干支の帛沙ができました・・・・!
2009年 10月 07日
游・更紗寅小花文様 ピンク色
毎年恒例となりました、干支の帛紗用の織物もできあがりました。来年の干支「寅」は難しい課題でした。「寅」の文字は(えん・のびる)の語源からきています。
游・更紗寅小花文様 グリーン色
寅歳は、土中の種子が真っ直ぐに芽を伸ばし、地面に勢いよく芽をだす段階を表わしています。
游・更紗寅小花文様 ベージュ色 (金入り)
季節で例えるなら春・月で例えるなら旧暦1月 時刻にあてはめるなら午後4時で寅の刻に茶の湯では新年の若水を汲む刻限です。方向は東北東を示します。
游・更紗寅小花文様 薄水色
寅はその力強いイメージからも洋の東西を問わず邪気を祓い「勇気」を象徴しています。そうした意味からも国の命運も少しづつ良い兆しがでてくるのではないでしょうか?そのように祈りたいものです!
紹巴の織物をベースに干支の寅を配し、その周辺に手鞠のように更紗小花を意匠した文様です。更紗文様のベンガル虎は、愛嬌のある文様ですが、図案の小さい枠内での意匠配置は難しく更紗の雰囲気を表わし織るまでの紋型つくりに苦心した作品です。色はピンク・グリーン・ベイジュ(金入り)・薄水色の4色でき上がりました。今年も変りませずよろしくお願い申し上げます。
上の4点は紋型になる前の絵を紹介しました。春から「寅」の文様を決めて、紋型を委託して、秋までの期間、少しづつの寸法で試し織りを繰り返します。今年は織り元には無理を云いました。私はもうすぐ「寅歳」から、しばし開放されようとしています。