永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

“干支卯のオリジナル文様“良い色合いにできました。


“卯”は茆(しげる)の語源なので、この年は、陽気も盛んになり、地上の万物がみな茂る時期です。みずみずしい緑で地上がおおわれて明るくなり、春がきたことを感じる運気でもあるようです。
                    亀甲唐花二人兎紋紹紦 (A1)
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花亀甲の枠の中に仲の良い2人兎を配し、吉祥紋(宝尽し)で、古典的な意匠が完成しました。私の好んで用いる淡い色調の中にも品格のある作品であるようにとこれら3色の色合いを揃えました。                (A2)
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 (A3)
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平安時代に流行した暈繝彩色(うんげんさいしき)現代でいう“ぼかし技法”を意識して横縞の色の中に“ぼかし”多色の色のグラデーションを意識した作品です。

                  暈繝(うんげん)石畳爪兎紋紹紦 (B1)
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石畳の枠の中からさらに爪の文様を施し、可愛らしい兎がいろいろのポーズで遊んでいます。横の縞模様も虹のように又シルエットのようにと表現して今回は一段と凝ってみました。
(B2)          
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(B3)                      
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今朝近所へ買い物に出かけました。後ろの方から可愛らしい会話が聞こえてきます。「お母さん・・・もう秋がきたョ!」振り向くと眼鏡をかけた可愛らしい少年です。そして一緒に信号を渡りました。私も「ほんとだね!」とつい声をかけたくなる衝動を押さえました。明日は金沢への移動日です。一年の過ぎ行く年つきは早く、巳年の帛紗の意匠を手がけてから、早ラストの時期も近づいてきました。小さいアトリエから生まれた小さなオリジナル作品ですが、皆様との良縁に恵まれて、私も平常心で作れたことに感謝します。

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新しい年が変り次の年が来ると干支の図案のことが脳裏をかすめます。そして西陣から「今年の構想はデキテマシタカ・・・・?」と何気に催促され「はい」と答えるやいな毎月サンプルが織り上がり「長い駄目だしの期間へと移ります。」そして夏の頃になると、ほぼお互い歩みより完成に至ります。今の時期は、ちょっと兎から開放されて一番気楽な時です。心配なのは、完売できるか?どうかです。今年は種類が多いだけに、少し心配もあるものの、しかしどれも平均に嫁に行ってもらいたいと願っています。12月も終盤になると、帯・バックなどの加工にも依頼するので、お陰さまで良縁のようです!最後になりましたが、織りの型を創る前のPC原画も少し紹介しました。                                                                                                 
                      
                       
                        
by kuyugengen | 2010-10-01 18:07 | アトリエの製作品