永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

面白い切れの使い方

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8月の稽古日も近づいてきました。休みの間ほとんど外出しないで、おとなしく雑用をしていました。この月は、亥の帛紗の完成もあり用意など忙しくしていました。お倉入りになっていた美しい金地の中に短冊や色紙を模り巧に名物切れの文様を織り込んだ織物があります。しかし残念なことに金地の部分のはじに力がなく横さけする。本金の糸は今手に入らないので勿体ないと思いながら暫くしまっていましたが、ふとアイデアが思い浮かび、早速かんたんな数寄屋袋を創ってみました。短冊と色紙の部分を細かく縫い貼り付けてみる。出来上がるとほとんど糸目はめだたない。はじめての試作品ですが、まぁまぁのできです。“きりばめ“にする土台の切れの塩梅を考えれば面白い作品がいろいろできる。そう思いながら頑張ってみたいお弟子さん用にも配置を考えて用意してあげようと思う。どうして織ったのだろう!と考えるそんな仕事に時おり遭遇することがあります




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調子がでたので、もう一つ中心部の丈夫な部分を使い小型の数寄屋袋を創ってみました。可愛らしいです。下の画像が本来の切れの姿です。古布は古いながらコンデションの良いものが一番の高級品ですが、こうして仕事の良いものは、よく吟味して新しい使い方を工夫するのも良いと思います。切れはいろいろな表情を持っているので面白さがあります。本金は独特な鈍い光が美しいですね。




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としつきを 針ひとつ持ち 紡ぎくる


          けふの光を糸につなぎて





by kuyugengen | 2018-08-13 15:28 | 仕覆ってなんだろう! | Comments(0)