永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

一日一生

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比叡山延暦寺の大阿闍梨・酒井雄哉(さかい ゆうさい)という僧侶の記録映像を見る機会に恵まれた。それは昭和48年より千日回峰行を開始し達成した僧侶の話でした。しかし驚くことに酒井さんは、これに満足せず、半年後に2度目の千日回峰行に入ったという。60歳という最高齢で2度目の満行を達成した僧侶。2度の回峰行を達成した人は1000年を越える比叡山の歴史の中でも3人しかいないという珍しい例であるとのこと。地球1周の距離を歩き修行する。それは自分の業への精算であったり・人々への祈り・国家安泰の祈り、経を唱えながら軽快に歩く姿は、さながら天狗のようにも見えた。一度決意して踏み出したら戻れないない荒業で白一色の死出装束と草鞋で山中を歩く。

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私がPCを打ちながらブログを書いている目の前の柱に、野仏の不動明王像が掛かっています。これは伊賀の福森さんが野焼きで焼かれた仏さま、その裏に比叡山の僧侶酒井雄哉氏の先輩の僧侶で千日峰行を達成された光永澄道氏の経文が刻まれている。この行を全うした人は確かに生き仏さまなんでしょう!只驚くばかりです。私達も生きて生活していること自体も形は違え修行であると思う。茶の湯で一期一会という素晴らしい言葉があるが一日一日懸命に生きることは心のエクササイズ。一心不乱に拝み倒すことで若かりし日の過ちを無の境地まで心をコントロールする力を得られたことは人として容易なことではないが力を尽せて良かったと心から感じた。素晴らしい人の記録を見せてもらい胸が熱くなりました。87歳で亡くなる頃の面差しはさながら仏さまのよう。限られた期間とはいえ人間の限界とはなんだろう?食事もしない、水もあまり飲まない、眠らず経を唱えるなんて可能なことなのか?その超人力とは!しかし事実天寿を全うされていたのだ。
by kuyugengen | 2017-01-09 13:19 | Comments(0)