永井百合子が提案する・・・遊びや茶事の愉しみ


by kuyugengen

出光佐三氏・・・考

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出光コレクションの古唐津の収集品を拝見して多くのことが思い起こされました。茶道を学ぶ者にとって切り離せない器の一つです。絵唐津・奥高麗・斑唐津・朝鮮唐津・そして黒唐津・瀬戸唐津と名称が分類されるほど古唐津は多くの呼び名と表現があり幅広い焼物はない。肌あいや色合いも「枇杷色」「朽葉色」といった植物がもつ、あいまいな色そして生き生きとした紋様が茶の湯の道具組に似合う作品も少ない。出光佐三氏のこれまでの生き様をこの展示から読み解くことができるように思います。

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戦後出光興産の社員が戦地から復員してくる生活を支えるため、自ら宝物と呼んで愛用した古唐津の名品を手離すことになる。そうしたエピソードを読むと苦境を乗り越えようとする人の気持ちが器のもつ〝渋み“とイコールするかのようです。そして又名品は流転し佐三氏の元へと還る。こうした真剣勝負する懐の深さ広さが現代のビジネスマンには無くなってしまったのだとしみじみ感じ得るものがあります。
# by kuyugengen | 2017-03-23 13:32 | よもやま雑宝帳

出光美術館の古唐津展

出光コレクションの古唐津は、素晴らしい展示です。唐津は飾らない土味にあたたかさを感じるものです。3連休は稽古をして今日は休日だったので古唐津展に行きました。1日中の雨降りで体もだるく感じる。名品の大展示なので点数も多く疲れるのでピックアップしてゆっくり拝見しました。雨の関係でしょうか?人出も少なく休憩室の椅子にも空きがあり嬉しかった。帰宅してさっそく古唐津の印象に残った作品を描いてみました。描いているとその時代の工人の声が聞こえてくるような錯覚を感じ不思議です。恥ずかしながら、またアップしました。

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)絵唐津柿文三耳壷・古唐津の中ではみたことのない文様の茶壷形の水指です。大胆な柿の文様と枝振りは、描けるかな?と心配でしたが、思い切り描いてみました。余白とのバランスは素晴らしいと感じました。
へ)絵唐津ぐりぐり文茶垸・このぐりぐり文様は絵唐津の得意な文様です。勢いよく心にわだかまりなく描くことが優秀品です。
左へ)絵唐津人物文筒茶垸・簡素でのどかな人物の様子は省略された線が生き生きとした農夫の様子を表現していて素晴らしい。
)絵唐津沓茶垸・歪みのある茶垸は、志野・織部・備前・伊賀など桃山の豪快な作品に多いものです。口縁を大きく歪めた形に作為が感じられない作品は優秀品であると思います。茶席で頂戴するのもご馳走ですが、懐石の強肴の器に用いても洒落ています。4点の作品を描いてみましたが、肌の色を表すことは難しかった。しかしこうしたスケッチをすることは美術品を鑑賞するに印象が残る方法であると思います。
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毎回紹介している朝夕庵の道具組は、距離が遠いので見えにくいのは毎回のことながら、仙厓の軸・花乱の滝画賛も余白もないので、何が描いてあるか解らない。想像すると桜が乱れるように満開で滝のようなのか?滝が描いてあるのか解らなかった。花いれ伊賀の耳付・水指・紅志野・絵唐津丸文は解るが釜・車軸型など覗けないので見えず残念です。しかし設えの雰囲気をサービスしているのだから、「こんな取り合わせ」ということを学べばよいのかもしれません。
# by kuyugengen | 2017-03-21 19:27 | よもやま雑宝帳

おばあ様からの贈り物

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昨日のお稽古で、こころ温まる贈りものを創られた方がありました。それは、お孫さんが寄宿舎生活をされることとなり、それに際して「何をプレゼントしたらいいの?」と聞くと「おばあ様の創ったお守りが欲しい」と渋いおねだりです。日頃なんでも好奇心旺盛で挑戦されるおばあ様なので、〝それは素敵なおねだり”と納得です。桐の小辺を用いてこのような可愛いいお守りの仏像と袋が完成しました。この袋はミラーワークのぽっちを引っ張ると締り、紐を引っ張ると開く、はてなの袋です。きっとこんな素敵な贈りものを頂けば嬉しいと思います。家族っていいですね!
# by kuyugengen | 2017-03-20 09:56 | アトリエの製作品

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東大寺のお水取の月です。今年は比較的温暖な修二会の日が続いていたので、お客様は楽にお松明の炎に預かれたことでしょう。アトリエでは、お盆の上に良弁椿の香袋を飾りその功徳にあやかっています。今日から3連休なので、九州からお見えになる方も3日間の予約になっています。久しぶりなので楽しみです。笑いの絶えない数日でしょう!
# by kuyugengen | 2017-03-18 09:48 | よもやま話

色画用紙で春を描く

私のお絵描きを息子はあまり信じていなかったので、顔彩と筆を携えて家に帰りました。夕方さっそくに描いてみせると、まさに驚きでした。「どうしたこと?」と本当に不思議そうでした。「でもお母さんは美術を見ることが仕事だったから、絵心は普通の人よりあるだろう!」と納得。なんでも夢中になるので人より早い上達があるかもしれません。「まだ真剣に習いたいと思っている夢もあるょ」と話すと「そんな歳になって夢があるとは凄いね!」と驚かれた。こころに温める夢の期間は重要です。金沢のデパートで色画用紙を見つけたのでワクワクして描いています。

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水仙は丸窓から覗くように・・・・!真っ赤な藪椿はもう直ぐ終演になる庭の椿です。桜のをたくさん描いたので椿を描くのが遅くなりました。私のお絵描きの特徴は、紙や絵の具を無駄にしたくないので失敗したと思っても必ず完成品に纏めるのは自分でも凄いと褒めてあげる。下書きもしないが思うままに筆を動かす、そんなひと時は、なんと充実した時間でしょうか。このところ花を描いています。

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# by kuyugengen | 2017-03-12 12:58 | よもやま話

3月11日の帰宅

3月11日東京に帰りました。毎日みぞれや雨の降る空模様でしたが、今朝は青空で暖かです。立山連峰の尾根の稜線はどこまでも長く続き残雪は少ない。途中糸魚川から見える山々はまだ雪も多く神々しい沈黙を感じた。月島に机の上には、いつも手紙がたくさん置いてある。その中に陶芸家の安食ひろ氏からのお便りも届いていました。その文面の中に今は老若男女スマホを片手という風景が普通になってきた。

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スマホで自分に都合のよい人、好みの人だけをチョイスというのはお洒落ではない。自動ドアの文化がなかった時代は、向うに誰か居るのでは?後ろに誰か来るかも?そんな他人への気遣いが人と人との付き合いを楽しくさせた。そんな意味で考えると、お茶は今の時代、最先端のお洒落である!と人に知らせたい。そんな内容の文が書いてある。私も今までのような誰でもという茶の携帯は崩れると思いますが、本当に興味深い人が残り必ずその文化を育むことであろうと冷静に考えています。日本人に生まれたのだから忘れる訳にはいかない何かがあると思う。そうなるように、身近な生活に役にだつお茶をまず作り上げたいものです。
# by kuyugengen | 2017-03-11 15:49 | よもやま話

九谷の仏さま

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何気にPCを検索していたら、九谷焼きの可愛らしい仏さまが見つかった。私は九谷にはあまり興味がないが、この五彩の色合いは美しいと感じる。食器や鑑賞陶器はどうでもいいが、このような愛らしい小品は幾つか手元に置いておきたいものです。私の中には無かった趣味です。何とかこの方のことを知りたいと思う日が続いています。

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# by kuyugengen | 2017-03-10 10:32 | よもやま話
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私のブログをみて美味しそうなので「ぜひ小松さんに連れて行って欲しいゎ」との申しでがあり今日の日を予約して鱗町の小松さんに伺いました。北鎌倉からのお客さまですから、期待道理であって欲しいと思いましたが、ご主人の持て成しに満足されたようで安心しました。

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少し献立を紹介します。海山の珍味「八寸」は、鯖棒寿司・鯛の子・菜の花・車海老・金柑の中は、生のくちこ・さよりのかざぼし・鮟肝などお酒の進む一品です。

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            焼物は柳さわらの幽庵焼に山葵の葉・ライムなど添えて

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九州産の若竹と三陸の柔らかい新若芽にはお出汁もたっぷり添えてあり心使いが嬉しく美味しいかった!

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岩海苔の雑炊の後は、手づくりの主菓子の登場です。目の前で調整なさる"金団”は、加賀の丸いもを使い裏ごし・シロップを作りゆっくり煮詰める・裏ごしたエンドウ豆と芋は、若草色に染めて丸く形成する。お菓子屋の味とは違う自家製のできたての和菓子です。私も帰宅したら是非作ってみたいと思いました。

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いろいろのご馳走を頂き満腹になりました。ほんの一部ですがこのページで紹介させて頂きました。ご馳走様でした。
# by kuyugengen | 2017-03-09 21:47 | よもやま話

金沢の方の作品

今日は珠洲焼の窯元の奥さまとの稽古がはかどりました。ご主人は珠洲の地にあって地場産業である焼物を制作して居られて奥さまは、それをサポートして接待・飾り付けを企画担当されています。企画販売は、他の作家さんを紹介するプロデュース、自宅の古民家〝舟あそび”を開放して展示されています。今日は販売された作品に仕覆を付けるという仕事をコツコツとして帰られました。

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藤田喬平氏の硝子の合子・金沢在住の漆芸作家・山村慎也氏の玉子の殻を螺鈿のようにはめ込んだ唐草文様の棗、これらは紐付けをされて完成。その他にオカリナの袋を注文主のイメージに合わせて作られました。私もオカリナの袋は初めてですが、裏生地に張りがあるので、なかなか良い感じになったと思いました。しとしと雨の降る日の稽古でしたが、とても楽しい時間を過ごしました。


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このオカリナも珠洲窯、ご主人の作品です。珠洲焼きは軽く高温で焼かれているので澄んだ良い音色がします。どの分野もお客様の要望に応えて作品を造るようです。
# by kuyugengen | 2017-03-09 17:23 | 仕覆ってなんだろう!

泡雪で目覚め

3月8日の朝は夜中に降った綿のような真白い雪が布団のように積もっています。先月京都へ宿泊した朝の景色と同じです。朝は一層明るく何処か童心に帰りワクワクするようです。

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私は新年2日からお絵かきをするようになり、新しい楽しみを得て喜んでいますが、絵手紙は予想以上の反響があり、届いた方々に喜んで頂き驚きました。今月は色画用紙に描くことを教えて頂き、背景の色合いの表現も効果的に描けることを学びました。真白い鷺草や雪柳の背景などには際立つものがあります。気分を変える為に毎日描く時間を作っていると、とても精神性に良い効果があるように思われます。集中する時間はお腹も空かないので空腹も忘れてしまうので不思議です。

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お絵かきの題材は、季節を少しさきどる傾向にあるようです。鷺草と菜の花に挑戦してみました。このところ筆運びはスムーズに動くようになりました。根気が続いてくれるので、今日の元気に感謝です。
# by kuyugengen | 2017-03-08 09:20 | よもやま話