永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

カテゴリ:アルミで造る小品( 2 )

紹鴎棚の水指に思考



ある方から「紹鴎棚を使い仲間内の茶会に使う気の利いた水指が欲しい!」「本来は、七宝で造った作品が理想ではありますが、中々適当な作品がないの」と相談があり、私は現代生活に即した水指をと思考して茶会も近づいた今日ギリギリ塗り蓋も間に合い納品です。深海の海の中に置き忘れてでもあったような素敵な作品が出来上がりました。主なる素材はアルミを用いました。しかし茶の湯の問の中で「アルミでございます」というのは似合わないので元素名で「鋁」「りょ」と呼ぶように伝えました。おそらくこのような素材で造る思い付きは、古来にも無いはず誠に面白い!と私は思っています。蓋も心持ち“そり蓋”にして動きを付けて「蝋色」に仕上げてみました。指物の腕の良さとマッチしています。

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水指「鋁」は小山泰之氏の作品で30代の若い工芸家です。こうしてアルミの世界も茶の湯の道具が造れて道も広がれば嬉しいことです。只今バリエーションを少しづつ考えながらチャレンジしています。

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11月21日(日)小春日和の午前 茶会に出かけました。「茶の稽古場を持たれて25周年」と「先生ご自身の古稀の祝い」を兼ねて茶会を催されました。先日出来上がった「鋁」の水指を席中で使われたので、さっそく拝見、紹鴎棚との調和など確かめることができました。お蔭さまで、お客さまの評判もよく、ほっと致しました。

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会場のホテルは最上階に茶室があります。お天気もよかったので、外気も心地よい一日でした。秋を色どる木の葉にも短い秋の終演を感じます。
by kuyugengen | 2010-11-16 19:30 | アルミで造る小品 | Comments(0)

アルミで造る茶筥の小品


山梨の山に住み“アルミ”を素材とした工芸品や、アクセサリーを造っている、この方は、小山泰之さん30代の若者です。金工の木瀬君の先輩として私は紹介を受けました。私も初めて知ったアルミの工芸家です。私は、作品が良ければいい人なので、金属の含有量や、難しい知識には全く興味がない!彼と話をすると、いつも難しい金属の用語が話の中に出る。どうも彼は“お利口さん”のようです。金工4人展で初めて作品を見た時は、茶器の出品はなく、海外で受けそうな、大作が多かった。手にとれば掌に面白さもあり、一度ゆっくり会ってアルミの話などを聞きたいと思いました。そして数ヶ月が経ち、彼は、世田谷の家を訪れてくれました。話に花も咲き、まず茶筥の茶筅筒・巾筒を造って貰うこととなりました。茶筥により茶筅筒・巾筒の寸法も異なるので、いろいろ小道具が増えてくるようです

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本来アルミは、軽さに驚きがあり、和紙にも似たおもしろみがあります。そして只今思考中です。まずアルミの板を切り、円柱に丸めて、切断部分を蝋付け・丁寧に削りアルミを染めるこのあたりで、難しい専門用語を彼は話だす。「その話は私には?」と彼の言葉を止める。そして錫粉を掛けて漆を用いて焼きつける線刻を施して研ぎだす。そういう工程であるらしい・・・・!アルミで造る作品の中にも茶の湯で使えるものが少しあると感じて彼に白羽の矢を点てた次第です。蓋置は同様の工程の後、金箔を施した作品で砂子を蒔いたような雰囲気です。彼の作品のバリエーションもここで広がるといいですね!
by kuyugengen | 2010-08-25 15:57 | アルミで造る小品 | Comments(0)