永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

加藤静允先生・閉院に寄せる文

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17日の夕刻金沢から帰宅しました。マンションの私の机の上にはたくさんのお便りが積んであります。中々読み応えのあるものです。「嬉しかった。行って良かった」と綴られた文章は心温まる文です。〝クスクス”とその方々のお顔の表情を思い出しながら読んでいます。茶事御礼の文は私にとって何よりの宝物です。閻魔さまにお目文字の折りには、勧進帳の弁慶のように読みあげようなどと企んでいます。

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その中に日頃から敬愛する加藤先生の閉院の挨拶状も届いていました。先生も来年は80歳・大学病院・研究室5年・市中の病院に10年を経て開業医となり「自分なりに必死で一生懸命生きて今日の日を迎えられた幸せを噛みしめております。」と満足の人生を表されていた。正にそうであったろう。と我がことのように受け取りました。「80歳を迎え、記憶力・判断力・体力の衰えを感じ小児科医として今まで通りの仕事を続けると他人に迷惑をかける恐れがあるとの判断。」その下りを読み無事に仕事を全うされた気持が伝わった。先生は開業医の時間とともに多くの役職も務められたようです。京都小児科医会会長2期・基金や国保の審査委員15年・最後は国保審査委員会会長3年毎週木曜日は専売病院でのアレルギー外来を30年も続けられたそうです。これらの忙中の閑に鮎つり・陶芸・絵画・刀剣などの趣味もプロ並みの腕前。男の人の引き出しの多さと上手い時間の作り方に頭が下がります。最後に「改めて、深く頭を垂れ感謝の意を捧げる次第であります。」と文は結んでありました。空白欄に自筆で長明さんのいじっぱり3分と西行さんの遊び心7分は死ぬまでかわらないことでしょう今しばらくのご温情ご交誼のほどお願いします。と書いてある。このような素晴らし方との交友ある幸せに今更ながら感謝しています。
by kuyugengen | 2015-11-18 12:57 | よもやま雑宝帳 | Comments(0)