永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

涼を呼ぶ仕覆

涼を呼ぶ仕覆_d0133199_8575577.jpg


8月も晦日・・・台風が来るという予報ですが今回は、案外ソレルような気もします。
今日の作品は、アトリエで学ばれているI節子さんの力作です。オーガンジーを袋状に織り上げて涼しそうに羽根を覗かせている珍しい切れを用いました。ポケットの袋の裏側に切り込みを入れて韓国の刺繍切れを差込んだ、茶盌箱の外袋です。私を通じて親しくなられた「安食ひろ氏」の作品です。氏の作品は、箱も面白く中の文様に連動させて絵を描いてるので、I節子さんは、この箱を“大切に使いたい”と望まれ、このような意匠となりました。私のアトリエでも安食さんの応援団は、多くしあわせなことと思っています。

涼を呼ぶ仕覆_d0133199_93256.jpg

茶盌の銘は「青田」春の展覧会で求められたものです。表は無地・裏地にスカーフを使ってみました。とても縫いにくい切れ地ではありますが、彼女は、数をこなしているので上手くできています!「慣れるより慣れろの代表選手です。」私のアトリエは、長い方々も多く、もう私は、何を教えることもありませんが、愉しいサロンになっています。みなさんの優しいお心を頂戴して、私は、ほんとうに幸せ者、そして今の自分が一番好きと答えられる現在があります。
by kuyugengen | 2011-09-01 09:23 | アトリエの製作品 | Comments(0)