永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

月の話あれこれ



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中秋の名月は、あいにくの曇り空。日本の昔話には月の中で兎が餅をついているということになっています。しかし中国の古い話の中では、羿(げい)という弓の名手がいて、世界の西の果てにある崑崙山まで旅をしたそうです。そこに住む西王母から人間のために不老不死の薬をもらい受けた。ところが、羿の妻の嫦娥(こうが)は、その薬を盗み、独り占めしようと月に逃げ込んむ。この悪事の報いのためか、美女であった嫦娥は醜いヒキガエルの姿に変わったという。月面にヒキガエルのような陰影は、じつは嫦娥の姿であるとも伝えられたそうな。月に登った嫦娥は、兎に変身させられ、罰として満月の日になると天界の神々のために薬を作るよう命じられたといわれています。またこのヒキガエルは3本足であったそうです。後に伝わった日本の話の方が優しいロマンがありますが、本来の月の逸話はグロテスクな話ですね。
by kuyugengen | 2016-09-15 16:54 | よもやま雑宝帳