で嬉しい!






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香炉の仕覆は底が三つ足なので底は、三角の型の製図になります。縮緬のキモノ地を選び製図を纏めてあります。綺麗な仕覆ですね。なんでも製図できる方で熟練の技です。



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骨董店で奉公されている方の作品ですが、仕覆を知り理解したいという意向で、茶の仕覆を一貫して外包み・中詰め・枕までの仕立を体験されました。男性ですが、中々器用な方でとても真剣に取り組まれました。彼曰く「中々に難しい!」ということが理解できたようですが、楽しく学ばれて良かったと思いました。日常美術品を扱う仕事なので流石に勘処も違います。



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能の(おもて)を入れる袋は表と裏の間に綿を多めに忍ばせて(おもて)の保護が大切になる袋です。おもて)そのものの、当たる位置にも綿を入れた覆いを創るので以外と難しい仕立です。明治の(しゅ)(ちん)切れを使い無事に品格のある袋が完成しました。



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江戸時代の錦、美しい植物染の切れで、豪華な数寄屋袋を仕立られました。お使いになるTPOで使い分けるのも素敵ですね!幕末の手織りの布はとても複雑な糸の組織で見るたび感心する織物です。いつまでも大切にお使い下さい。


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久しぶりの御所籠を創られた方がありました。切地は、私のオリジナルの文様で辰年の時の作品です。藤色の地色に()(りゅう)・雨龍と呼ばれる龍の子供の文様です。初めてのお手作りだったので、時間をかけてその時間を楽しまれました。今日は完成だったので満面の笑顔でお帰りになりました。






by kuyugengen | 2019-07-02 00:08 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

丸く大きなバック考

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以前月島へ通って居られた方が遊びにお出でになり、楽しいひと時を過ごしました。私とその方は気のおけない間柄です。時々「来ませんか?」と誘うと大概来て下さるので有難いことです。食事をして帰る時、便利そうなバッグが目に留まり。「いいね!」と思い拝見、型紙を教えて貰う。そんな訳で収納力のある軽い布性のバックを創りました。「中々おしゃれな手提げ」です。中のポケットも大きくして、D鐶も2個付けて完成です。稽古が休みの時も規則正しく生活をしていないと老いに負けそうになる。5時までは、充実の時間を保つよう心がけています。生きている限り、怠けていると全てが衰える。そんな周りの人を見ているので“好奇心旺盛”に学んでいます。ミシンのスピードはないが集中力もあり手縫いは、とても良いリハビリになるようです。



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金具の付いた“クラッチバッグ”は、現在思考している途中の作品で完成品ではありません。セカンドバッグとしては、軽く収納も良いタイプです。試作する場合は、幾つか創ってみないと完成品にはなりません。女性は、兎角バッグが好き!幾つあっても欲しいものです。身近に置くことで、満足感が生まれるものです。厚みのあるしっかりした生地を選ぶことが重要です。



by kuyugengen | 2019-06-08 16:42 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

仕覆を紹介します。


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5組のアンティークのヴェネツィアングラスとお揃いのトレーに仕覆をつけてみました。自分の持ち物には仕覆が作れず全く紺屋の白袴です。トレーには、今世紀の更紗に包み、グラスには緋色の古縮緬を付けてまず保護になるように考えて完成です。中々良い感じです。


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お茶の仕覆は、筆洗型です。シルエットも自然で上手に仕上がっています。この作品を創られた方は、手先が器用でいつも静かに制作に打ち込んでおられます。縞目も揃い美しい仕覆ですね。



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by kuyugengen | 2019-02-19 19:48 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

アトリエの仕事始め

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得意分野を生かして、さまざまな作品を思考する中に結びがあり、新年のふさわしいリースを創りました。工夫を凝らしたリースは美しいですね。



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亜希乃先生の仕事始めは茶筥の中の網袋・茶巾筒は小さいものなので、つがり糸も極細手に打ち丁寧に組んでいます。振り出しは少し大きくなるので、かがり糸も少し太めにと年々新しい工夫をふやしているようです。日本の伝統文化を守ることは大切です。



by kuyugengen | 2019-01-07 09:21 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

納めの稽古

今日で月島の稽古も無事に納めの日を迎えました。制作された作品を少し紹介します。抹茶垸の仕覆は明治期の出雲地方の農家の人の手機で織った残糸を一枚の布にして野良着などにした生地で凹凸もあり、素朴な美しさがあります。能楽のばち袋を創られた方は、先日数珠入れをいくつも作られた方の残りの裂で、二人のお嬢さまへのお形見を創られました。一本の角帯を使い切り有意義な作品となりました。茶入の仕覆は、干支の裂を使い来年還暦茶会の茶筥の中の茶器袋として完成されました。茶筥の仕覆から作り始めて中の道具にも思いを込めての完成品の数々となりました。


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カメラが趣味のお主人のお手元供養の袋にはカメラの形を提案して今日の完成となりました。確かに笑みがこぼれる供養かもしれませんね!




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by kuyugengen | 2018-12-25 16:27 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

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梅のふくらむ晴天の下、新宿御苑の茶室を使い針供養の会を行いました。その中に濃茶・薄茶・香席を設けた豪華な展観があったので回想の纏めとして紹介しました。毎回の展覧は形を変えながらの思考の会でした。香席を御家流のお仲間の方に、私は薄茶席を持ち宋時代四耳壷の両脇の耳に紐を飾りユニークな設えを愉しみました。そして濃茶席広間は裏千家業躰・藤谷先生に協力をお願いしました。それぞれに見どころの多い春の1日を過ごしました。


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この年は私の干支である子歳の春、時代切れの人形や子に因む軸飾りなども愉しみました。待合席には青竹を組み、野の花を挿し贅沢な構成でした



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何回か青竹を演出に使つています。それは千葉の山から竹を切り出してもらったものです。青竹は色があせやすく笹はしおれやすい、青々と色を持たせる為の色止めを施してあります。ほんの数日の愉しみの為ですが心を砕いて頂いた親切は忘れない記憶の中に残っています。




by kuyugengen | 2018-12-08 06:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

展覧会の想い出

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若い頃は23年に1度の見ごたえのある展覧会を主催しました。それぞれ記憶の中にある会は季節に恵まれ、環境も素晴らしく、いずれの会を思い出しても満足ある仕事でした。アーカイブスとなった画像集も選びパソコン内でデジタル保存しています。今回紹介する画像は、(しょう)()(えん)での展示会です。文京区にあり椿山荘に隣接していて6000坪の敷地をもち、回遊式庭園に囲まれた旧田中伯爵邸で時折ロケや催事が行われていますが一応非公開の建物です。(しょう)()(えん)は四季折々植物の美しい森の中に居るような建築物です。




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銀座日産ギャラリーでの展覧会のスナップ写真も紹介します。大きな会場を彩る作品展を主催するのは労力の要ることでした。若いというエネルギーは驚くべきことです。回数は多くありませんが毎回真剣勝負できたと思います。今年は静かに、いろいろな思い出を回想した年の瀬となりました。振り返り思うと確かに一期一会の夢を叶え多くの方々に支えられた幸せが残っています。感謝




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by kuyugengen | 2018-12-06 20:07 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)