永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

師走のお菓子

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12月のアトリエのお菓子は、久しぶりに金沢たろう工房の“雪色ひいらぎ”と言う饅頭を選びました。小さな柊の葉が1枚中心にあり、ほうじ茶風味の皮にホワイトチョコと餡が合わさり“ミルクテイ”の雰囲気を表したお菓子のようです。餡の真ん中に黒豆が一粒隠れています。遊びこころの多い“たろう”のお菓子。この饅頭は“たろうの一週間”と銘打った月始めの限定シリーズです。期間は、ずれましたが無理をお願いして楽しんでいます。



# by kuyugengen | 2018-12-15 06:42 | お菓子 | Comments(0)

腎臓先生へ

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稽古は9日から始まりました。あいだを少し休み14日から25日までの予定となっています。昨日は病院へ検査に行き、結果は横ばいながら良い値でした。主治医が女医先生になり丁寧に説明してくださる。待ち時間はお茶をしたり昼食を食べたりしますが、今日は年末なので院内は混んでいます。「お元気そうですね」と相席の奥様に声を掛ける。「80歳になると体力の低下と気力も無くなりました」とおっしゃる。「70歳代とは違うのですね!」と会話が繋がる。長生きは辛抱が多いようです。確かに気力の低下はいけない。好奇心のない自分を考えるだけでも恐ろしい。新年号になるだけでも古い人間になった気がするので、好奇心旺盛に生きなければいけない。一病を与えられたことで、新な自分を発見できて良かったです。



# by kuyugengen | 2018-12-11 13:27 | よもやま話 | Comments(0)

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梅のふくらむ晴天の下、新宿御苑の茶室を使い針供養の会を行いました。その中に濃茶・薄茶・香席を設けた豪華な展観があったので回想の纏めとして紹介しました。毎回の展覧は形を変えながらの思考の会でした。香席を御家流のお仲間の方に、私は薄茶席を持ち宋時代四耳壷の両脇の耳に紐を飾りユニークな設えを愉しみました。そして濃茶席広間は裏千家業躰・藤谷先生に協力をお願いしました。それぞれに見どころの多い春の1日を過ごしました。


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この年は私の干支である子歳の春、時代切れの人形や子に因む軸飾りなども愉しみました。待合席には青竹を組み、野の花を挿し贅沢な構成でした



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何回か青竹を演出に使つています。それは千葉の山から竹を切り出してもらったものです。青竹は色があせやすく笹はしおれやすい、青々と色を持たせる為の色止めを施してあります。ほんの数日の愉しみの為ですが心を砕いて頂いた親切は忘れない記憶の中に残っています。




# by kuyugengen | 2018-12-08 06:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

展覧会の想い出

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若い頃は23年に1度の見ごたえのある展覧会を主催しました。それぞれ記憶の中にある会は季節に恵まれ、環境も素晴らしく、いずれの会を思い出しても満足ある仕事でした。アーカイブスとなった画像集も選びパソコン内でデジタル保存しています。今回紹介する画像は、(しょう)()(えん)での展示会です。文京区にあり椿山荘に隣接していて6000坪の敷地をもち、回遊式庭園に囲まれた旧田中伯爵邸で時折ロケや催事が行われていますが一応非公開の建物です。(しょう)()(えん)は四季折々植物の美しい森の中に居るような建築物です。




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銀座日産ギャラリーでの展覧会のスナップ写真も紹介します。大きな会場を彩る作品展を主催するのは労力の要ることでした。若いというエネルギーは驚くべきことです。回数は多くありませんが毎回真剣勝負できたと思います。今年は静かに、いろいろな思い出を回想した年の瀬となりました。振り返り思うと確かに一期一会の夢を叶え多くの方々に支えられた幸せが残っています。感謝




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# by kuyugengen | 2018-12-06 20:07 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)

九游・玄々のこと

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十数年に渡りさまざまな茶事の演出を提案した金沢の時間は、今でも私のアルバムの1ページになっています。人は年齢を重ねると無理もできなくなる。58歳の時心機一転金沢に茶室と住まいを建築して、若い頃から育んできた自分らしいお茶の在り方を実践する場を見つけました。しかし私はお茶の先生ではないので、自分の表現できる茶の範囲の中で少し気の利いた道具を使い日常の茶人の在り方を全うしたいと思いました。漆の町金沢が舞台だったので、茶室の中にも自然な形で漆を使いたいと考えました。その思いは本席の天井と立礼席の床に思いを叶え夢の一歩を進みました。




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楽しい陶片を路地に敷き、にじり口の雰囲気にも親しみがあるようにと個性的な茶室構成にしました。そして茶室内部には古材を用いることで落ち着きある設えを表現。玄々と名付けた庵は「糸を束ねる」の語源もありその時ぐうぜん木曽の生糸問屋の玄関柱が変わる時期に当たり、庵の床柱にと縁を頂きました。四畳半の設えは愛着ある空間となりました。また薄茶席“九游”はいろいろに游ぶという意味を込めた呼び名です。天井は、ゆったりと古材で十字を組み、収集した茶筥や職人の力を得てオリジナル制作した茶筥などを披露して皆さんと共有の時を過ごしたものです。1年を通して五節句の茶事や降誕茶会の演出を楽しみました。現在お茶を卒業したので、茶室は少し手にあまる空間でもありますが、私の夢に花を咲かせた余韻が残っているように感じています。



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# by kuyugengen | 2018-12-06 06:06 | 茶事 | Comments(0)

降誕祭の懐石

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茶事を回想しながらゆっくり書いています。寒い時期の懐石料理は温まる献立がご馳走です。甘みがあり新米のご飯が一番です。席中の釜で湯炊きは15分位“煮え花”が味わえる茶飯釜の醍醐味は、緊張するがやりがいのある仕事です。私は煮物椀に“みぞれ鍋”を掛け、強肴としてお出しする炊き合わせ(筑前焚き)のようなものを用意して炉中が空かないように気を使ったものです。そして最後に湯釜を掛けます。本来飯を炊き釜の蓋を変えて湯釜にしますが、釜を洗う時間が勿体ないので寒雉の古釜・車軸を掛けています。「亭主は年末大車輪でお持て成しです」と笑いを取っていました。20歳代から茶飯釜を師匠に習い長いキャリアがあったので春までの間毎回のことでした。ただこの茶事は、器の数も多いので、水屋仕事は大忙しです。


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星の形の向こうを依頼して段々とこの茶事も完成して行きました。陶芸家との意思疎通が解りあえるのは嬉しいことです。

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鍋の蓋も厚く造り沈金で柳蒔絵を施してはんなりとした風情を表現しました。



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真千代を野菜で染めて蕪をたっぷりすり「みぞれ」のように、そして霰柚子をたっぷり散らして椀盛は完成です。風炉先屏風は、和紙をプリーツに折り一面の銀世界を表し、米袋は大津袋を晒し木綿で作り大津袋の起源を表しました。冬ならではの持て成しは、客人からも歓喜の声があがります



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# by kuyugengen | 2018-12-05 11:05 | 茶事 | Comments(0)

降誕茶会のたのしみ

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毎年師走が近づくとクリスマスを祝う茶事を愉しんだ日を想い出します。今年のような穏やかな年もあり又予想に反して雪が降った日もありました。気象のことや仕事のスケジュールを考えて毎回月始めに行いました。お客さまも降誕茶会に参加した記憶が深くなるようにと、肩から美しい異国の布を掛けて写真撮影をするといった演出をしたものです。どなたも100万ドルの笑顔ですね。


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主茶には、塩釉の瑠璃聖杯を表しています。薄茶席の離れの間はマハラジャの敷物「細かいミラーワーク」を敷き星空を表しました。私の性格としては、昔の思い出を語ることは、自分でもおかしい!でも余程楽しい思い出であったということのようです。今振り返りますと、忙しい日常にあってあれ程のハードで神経の張りつめた仕事は、もう一度やれと言われても、体がついていかないと思う。良い年齢の時に行ったと感謝しています。




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# by kuyugengen | 2018-12-04 10:49 | 茶事 | Comments(0)

師走の到来

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1年の早いことには驚きます。暖冬の師走は、暖かく過ごしやすいが拍子ぬけした感もあります。毎月ささやかですが、月始めになるとその月の設えを変えて皆さんをお迎えする用意をします。季節の移り行きを肌で感じる時です。12月は重いクリスマスツリーを出して布草鞋飾りを施し楽しんでいます。そして健康も横ばいながら頑張れたひと年に感謝して自分を励ましています。9日から25日まで稽古します。お待ちしています。



# by kuyugengen | 2018-12-03 10:26 | よもやま話 | Comments(0)

亥の向付の到来

今朝は一足早い“サンタ”の到来がありました。親愛なる加藤先生が心を込めて亥の向付を贈って下ったからです。私も亥の向は初めてです。手紙を拝読すると、今年も生きていて、比叡山下の黄紅葉をみることができました。もう目も悪く耳遠くなりました。干支を想ってつくる焼物も今年が最後かなと思いつつ泥遊びをしました。イノシシ紋の食器はあまりみたことがありません。珍しいところが、値打でしょうか ついこの間までは体力があっても時間がありませんでした。3時間以上泥遊びすると泥の如く疲れます。大好きな本を読んでいるのに知らぬ内に眠ってしまい驚いています。とおっしゃる。作品よりお手紙の方が心に深く感じるものがあり妙に納得いたしました。お互い年をとると、自分の老いに驚くことが多いものです。先生のお心に感謝しながら作品を眺めています。



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箱の底にも亥の文様が描かれています。愛らしいですね。先生のお手紙も数年前までは、美しい手描きの絵手紙でしたが、この頃は印刷となり、「お疲れになっているのだな!」と思っていました。箱の底に描くのは難しいことです。




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# by kuyugengen | 2018-11-28 15:53 | よもやま話 | Comments(0)

スマホとPCとの相違点


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現代はスマートフォンが支流となり、私はPC派です。ブログを書いていてもスマホは画面が小さいので歌をアップしても段落が思い通りに表れないことを初めて気付きました。本来書体も文字も大きくして歌の書体は「湘南行書体」にしてアップしています。残念ながら受け取るスマホには、この私の努力が無視されている。これでは何のことか意味も解らない!こうなると見え方に違いがあるので歌をアップするのは止めにします。進化しているよでもまだまだ難しいことが多くあるのですね。




# by kuyugengen | 2018-11-25 19:44 | よもやま話 | Comments(0)